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440
おめでとう19周年!何が?

というわけで9月15日をもちまして19周年。
明日から20年目に突入です。何が?

平成元年9月15日。
オトーとオカーは結婚しました!パチパチパチ。
オカーはすっかり忘れてました!パチパチパチ。

今夜はお祝いの麻婆豆腐です。

毎年結婚記念日に火を着けて二人の愛を確かめ合うはずだったあのでかいロウソクは一度も着火されること無く捨ててしまったけど(「こんなもん煤が出てしょうがない」ってオカーが言ったからね)、これからも20周年、30周年、500周年といっしょに祝っていこうね。
麻婆豆腐で。

2008.9.15


439
わけあってあちこち本を引っ掻き回していたら集英社発行の雑誌「Bart」を発見。

1991年9月23日号。

ショウヘーが生まれる直前くらいですねぇ。
予定日になっても出てくる気配が無いねぇ、なんて言ってたころだな。

特集が「ソ連邦が消滅する日」だって。
8月にクーデターがあって、エリツィンが有名になったころでしょうか。

「不良ボクサー、辰吉丈一郎 9・19世界に挑戦!」なんて記事もあるぞ。
相手の名前がどこにも無いけど、勝ったの?

勝ってるよ(←調べてみた)。

もうひとつの特集が「あなたは神を信ずるか?」。
大川隆法と渡部昇一の対談、山際淳司の、ジョージ・フォアマンと神に関するストーリー。

後に殺害される、オウム真理教の村井秀夫が書いた入信のきっかけについての文章も載っている。

記事だけではなく、広告もなかなか面白い。
男性向けの雑誌だからか、タバコと酒類の広告が目に付くが、maxellの、耐熱・カーオーディオ対応設計のカセットテープなんてのもある。
菊池桃子がビクターのVHSビデオデッキの広告に出ていたり、牧瀬里穂がミツビシの薄型テレビの宣伝をしていたりする。
薄さ45センチだって。

しかし。

なぜこんな雑誌買ったんだろ、当時の俺。
ソ連崩壊に興味があったのか、それとも心に迷いがあって神に助けを求めたかったのか。

う~む。わからん。



あ、表紙にちっちゃく「知的冒険誌」とか書いてあるぞ。



知的冒険がしたかったのね、僕。

2008.9.14


438
朝、会社へ向かう地下鉄車内で。

近くにいたおばさん数人がひゃあひゃあぴぃぴぃ騒ぎ出した。
体形のわりには素早い動きで席を立ったおばさんたちの周りを、一匹の虫が飛び回っている。

おばさんたちは踊るように手を振り回して、面白いくらいに狼狽している。

飛び回っているのはセミだった。

セミは私のほうに飛んできたが、途中で見失ってしまった。
どこか座席の下のほうにでも飛び込んだのか?

と思っていたら、おばさんたちが私のほうを見ている。

なんだか他の客も私のほうを見ている。

あら?

ひょっとして。

足元を見ると。

いました。

私のズボンの左脚の裾のほうに。

この透明感のあるハネはツクツクホウシ。

「脚にとまったよ」

おばさんのひとりがささやいた。

ここでツクツクホウシが鳴き出せば面白かったのだがそんなことななく。
車内でセミを払い落として飛び回らせ、またおばさんたちをひゃあひゃあぴぃぴぃ言わせてやれば面白いかとも思ったがそんなことはせず。

ちょうど次が下車駅だったので、静かに降車して、ホームでツクツクホウシを払い落とした。

ツクツクホウシは、車内で飛び回ったのが最後の力だったのか、そのままひっくり返っていた。
あのまま絶命しただろう。
木も土も無く、仲間もいない地下鉄のホームで。
おばさんたちをひゃあひゃあぴぃぴぃ言わせたのが、彼の命が最後に為しえたことだったとは。

朝っぱらから命の儚さを見せつけられて。

限りあるこの命が続く限り精一杯生きてやろうと決意する46歳であった。


2008.9.9


437
なんだか涼しい中、それでもセミは一生懸命鳴いてるよ。

7 年も地中で過ごしてやっと今年出てきたから、涼しいくらいでめげていられないんでしょう。

ん?

7 年?

今年鳴いてるセミはアヤより年長ですね。先輩ですね。

アヤさん、5本目の歯が抜けましたが、セミより年少なんですね。


2008.8.24


436
5歳児には5歳児にもわかる映画を見に行ってもらって、私はひとりで、誰が何回観てもわからない恐れがある押井守監督の『スカイクロラ』を観てまいりました。

わかりにくいということはありませんでしたが、もう一回観て確認したくなるようなつくりではありました。
押井監督は10年後、20年後の観客も視野に入れて作っているようなので、気長につき合ってもよいでしょう。

