『探索15日目の日記』


     さて届いた箱を開けてみたものの、いかがしたものか皆目見当が付かぬ。
    箱の中からこちらを見ているのは一組のつぶらな瞳……。その瞳の魔力に
    対抗しきれず、大神官マシュルーブが呟く。

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    「サイコ様……私はもう耐えられませぬ……」
    「だ、大神官? アンタ何を……?
     ちょ、ちょっとまって……(汗」
     マシュルーブの躯に思わず力が入る。これもあの瞳のせいだろうか……?
    彼は半ばうつつに襲われたかのように、にじり寄った。細いが力強い腕で、
    ぐいっと持ち上げ、押し開く。その奥に潜んでいるモノに彼の視線は釘付け
    だった。もう彼は、沸き上がる衝動を抑えることは出来なかった。静かに、
    だが荒々しくマシュルーブは頭を静めていった。
    「ま、まて大神官! こらっ、やめろ……っ」
     サイコの声が聞こえるが、もう止まらなかった。自らが信仰する神に対し、
    なんと不敬な行為を働いているのだろうか。そんな背徳感がマシュルーブを
    行為を加速させる。
    「……サイコ様、なんと心地よい……」
    「だめだ、だめだったら……(涙目」
     やわらかく、つつみこむような感触に耐え切れず、大神官マシュルーブは
    その全身を悦びにふるわせた。

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    「ふふ……さぁ、次はサイコ様の番ですぞ。」
    「……ど、どうしてもやらねばダメなのか……」
    「下々の者の気持ちはすべからく受け取らなければなりませぬ。……たとえ
    それが誰であろうとも……」
    「ぅ……」
     先程、マシュルーブが見せた姿が恐怖心を煽っていた。だが、じわじわと
    寄せる興味には抵抗できなかった。サイコは恐る恐るソレに手を伸ばした。
    初めて触れる質感だった。

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    「大神官!
     アンタ、アタシへの捧げモノに先に手をつけるってのはどういうことよ?」
    「も、もうしわけありません我らが神よ!(汗
     しかしあのつぶらな瞳には抵抗しがたい何かがありまして……」
    「言い訳無用!
     ……あーあ。あんなに乱暴に扱うからすっかり箱が傷んじゃってるよ。」
    「……毒見と思っていただければ幸いかと。」
     マシュルーブの咄嗟の言い分に、半ばあきれたような、あきらめたような顔
    でサイコは答えた。
    「都合のいい事を。……まぁいいわ。
     ところで……これはどうしたものかしらね。」
     彼らの視線の先には、箱から取り出されたその品があった。

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     突如、聞き覚えのあるハイテンションな笑い声が響き渡る。
    「全て見させてもらったぞ! 彩子よ! 興味があるなら我と共にこいっ!」


     ガチャリ。


     そして金属的な響きと共に……静寂が訪れた。
     真っ白だった。全てが、純白だった。

     何が起こったのかを把握する時間すらなかった。