《アリスとアーチュス》
- Aris - t - Archus -
ここは星系の中心。父なる太陽の御許。
惑星たちも、数多の矮惑星も、そしてもちろん私たちもその周りを巡る星屑にすぎない。
最初は我々を「第2の月」と認識した地球の人々を懲らしめるために初めたこの破壊劇。
たわいもないお喋りは幾つかの惑星を巻き込みながら拡大して……そして今、これまで何人たりとも触れることのかなわなかったこの主星に、私たちは手をかけようとしている。
2人で手を伸ばし、オブジェの中心に鎮座していた珠に指をかける。
地動説において唯一位置を変えない星……我らの太陽。
この星系で太陽が抱いていたのは……
……ここへ来るまでに、いくつの星を破壊してきただろうか?
ただし『星系儀』を3回以上通っているのであれば
たとえ惑星がすべて消え去っていたとしても、進む先は1つしかない。