奇しくも終戦記念日の観賞となりましたが、登場人物が、戦争の本質について語るシーンもありました。

エンディングの歌が始まった時、
え?ここで終わり?
と思いました。

ちょっとだけ足りないような気がしました。

製作スタッフの名前が流れる中、ひとりの客が席を立って出て行きました。

そして。

歌が終わった後、とても大事なシーンが映し出されました。

そうそう。
これこれ。

これから観る人は、最後まで席を立たないでね。

なかなか沁みてくるですよ。


2008.8.16


435
父親たるものには義務がある。

世の中の父親は皆、義務を果たさねばならない。

とりわけ重要な義務。
この季節、世の父親はこの義務を果たすために懸命になっていることであろう。

重要な義務。
海水浴での日焼けの後、皮剥けが始まった体を家族に差し出して、皮を剥かせてあげる義務。
父親たるもの、この義務を果たさねばならない。

海水浴から帰って数日経つと、私の背中をさすったりつついたりしては、

「まだだな」。

収穫の日を待つ農家である。
農家の一家である。
先物取引のような雰囲気も漂う。

そして。
海水浴から帰って一週間。
私の体は剥きごろに。
ついに収穫の日がやって来たのだ。

腕から背中にかけての皮がぺりぺり剥かれていく。
大きく剥けた時はその皮を皆に見せ、ともに成果を喜び合う。

「ここがいけそう」
「ここはまだだな」

同じ日に焼いた背中でも、収穫時期は微妙にずれる。

去年まではあまり興味を示さなかったアヤも、今年は収穫に参加。
アヤの指で剥かれると、スズメについばまれているようである。

「こういう向きで剥けば大きく剥けるよ」

母から娘へ、技術の伝播もなされている。

海には行かなかったショウヘーも、皮剥きには参加。
父が義務を果たすことで一家は団結するのだ。

義務を果たすことは苦しみも伴うが、得る物も大きい。

これを書いている今も、家族は私の背中で収穫中である。

アヤさん…、

アヤさん?

まだ剥きごろじゃないところを無理やりシールを剥がすみたいに爪でカリカリやるのはやめてね、痛いから。

……

痛いから。

痛いから!

なんか『悪魔のいけにえ』の被害者みたいな気分になってきたぞ。


2008.8.10


434
ほぼ迷わない感じで、外房まで行って参りました。

九十九里の波は荒かったっす。
さすが巴突進太を生んだ海。

いい大人が何人も波に呑まれる光景は圧巻でした。
5歳児も何度も呑み込まれてました。

そんな楽しい時間の中、

「きゃあっ!」

アヤが悲鳴を。

「ザリガニがいた!」

ザ、ザ、ザリガニ~?

絶対いねーよ。

しかしアヤさん、ザリガニショックで、

「もうもどる」

海から上がってベースキャンプへ。

アヤさん、右足のふくらはぎあたりが痛いとうったえます。
ザリガニにばっくりはさまれたと言い張ってます。
かなりでかいザリガニです。
ホントにいたらバケモノです。

でも、生態系とかそういう関係で海にザリガニはいないと言い聞かせると、痛がりながらこう言いました。

「じゃあ、エビ」

オカーの診断では、脚が攣ったのではないかと。

両親の必死のマッサージが施されます。

看護の甲斐なくいつまでも痛がるアヤさん。

「救急車呼ぶ?」

「きゅうきゅうしゃはいいから、かえったらほーたいまいてほーたい」

オカーが再度患部を観察すると。

なにやら赤いポチポチが楕円形に並んでます。しかもふたつ。
ひょっとして。

水疱瘡あがりのアヤの体には他にもたくさんの赤いポチポチがありますが、楕円形に並んでるのは確かに不自然。
ひょっとして。

「こりゃクラゲか?」

ということで、監視員のお兄さんのところへ行ってみたら、

「これはクラゲです」

との診断。

冷やしてください、と、水を入れて凍らせたペットボトルをもらいました。

足を冷やしながら寝息をたてるアヤさん。
それを見届け、安心して寝息をたてる両親。

九十九里の荒波を前に、こんな穏やかなファミリーの一場面がありましたとさ。

2008.8.2


433
木曜日から海に行きます。二泊三日で。

「2008年夏休みその1」です。

ガソリン価格高騰のこの時期、車で外房まで。

しかしいちばんの問題は、ガソリン価格よりも私の方向音痴。

どこかへ行く時はたいてい迷う私。
しかし今年こそ。

万全を期すため、事前調査。

NAVITIME というサイトで道順を調査。

出発地と目的地を入力すれば道順を教えてくれる。
とっても便利。

でも。
いろいろ確認しながら地図をプリントしたり、ポイントを書き出したりしてたら2時間半くらいかかっちゃったよ。
もうへとへと。

NAVITIME によると、このルートでの我が家から目的地までの所要時間も2時間半と出た。

道理で。

もう行って来たようなへとへと感。

これでも迷ったら。

そりゃもう、俺はもの凄い男ってことになるね。
ある意味無敵。

結果は後日報告します。

2008.7.23


432
時々心が沈むのは、これは更年期障害でしょうか。

今日、家の中が静かなのはアヤがお泊り保育だからです。
アヤさん、2週間くらい前からお泊り保育を楽しみにしていました。

毎朝、

「あと なんかい ねたら おとまりほいく?」

と、オカーに訊いてはうるさがられていました。

アヤの場合、過去はみんな「きのう」、未来はみんな「あした」だったのに、お泊り保育はその時間スケールをはるかに越えて楽しみだったようです。
こうして人は何かを獲得していくのでしょう。

楽しいことで何かを獲得できるなんてこれぞ一石二鳥。うらやましい限りです。

アヤがいなくて淋しいけど、また会うのが楽しみです。
また会うのが楽しみな人がいるなんて、なんて幸せでしょう。

この幸せを守るため、敵とはきっちり闘うぞー。
心が沈んでも腐らないぞー。
更年期障害なんかに負けないぞー。

あ、もうすぐ46歳だ。

2008.7.23


431
アヤのミズボも治り、無事に幼稚園に通えるようになりました。
体にはまだチョコチップのようにかさぶたが残ってますが、まぁ、元気です。

ショウヘーは今流行りの日雇い派遣で働いてます。
今日はキリンの着ぐるみのバイトでした。
水を大量に摂取したそうです。

まぁ。
そこから始めろ。

オトーの着ぐるみのバイトは仮面ライダースーパー1だったけど、おまえはキリンからな。

オトーは世界の平和を守る改造人間だったけど、お前は首の長い哺乳類からな。
そのへんからな。

2008.7.13


430
歯の健康にいいと誰かが言うから、キシリトール配合のガムをせっせと噛んでいたら銀歯がはずれちまったよ。

土曜日に歯医者に行ったよ。
さいわい、はずれた銀歯をそのまま使えたので、すぐに着けられた。
新しく作るとお金もかかるし、仮歯で不快な一週間を過ごさなきゃならない。
キシリトールのアホ!

