1550年(天文19年)秋・正頼暗殺未遂事件

1550年、秋に正頼は初見原に猪・鹿狩りに出かける、牧瀬渡しより坂を曲がり通った所、広石大岡山より朝倉権現山へ鳥達がざわめき鳴動し、それに気づいた正頼は不吉なりと感じ城へ引き返す、そこに集まる側近・田中玄蕃と木部谷丸山城主・羽隅壱岐と七日市能美山城主・横田頼綱が不穏な動きを偵察し牧瀬渡しに出迎えるふりをし正頼を殺害すると言う魂胆を聞き出す、主犯は大野原館・吉見弘景と朝倉羽生城主・吉見頼安と吉原左馬助と判明、彼等は正頼を亡き者にし吉見成廉の嫡子・少輔七郎を津和野の太守にせんと考える、その事が判明した後、謀反人5人に「偵察」を入れ厳重に監視、ただちに田中玄蕃・長嶺宗久が吉見成廉・吉見少輔七郎に追っ手を向け、長嶺宗久は久保屋敷に隠れる吉見成廉を討ち取り、田中玄蕃が大鹿山半腹に隠れる吉見少輔七郎を見つけ討ち取る、弘景・頼安・左馬助の処分はなしとなった。

この山で鳥達の異変に気づく正頼はやはり戦国を生き抜いた武将だ

吉見氏で関わった武将
兄・高津氏の祖 吉見成世
7代 吉見成頼 8代 吉見信頼 長男 吉見成興
次男・石塔ヶ原 吉見宗頼 次男・9代 吉見頼興 次男・10代 吉見隆頼
三男・大野原 吉見弘景 枕瀬 岸田頼貞 三男・坊主 伝法寺威俊
広石 吉見成廉 四男・坊主 東光院周信
朝倉 吉見頼安 五男・11代 吉見正頼
六男・家老 吉見頼盛
七男・矢 富 吉見頼員
八男・指 月 吉見頼実
九男 吉見範弘
落胤・大 井 伊藤頼俊

12代 吉見広頼 13代 吉見元頼
次男・14代 吉見広長
頼員の子 吉見隆宗 長女 吉見矢野子
吉川広家の三男、養子・15代 吉見就頼
頼実の子 吉見頼重

益田大斬りへ戻ります。