スネーク!スネーク!スネーク!

2002.11.25

あらすじ

 かつて私は、「ヘビは見ねぇよ」という文章で、群馬県へ行った時に、「三日月村」へは寄ったが、隣接している「スネークセンター」には入らなかったという話を書いた。

 ところが先日、友人たちと群馬県へ温泉旅行に行った際、チェックインより一時間以上も前にホテルに到着してしまうことがわかり、どこかに時間をつぶせるような場所はないかと探したところ、なんと、われわれが宿泊するホテルから「スネークセンター」までは、徒歩二分という好立地条件であることがわかった。
 これはもう行くしかないであろう。と、思ったのは私だけだったかもしれないが、とにかく行くことになった。

 位置を確認するために車で接近すると、「スネークセンター」の券買所のようなところから、三人ほどバラバラ出てきてこっちを見ている。もう、鎌首もたげて待ち受け状態だ。
そこは笑いながら素通りして、ホテルで車と荷物を預けて徒歩で再び「スネークセンター」へ向かった。

 そしてそこは予想通りに想像を越えた「センター」であったのであった。


道々見かけた案内。

「右 蛇族研究所」である。
蛇族である。研究しているのである。

「スネークセンター 日本蛇族研究所」である。

「ヘビセンター」である。

「スネークセンター」である。

 徒歩2分の間にこれだけ案内があるのもどうかと思うが、
「スネークセンター」「ヘビセンター」「蛇族研究所」、いったい正式名称はどれなんだ?


と、思ったら「JAPAN SNAKE CENTER」というのが現在の正式名称らしい。

「WELCOME!」と迎えられた。

入り口直前にあったお店。
まむしスッポン料理は場所柄に合っていていいんだけど、店の名前がなぁ…
「あな」って…。


入口前の案内図。
ちょとぞんざいな感じ。

子供が描いた「秘密基地」の絵みたいでもある。

催し物の案内。
「マムシ大量水洗い」はちょっと見てみたかったが、私たちが行った時にはどれもやってなかった。
「大量」ってどのくらいなんだろ?

 入場したらいきなりみやげ売り場だった。
蛇皮製品やマムシの酒やら健康ドリンクやらを売っている。
店員が「蛇皮製品全品半額になっております」と声をかけてくる。
マムシ担当のおっちゃんもしきりにマムシ酒を飲んでみろと紙コップを差し出してくる。
が、「いきなりみやげは買わねぇだろう」と素通り。

最初の展示室の入り口にあった。
スイカかよ。ここはスイカセンターかよ。と、みんなで突っ込んでみる。

買う人いるんだろうか?

いるのか。「かわいい」うえに「餌づいて」るわけだし。
4000円だし。
買うか?

ヘビの骨の標本。
こういうのは割と好き。
悪趣味かなぁ、俺。

場内のベンチはすべてこれ。
「スカット」って、今でもあるの?
無いよねー。

広場にあったコブラの像。
思わず「ファイナルベント!」とか言いたくなる。
わかる人にしかわからないこの気持ち。

もちろん生きたヘビもいたよ。

「危険!!」
入ると「ばあさん、お迎えはまだかい?」とか言われる。

ふだん見かけない単語に心がときめく。

 こうしてヘビの王国の冒険を終えた私たちは入る時に通ったみやげ売り場へ。
入った時と同じように必死で売ろうとする店員たち。こいつらがマムシみたいだ。
結局同行した一人(女性)は、蛇皮の財布を買い、もう一人(男性)は酒を買っていた。やれやれ。

みやげ売場にて。
メカゴジラ¥15000。
高いよ。下アゴはずれてるくせに。

右腕のもげたゴメス、¥15000。
ここで売っている怪獣はなぜみんな壊れてるんだろう?
っていうか、なんで怪獣売ってんだ?

「スネークセンターだるま」
白目が怖い。

でも白目ってことは、ここではめでたいことがひとつもなかったんだ、今まで。

…まぁ、そんな気もする。

 この書のタイトルは「もうヘビは見ねぇよ」にしようかと思ったが、やめておいた。
ホテルの近くにゴルフ場があるのを見つけた友人が「来年の旅行もここにして、ゴルフやろうか?」と言い出したからだ。
私はゴルフはやらないので、またどこかで時間をつぶさなければならない。
ひょっとしたらまたヘビを見てしまう恐れがあるのだ。

でももうネタにはしない。

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