銀歯はその場で元通りになったが、来週また行って、歯の周りの清掃をすることにした。

結果、歯の健康に良くなるということで。
キシリトールおそるべし、ということで。

2008.7.7


429
会社で「ゲゲゲの鬼太郎カレンダー」を製本することになって、余分が出来たら1冊もらいたいなぁ、などと思いつつも、担当営業のひとに言いそびれていたら、ある事情で 、余るどころか足りなくなってしまった。

ちょっとがっかりの日々を送っていると、事務所である会話が耳に入ってきた。

「こんなもん誰もいらねぇよなぁ」

何か薄いカタログのような物をめくりながら専務が言った。

「そうですよねぇ、でも付き合いですから」

見かけもおつむもスズメのような事務員が言った。

「なんか適当に買っておけばいいんでしょう」

もうひとりの、以前私に「きすうのき、はどう書くんだっけ?」と訊いてきた事務員が言った。

「まぁ、適当に組み合わせて一万円くらい買えばいいかぁ。妖怪グッズねぇ…」

え?

どうやら、鬼太郎カレンダーを発注した会社が他にも水木しげるグッズを作って売っているらしい。
目玉おやじマグカップとか、妖怪ステッカーとか。
それを買ってくれないかとカタログを持って来たのだ。
会社同士のつき合いではよくあることだ。

専務はカタログをスズメ事務員に渡しながら、

「俺じゃわかんないから適当に選んで発注しといて。だけどなんでもっと有名な漫画家と組まないのかねぇ」

って。

何言っちゃってんだこのじじぃ。
偉大な水木しげる先生のどこが不満なんだ!

「そうですよねぇ」

口をそろえて同調する事務員。

なに言っちゃてんだおまいら、漢字もロクに書けないくせに。

さらに専務が言う。

「もっとみんなが知ってる、北斗の拳とかさ」

ほほほほほほほほほほほほほほほほ北斗の拳ん~?
あたたたたたたたたたたたたたたたたたたたひでぶ~?

私は、水木しげる先生がいかに偉大な存在であるか、貸本マンガ時代までさかのぼって三人にレクチャーしてやろうかと思ったが、その後のサラリーマン生活に支障をきたしそうなので、ボンクラどもの発言に怒りを覚えながらも沈黙を守り通した。

そんなわけで。

私が鬼太郎や、水木マンガのファンであることは誰も知らないまま、というより秘密で通さねばならない事実となり、墓場鬼太郎の携帯ストラップも、誰にも見られてはいけない秘密のアイテムとなったのであった。

しかし考えてみれば、妖怪ファンには理解よりも秘密がよく似合うのだ。ひひひ。

2008.7.5


428
好きなソフトを再生してくれる装置としてiPodを大事にしている。

会社や、そこでの仕事のように。

金曜日に真っ白な顔をして表情を失っていたあの人に言ってあげたい。

たかが「装置」のためにそんな顔色になることはない。
表情を無くすこともない。

まして、「装置」のために命を絶つなんてこともまったく必要ない。
たかが「装置」だ。
あなた自身より大事なわけがない。

好きな歌を聴けるなら、iPodでない他の製品でもかまわない。
聞いたこともないメーカーの装置でも全然かまわない。

たかが「装置」。それも手に入らないなら、そんなら自分で歌えばいい。

歌おう
笑おう
絵を描こう
生きよう


生きよう


2008.6.22


427
そんなわけで父の日。
父となってから通産17回目の父の日。

そんな父の日に、私の父の地位を脅かす出来事が起きました。ちちのちいを。

きょうはオカーが仕事だったので、アヤとふたりで近所のサイゼリヤでお昼を食べました。
ピザとかスパゲッティとか食べました。

通路を挟んだ隣のテーブルに、緑色のシャツを着たじいさんと、小学校中学年くらいの兄弟ふたりの三人連れが座りました。
じいさんはジョッキで生ビールを飲み、兄弟は喧嘩をして、弟が、子猿のようにくりくりした目玉を涙で濡らしました。

食事を終えたアヤが席でごろごろしていると、緑シャツのじいさんが突然話しかけてきました。

「お孫さんですか?かわいいねぇ」








おいこらじいさん。



「いや、娘ですよ」

即座に否定したが、

「いやぁ、かわいいなぁ。うちの孫なんですがね、もう、喧嘩ばっかりで」

って、じじい、人の話を聴けよ。

じじいは言うだけ言うとまた生ビールを飲み始めた。

父の日に祖父と間違えられるとはね。

そうすると、きのう幼稚園にいたお父さん方は俺の息子程度ってわけだ。



………


えーっ!あいつらが~?




