より
「皇帝の娘を助けねばならない」
そう、勝手に信じ込んだ男が、世界の果てへと旅にでる。
幸運を祈ります!
過ぎ去ってしまったことをあれこれと考えるのは、
まだおきていないことについて心配するのと同じくらい
意味のないことだともいう。
誰もが「なんとかしなければならない」と思った。
しかし、誰もが「なんとかなるだろう」とも思った。
とても大変なことだから、誰かがなんとかするだろうと思った。
今さら、おそいのである。
なんてすばらしい考えなのだろうか!
よいこのみんなはマネしちゃダメだぞ。
いて、なんかにぶつかった。
それが月であった。
なにしろ、鳥の形をしているのだ。
これが飛ぶためのものでなくして、なんであろうか?
さ、それではいそいそと、かえりますか。
地球につくとからだがおもい。
なにしろ、皇帝に対する過激派というのはけっこういるのだが、
その娘に対する過激派というのはまず、いない。
娘は温和で、過激な皇帝が退位したあと、温和な彼女が帝位をついでくれれば、
なにもこちらも危ないおもいをして過激なことをする事はない。
当然といえば当然だが、なんとなく、なんとなく。
だが、ことはそんなにうまくは運ばなかったのである。
なんかよくわからないが頼もしいではないか。
いったいどういうことをするのかわからない
機械が多いが、なんとなくハイテクである。
東洋の人はみんなしんせつである。
さあ、細かいところははぶくが
どうしようと、いったところで、することはだいたい決まっているようなものである。
まあ、バンディッツたちをやっつけることはできなかったが、
ひまがないのでしょうがない。
シャカシャカと薬をつくってくれた。
さすが、一番はやい馬である。のるまえに走っていってしまった。
はやいのなんの、おっかけるのがたいへんだ。
私もなんとなく、うれしい。
べつにひとつも、得はしてないのだが。