2008.6.15


426
明日は父の日ということで、今日は幼稚園の親子ふれあい感謝デー。

教室で出席をとった後、園庭で朝礼の後、ふたたび教室へ。
親子でわらわら行ったり来たり。

最近の幼稚園は手話を交えて朝のあいさつ。

「せんせっ、おはよっ、ございます。
 みなさっ、おはよっ、ございます」

なるほど。


園児と父兄を前にして先生が叫ぶ。

「きょうは~ろくがつ~じゅうよっか~ どようびで~す、えいごでいえますか~」

最近の幼稚園は英語も交えているようだ。


「あ、どようびははじめてですね~。
 どようびは~、 さ~ずで~!」

先生叫んじゃいました。

約4秒の沈黙の後、

「あ、さ~たで~」

だって。

われわれベイシティローラーズ世代は、他のどんな英単語を忘れても SATURDAY だけは忘れたくても忘れられないのだ。

その後は父子で制作をしたりなんだりと、ふれあいまくりました。

教室での最後は紙芝居。

父兄の代表が何人か指名されて読む事に。
今日の作品は、
『さらやしきのおきく』。
怪談かよ。

と思ったら、番町皿屋敷のパロディの落語バージョンでした。
子どもたちきょとんとしてましたが。

紙芝居の後はまた園庭でおゆうぎ。

父も炎天下、跳んだり跳ねたりクルクル回ったり空を指差したりしました。
暑くて倒れそうでした。

こうして父の日前日企画、「親子ふれあい感謝デー」は終了したのでした。

月曜日は幼稚園お休みなんだって。今日の代休で。

父にも代休をくれ。
感謝の言葉より何より代休をおくれよ。



2008.6.14


425
きょうは小学校の運動会。
来年小学校に上がるアヤは招待選手として競技「宝さがし」に出場。
「宝」も「さがし」も競技の実態を言い表してはいませんが。

そんなひねくれ者の見解はともかく。

観客席からアヤの出走をビデオに収めていたのですが、アヤがスタートラインに並んだと同時くらいに、私の目の前の観覧席のガキが喧嘩を始めやがったのです。
3年生か4年生くらいだと思いますが、なんかえらい勢いで、ひとりが椅子を飛び越えて殴りかかってました。
プロレスの場外乱闘みたいでした。
まわりのガキどもが止めに入りましたが止められず、やがて父兄や教師が介入してふたりを引き離しました。

もちろん私はアヤの撮影を続けました。
不肖オトー、死んでもカメラを離しません。

災害地や戦場でのカメラマンの倫理が議論の対象になることがありますが、どんな場にあっても撮影を続ける彼らの気持ちがちょっぴり理解できた出来事でした。

なんつって。
もともとガキに限らず「他人の喧嘩を止める」って概念が無いんだけどね。

撮影したビデオは、「宝」であるジャポニカ学習帳を「拾って」ゴールへ向かう可愛いアヤちゃんの映像に、喧嘩を止めるガキや父兄、教師の、「やめろやめろ!」「なにやってんだコラァ!」という音声がかぶってる傑作となりました。
大笑い。

2008.5.24


424
ちいさなちいさなうれしい更新。

『オトーラの書』に小さな更新が加えられました。
うふふ。

ファビコンというのを設定してみました。
ブラウザの、URLが表示される小窓や、お気に入りメニューのサイト名の前に表示されるアイコンです。
すごくちっこいやつね。

さぁ、見てください。
ちっこいだるまさんが見えましたか?

IE、Firefox、Opera、Safari のみっつのブラウザでちゃんと表示されていたのでこれでおっけろなんでしょう。

いやぁ~、あれ、みんなどうやってんのか不思議だったんですよねぇ。

調べたらすぐわかりましたが。

うまくいってなんだかうれしかった日曜の朝。

2008.5.18


423
5月16日(金) 相棒と『相棒』を観に行く。

ゴールデンウィークにがんばって働いたので今日は振り替え休暇。
オカーとふたりで観たかった映画『『相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』を観に行きました。タイトル長いですが。

平日の朝一番の上映は空いていて、料金もお安く、お得で快適。

映画も面白くてよかったよかった(詳しい感想は別サイト『宇宙ロボット怪獣刑事』にアップしました。なにしろ「刑事」ネタなので)。

昼過ぎには帰宅して、昼食を食べながら録画していたテレビ版『相棒』を観ました。
ここんとこ我が家は「相棒地獄」で、『相棒』ばかり観てます。
今日観たのは長門裕之が出てたやつです。
池脇千鶴も出てましたが、池脇千鶴と蒼井優が似てるということに今日初めて気づきました。

ふたりの名前で検索したら似てるという意見が大量にヒットしました。

似てるといえば、最近の安室奈美恵と昔の池波志乃がだぶって見えるのは私だけでしょうか。

ネットで検索しても同意見は見当たりませんでした。

スーパーモンキーズ!

あ、そうだ。

インディジョーンズシリーズの新作の予告もやってたけど、なんか面白そうでしたよ。

失われた聖櫃のあの倉庫らしきシーンもありました。
あれはあの倉庫なのか?
なのか?なのか?そうなのか?

全然期待してなかったけど観たくなっちゃうじゃん。

2008.5.16


422
雨の富士サファリパークは大変な賑わいでしたよ。
雨宿り客で。

ゾウゾーンにはちゃんとゾウがいましたよ。

一番アクティブなアニマルはクマゾーンのクマでした。
エサを求めてドスドス走ってましたよ。なかなか迫力ありました。

角が立派なヤギみたいのがのんびり車道を横断していました。

キリンは高いところの葉っぱを食べてました。

サファリゾーンは思ってたより面白かったです。

もっと空いていて天気のいい時にまた行きたいなぁ。

アヤはお土産にホワイトタイガーのぬいぐるみを買ってもらいました。
「みかん」と名づけてかわいがってます。
ちなみに富士サファリパークにホワイトタイガーはいません。
そういうのは関係ないみたいです。5歳児には。

上野動物園もパンダ無しでも何とかなるんじゃないでしょうか。
そういうの関係ないみたいですよ。

格闘技の解説に「身体能力」という言葉を多用するやつと、世間一般の価値基準を「経済効果」で判断するやつは信用しないんだもん、ぼくちん。

そこにはいなかったホワイトタイガーのぬいぐるみを欲しがって、「みかん」と名づけるセンスのほうが大好きよ。

2008.5.6


421
気づいたらゴールデンウィークとやらも後半。

私の場合毎年後半から始まっているような気もしますが。
オレの後半人生。

例年通り実家に行ってきます。

明日3日は実家に着くだけ。
翌日は神社のお祭り。輪投げしたりやきそば食ったりします。
5日は富士サファリパークへ行って、ライオンやキリンやオオアリクイを見る予定です。

富士サファリパークのホームページで調べたら、オオアリクイはいないみたいです。残念。
アルマジロもいないみたいです。残念。

サファリパークはいくつかのゾーンに分けられてるみたいです。
それぞれ棲息動物の名前が付けられています。

クマが棲んでるクマゾーン、ライオンが棲んでるライオンゾーン、トラが棲んでるトラゾーン。

そして。

ゾウが棲んでるゾウゾーン!

いいなぁ、ゾウゾーン。
口に出して言いたくなるぞ。ゾウゾーン。ゾウゾーンゾウゾーンゾウゾーン!(←だんだん大きな声で)

「アヤ!ここからゾウゾーンだよゾウゾーンだよぉ!」

興奮して叫んでる自分の姿が目に浮かぶ。
で、うるさがられてるのね、アヤに。
目に浮かぶわ。



そんなわけで二泊三日留守にします。
留守中よろしくお願いします。

あっという間だけどね。


2008.5.2


420
ラジオ番組のPodcast配信の書評コーナーで、スティーブン・ミルハウザーの『ナイフ投げ師』という短編集が紹介されていて、ミルハウザーなんて名前すら知らなかったが、紹介する人がうまかったのか、とても面白そうに思えたので買ってみた。

12編のうち8編、約3分の2読んだところだが、これがすごく面白い。
いい本に出会えてよかったよかった。

巻末広告の、ミルハウザーの他の本も紹介文を読むととても面白そう。
端から読んでいく事に決定。
そんなわけで、次に読むために『三つの小さな王国』を購入。

翻訳者の柴田元幸(この名前もこのたび初めて知ったのでした)にも何やら感じて、特集している雑誌も買ってみた。
『Coyote No.26』。

柴田氏が責任編集している雑誌もあるようで、気になる気になる。

46歳を目前にして海外文学に目覚めたのでした。

まぁゆっくり楽しみながら読んでみましょう。


2008.4.29


419
『オトーラの書』8周年記念事業!

ということで、携帯用のメルマガを発行する事にしました。

メルマガのタイトルは『週刊事実にもづく』。
『ミニまぐ』というところから、明日、日曜日の午後、第1号が配信されます。

生まれてから現在まで、私の周辺で起こった出来事を事実にもとづいて書いていきます。
『オトーラの書』その他で書いた話や、そうでない話を毎週お送りします(毎週!だいじょぶか?)。

生活の役に立ったり、人生の糧になったり、難病が癒されたり、ということはまったくありませんが、日曜日の昼下がり、どうでもいい話が綴られたメールをぼんやり読むのも悪くないかな、という方は登録してみてください。

トップページに登録フォームへのリンクを貼っておきました。

心の奥底から、

「他にやるべきことがあるんじゃねぇか?」

という声が聞こえてきますが、それはそれでちゃんとやるからよ、と心の表面でつぶやいたりしています。

まぁ、いろいろやりたいですよ。
体が動くうちに。




すでにじじいの精神状態。

2008.4.12


418
北京五輪をボイコットします。

チベットの人々が置かれた状況を憂慮し、私は、北京オリンピックをボイコットする事に決定いたしました。

北京オリンピックのテレビ放送を見ません。
北京オリンピックを報道する新聞、雑誌を買いません。
職場でのオリンピックの話題に加わりません。
北京オリンピックに関わるあらゆる商売に未来永劫 1円も払いません。

Free TIBET!

ビジネスは人間を尊重した上でやっとくれ。




あとそれから、以下のような発言をしたと報じられている福田首相に言いたい。


「状況を注視している。関係者が冷静な対応をしてくれることを望んでいる」

「チベット問題は中国の内政問題だが、人権にかかわるようなことがあれば心配、懸念を表明せざるを得ない。そういうメッセージはいろいろな方に伝えてある」


この、ふにゃチン野郎。



2008.4.2


417
涙あふれて止まらない。
鼻水もだらだら止まらない。

花粉症か?
ついに。
私も。

四人家族のうち私だけ花粉症を発症していなかったが、ついに今年は仲間入りか?

しかし。
ノドも痛い。
痛くて声が出ない。

風邪か?
風邪の諸症状か?

ノドにもくる花粉症かも。

ノドにくる風邪と花粉症を同時に発症しているのかも。

とりあえず市販の風邪薬とか飲んでるけど、この対応でいいのだろうか?
タウリン2,000ミリグラムのリポビタンDとかも飲んでみたよ。
がんばれオレの治癒力。



花粉症でないことを祈りつつ、あいさつに代えさせていただきます。

2008.3.30


416
あははは間違えてたぜ。
副業イラストレーターのお仕事、前回は第三弾でしたよ。
最近では数も数えられなくなってきました。

というわけで今回のお知らせは副業イラストレーターのお仕事第四段発売です。

溶接技術 2008年 04月号 [雑誌]


前回も書きましたが、イラストと言うより図版ばっかりになりました。
溶接する機械の先っぽばっかり書いてます。
あのバチバチ光ってるとこね。

今原稿をもらっている第六弾もそんなんばっかです。
ちょっとつまんないです。

でもいいんです。
原稿料の振込み第二弾があったから。

絵は自分で好きな絵を描けばいいんです。
今、「帰ってきた西域探行絵巻」の続きをせっせと描いてます。

そうです。
まだ続ける気です。このおっさんは。

あと3回で完結予定。
何年かかるんだって話ですが、最後はすごいっすよ。泣きますよ。

あ、そうだ。

『オトーラの書』、そろそろ8周年!

8ですよ、はち。

……

はちだよな、確か…。

2000年3月開設だから、

いちにい、さん、……はちっ!


『オトーラの書』8周年!おめでとうっ!!

2008.3.23


415
副業イラストレーターのお仕事第四段発売。

溶接技術 2008年 03月号 [雑誌]

まぁ、イラストっていうより図版ですけどね。

2月号は人間の絵が多かったけど3月号は人間は2枚だけ。
あとは溶接機械の絵とか模式図みたいの。

今描きかけの4月号分はとうとう人間はいなくなってほとんど模式図みたいの。

だんだん「図版」的要素が高まってる。

「味」のある絵をお求めだというので、本来「トレース」の範疇に入るような図版も全部フリーハンドでペン入れしてます。
線がぐにゃぐにゃしてます。
大丈夫でしょうか。

図版的なものは描くのは楽でいいのですが、あまり面白くありません。

次回は人間がたくさん出てくるというので楽しみにしてます。
楽しみにしてますが、大変そうだな、とも思ってます。

ほどよいところでひとつ。

あ、そうそう。
2月には初めての原稿料の振込みもありました。

初めての原稿料は田舎の両親に送


らずに、『「空飛ぶモンティ・パイソン」“日本語吹替復活”DVD BOX』を買ってしまいました。
つい買ってしまいました。

家を増築するという企てもあるので、次の原稿料は使わずに蓄えにしようと思ってます。

でも『怪傑ライオン丸』のDVD BOX も欲しいんです、私。

嗚呼、大金持ちになりてぇ。

2008.3.2


414
エレベーター監禁45時間!

というわけで、人生初体験。
エレベーターに閉じ込められました。
45分ほど。

45時間と言うのはウソです。
ちょっと大げさに書いてみました。ごめんなさい。
人目をひきたかったんです。寂しがり屋なもんで。

それは仕事中でした。
ある施設の2階から荷物を降ろすためエレベーターに乗りました。
私、同僚、その施設の利用者の3人乗りました。

1階に着いたのですが、いつまで経っても何をやってもドアが開きません。
同僚がインターホンで異常を知らせると、その施設の人がやって来て、あーしろこーしろあれはどうなってるそこはどんなだなどとやりとりしましたが、ドアは開きません。

そのうち外から鉄棒を突っ込んでドアをこじ開けようとし始めました、
幅15センチほどドアが開き、外にいる人の顔が見えました。
外の人たちは15センチだけ事態が好転したような空気になっていましたが、私と同僚は、素人が強引なことをやっているのが心配でなりませんでした。

15センチの隙間からいろんな言葉が入ってきましたが、事態は変わりません。
荷物を早く持ち帰りたい私たちに言葉は無力です。

15センチから1ミリも事態が動かないまま30分以上経ったころ、外が急に騒がしくなりました。

「あ、来た来た来ました」

15センチのむこうから救助隊の到着が告げられました。

「ドアから離れていてください」

ドアに何やら器具が差し込まれガキガキやってます。

そしてついにドアがバァンと開き、救助隊がエレベーター内に突入してきました。
映画『ゾンビ』にこんな場面がありました。

外へ出てびっくりしました。
ドアの向こうは人でいっぱいでした。
オレンジ色のレスキュー隊員、白衣の救急隊員、黒い警察官などなど。

すぐ外の駐車場と前の道路には、消防車2台、救急車1台、パトカー1台が停まっていました。
近所の人が施設の柵に貼りついて中をのぞいていました。

健康状態を尋ねられたりしつつ、先を急いでいた私たちは車に荷物を積み始めました。
作業の途中にも名前や勤め先などを何人もが訊きに来ました。
ふたりでそれぞれ答えつつ作業を続け、積み終わったところで、まだ騒然としている現場を後にしました。
赤いランプが回転している緊急車両がバックミラーの中を遠ざかって行きました。

後で聞いたところでは、そのエレベーターはかなり旧式で、修理用の部品の調達もままならないような代物だったのだそうです。

後日、その施設に納品に行った時はエレベーターは稼動しておらず、施設の人たちとバケツリレー方式で2階へ荷物を搬入しました。
へとへとになりました。
文明というもののすばらしさを痛感しました。
この体験を後の世に伝えてゆくのが自分の使命であると肝に銘じましたよ。



2008.2.9


413
副業イラストレーター第二のお仕事完了。

というわけで、アルバイトで絵を描いている雑誌『溶接技術』の2月号が発売になりました。

今回は、溶接をする時の装備を装着した人の全身や頭部、狭いところで溶接作業をして暑くて苦しい人、電気ケーブルの損傷部分を踏んで感電している人、など、楽しい絵が満載です。

P.126の右下のイラストは、「キャブタイヤ損傷部」というキャプションが付いていますが、本当のタイトルは「ダーリンのバカァ!」です。
物好きな方は本屋さんで確認して下さい。
コンビニ、駅売店では売ってません。
小さな本屋さんにもたぶんありません。
大きな本屋さんでも探すのが大変かもしれません。
無理しないで下さい。

今は3月号の絵にかかってますが、今回はちょろいです。
お金をもらうのが申し訳ないくらいです。

もらうけど。

溶接技術 2008年 02月号 [雑誌]
2008.1.27


412
会社でインフルエンザが大流行。
みんなばたばた倒れてます。
インフルエンザの人と一緒に車で外回りをしていた私は、特にみんなから心配されていました。

そんな中。
アヤの誕生日である16日の夕方からなんとなく気分が悪くなってきた。
「ついに来たか」と覚悟しつつ、バースデーケーキだけはしっかり食べ、早めに寝たが、夜中に吐き気と下痢に襲撃され、どうにもひどいことになった。

ほとんど眠れないまま朝を迎え、会社は休む事にして病院へ。

「急性の胃腸炎ですね。今多いんですよ」

アヤが先週罹ってた病名だ。
会社ではインフルエンザが流行ってるが、我が家では胃腸炎がブームだ。

「短い人でも3日、長いと一週間くらい下痢が続きます」

薬をもらって帰った。

医者は3日と言ったが、その日の午後からぐんぐん回復し、夕方には食欲も普通に出てきた。
念のため薬は飲んだが、夜はぐっすり眠り、翌日はほぼ全快。元気に会社に行きましたとさ。

会社の人たちは私がインフルエンザで休んだと思い込んでいて、みんなにいちいち説明するのが面倒だった。

というわけで今のところインフルエンザの気配はないが、これから罹ったりするのかなぁ。

インフルエンザになった人の話だとかなりきついらしいから気をつけよっと。
2008.1.20


411
根っからの怠け者が九連休の後出社の日を迎えるとどうなるか?

朝、なぜかやや早めに目が覚めた。
隣にはアヤだけがごろんと寝ている。

いいなぁー。
俺もごろごろしてたいなぁ。
いつまでもいつまでもごろごろしていたいなぁー。
この世の終わりが来るその日までごろごろしてたいなぁー。

そうはいかないので起床した。
仕方がないので会社へ向かう。

道々物思いにふける。

幸せって、シャボン玉に映った虹のように儚いなぁ。
現実って底なしの穴のように暗く空虚だなぁ。

ああ、会社へ行ったら、やらなきゃいけないことがたくさんあるなぁ。
あれはうまくこなせるかなぁ、そうだあそこにも確認とっておかなきゃ。
あれもこれも面倒で大変だなぁ。

やるせない感じで会社に着く。

新年の挨拶とかしながらも帰りたくてしょうがない。

でも帰るわけにもいかないので働き続ける。

気になっていたあれもこれもなんだかうまくいく。

なぁんだ。

悩むことなんか無かったんだ。
やればなんとかなるんだ。
これで今年も働けるぞ!

仕事が終わり、明るい気分で帰る道々考えた。

早くゴールデンウィークになんないかなぁ。
2008.1.7


410
冬休みはあれもやろうこれもやろう有意義に過ごそうと固く決意していたが、朝から『ごくせん』見てたらあっという間に時間が経っちまったぜ。
いかんいかんと年賀状をプリントしながら今年最後の日々棒をしたためております。

2007年は、まあ色々あったので、来年は平穏に過ごしたいと思っています。
世の中も平穏であって欲しいと思います。
子供が死なない世界になればいいと思います。

『オトーラの書』も、もっと更新頻度を上げたいと思っております。

今年お世話になったみなさんに感謝しつつ、年の終わりのご挨拶に代えさせていただきます。

新年は1月1日から営業しております。
来年も『オトーラの書』をよろしくお願いします。

新年は恒例の書き初め大会を開催しますので、皆様はりきってご参加くださいませ。

では、どちらさんも良いお年をお迎えください。
2007.12.31



409
世界中の子供たちにプレゼントを配る仕事も無事終わり、会社の仕事もすったもんだしながらきのうで終わり、きょうから楽しい冬休みだ。
むいかまで。

しかし。
冬休みではあるが、転職してワーキングプアになった私はあまりのんびりもしていられないのだ。
家計を助けるために冬休み中はバイトをしなければならないのだ。

そうです。
今月からバイトしてます。
会社には内緒ですよ。

出版社に勤めている友人の依頼で、雑誌にイラストを描くことになりました。

雑誌の名前は『溶接技術』!

どうだ!
「溶接」だぞ!
溶かしちゃうぞ!
溶かしてくっつけちゃうぞ!

現在発売中の1月号に私の絵が載ってます。
でも正直言って、1月号は機械の絵ばかりで面白くありません。

今描いている2月号用のイラストは、テッカマンみたいな溶接の格好をした人とか、ヘマをやらかして「しまった!」の人とかが登場するので、ちょっと面白いです。

6回連載の予定なので、5月頃まで続くでしょう。

会社に勤めながらなので時間のやりくりが大変ですが、紙に絵を描いてお金をもらえるなんて幸せです。
打ち合わせのたびに向こうの会社の費用で飲み食いできてさらにおいしいです。

去年の今頃は失業していた私が、今やふたつの仕事を持つ男です。
わからないものです。
人生、一寸先は闇です。

闇はまずいよ。。。

溶接技術 2008年 01月号 [雑誌]

日々棒の精神に反しますが、アマゾンのリンクを入れておきます。
溶接、または私の絵に興味のある人は買ってみましょう。

でもお薦めは2月号。
2007.12.29


408
きのうは会社の忘年会。
私にとってはこの会社で初の忘年会。

全体的に酔いが良い感じでまわってきたところで例のあこがれの人(日々棒405参照)Mさんの隣に滑り込む。

真っ赤な顔で生ビールを飲んでいる。

「私はねぇ、Mさんの気持ちがよくわかるんですよ」

「そうですかぁ」

「Mさんを見てると他人とは思えないんですよ。私も色々考えすぎちゃうところがあるんですよ。私とMさんは似た魂を持っているんですよ」

「そうなんですかぁ…  将棋とか囲碁とかやります?」

「へ?」

「こう、先の先まで考えちゃうんですよねぇ」

「……」

私は将棋も囲碁もやらない。
つーかやれない。
ルールが難しくて頭を使うゲームはほぼ全滅。
オセロくらいならやれるが、人生で一度しか勝ったことがない。
勝った相手はショウヘーだ。小学2年生頃の。

すいませんでした、Mさん。
私とあなたは似た魂なんか持っていませんでした。
酔っ払いのたわ言と思って忘れてください。

私はすごすごと別の席に移動した。

完敗であった。
2007.12.22


407
日曜日の夜。
お風呂に入る前にアヤが言った。

「アヤ、タクシーのうんてんしゅになりたい」

金曜日の夜、悪い友達と飲んで真夜中にタクシーで帰ってきた私は言った。

「タクシーの運転手かぁ、たいへんだぞ~」




「…じゃ~あ~

  プリキュアのミントかレモネード。
        
            どっちかまよっちゃう」






子供っていいよなー。
2007.11.18


406
ポケモンゲットだぜっ!!

アヤさんがポケモンに夢中なので、私もアニメなどを見る機会が増えてます。
ショウヘーがちっちゃい頃に、「赤」だったか「緑」だったか、ゲームもやったりしましたが、今ではポケモンの種類も増えて、何が何やらです。

最近のアニメを観ていて、ポケモンの世界には人間以外普通の動物がいないということに気づきました。
犬や猫やハムスターやチンパンジーやカンガルーのような、近所で普通に見かけるような動物が一切存在しないのです。

その代わりにいるのは、犬や猫やハムスターやチンパンジーやカンガルーによく似たポケモンたちです。
鳥や虫や魚にしても同じです。

漠然と見ていましたが、あれは私たちが住んでいる地球のお話ではないんでしょう。
まったく違う生態系のお話なんでしょう。

あそこには、大腸菌もサルモネラ菌もビフィズス菌もデング熱ウィルスも腸内細菌ファージT3も存在しないのでしょう。
代わりに、大腸菌やサルモネラ菌やビフィズス菌やデング熱ウィルスや腸内細菌ファージT3によく似たポケモンがいるのでしょう。
そしてモンスターボールでゲットされたりしているんでしょう。

そういうわけなので、これからもポケモンの種類はどんどん増えていくでしょう。
もう何が何やら。
2007.11.18


405
土曜日はあこがれの人とお仕事しました。

いつも真剣なまなざし。
額はわけも無く汗ばみ、なぜか常に小走り。
私よりふたつ年上で、頭頂部がうっすらと心もとない彼は、独身で、お母さんとふたりぐらし。

何事にも真摯な彼に私はあこがれ、お手本としてきた。

現場を手伝う時は彼になりきったつもりで動いた。
少しでも彼に近づきたいと思った。

しかしなぜか。

私以外のみんなは彼を軽んじ、バカにしているように見える。

事務のおばさんも、唇に薄ら笑いを浮かべながら、おどおどしてるだの、挙動がおかしいだのと、彼のことを語る。

バカめ。
バカどもめ。
人の価値がわからぬ愚か者どもめ。
おどおどしたり挙動がおかしいのは、あれは常に相手のことを考え、ベストの状態で人と接しようと心を砕いているからなのだ。
心を砕きまくって粉々になっているからなのだ。

バカには、粉々になるまで心を砕く彼の価値がわからないのだ。

あの過剰な真剣さこそが現代日本に必要なものなのだ。
何もかも見透かしたような冷笑など何の力も持たぬのだ。


そんな価値ある彼と組んで機械に着いたんですよ、土曜日に。
もちろんあっちがメインのオペレーターで、私は助手です。

がんばりましたよ。
あこがれの人の足手まといにならないように。

彼はやっぱりイイ人で、私がやるべきことも手が空いていると手伝ってくれました。
ちょっと邪魔くさい時もありましたが。

ちょうど私の担当のカレンダーだったので、不良が出たら、

「こういうのは困るんですぅ」

と泣きそうな顔で訴えようかと思っていましたが、機械がものすごく調子よくて、ほとんど不良が出ませんでした。
いいことなのですが、私の訴えを彼がどう処理するか見られなかったのが残念です。

その日の作業が終わりに近づいた頃、彼の上司がやって来て、彼に何か話していました。
機械の音で声はまったく聞こえませんが、ふたりとも深刻な表情です。

何があったのでしょう?

仕事が終わり、片付けに入った時、死にそうな顔で近づいてきた彼が小さな声でいいました。

「まいっちゃいましたよ…
    …来週から夜勤ですよ…」

夜勤に入っていた人が体を壊してしまい、代わりに彼が夜勤に入る事になったそうです。
何の心の準備も無く、「月曜日から夜勤な」と言われたら、そりゃ死にそうな顔にもなるでしょう。

この季節はやはり戦争でした。

夜の部隊に転属になった彼とはしばらく会えないでしょう。

負けないで。
自分を見失わないで。

がっくり肩を落としている彼の背中に、心の中でそっとささやきかけました。
2007.11.11


404
地獄のサタデー。
70年代のパニック映画のタイトルではない。
この土曜日もカレンダーを積み続けた私。

なんかねー、うまくなっちゃったよ。積み方が。
こう、ぴちーっと。
パレットの上でぴちーっとさ。
気持ちいい感じ。

カレンダーって、綴じてあるところが本体より厚いから、いい感じでずらして天地切り替えして積まなきゃいけないんだけどこれがなかなかむずかし、
っておっと、シロートさんには余計な話だったね。

ほんで、今週のカレンダーも重くってさ。
力持ちになっちゃったよ。
ガッと掴むから握力も鍛えられるし。

力がついたおかげで、ガラスのコップを握りつぶしたり、ドアノブをむしり取ったりしちゃったからね。

お前は改造されたての本郷猛か!

って突っ込んでくれましたか?
くれませんでしたか?
まあいいや。

きょうは録画していた映画『フラガール』を観ました。
『ウォーターボーイズ』みたいのかな、と思って観たら、おおざっぱには『ウォーターボーイズ』だったけど、バランスがちょっと違う感じの映画でした。

テレビ放送したものなのでカットしてあるのかもしれませんが、それでも、もっともっとドラマが膨らむ余地があると思いました。
もったいないですね。
テレビドラマ12回分くらいは充分ドラマ量がありますよ、きっと。

映画はよかったですよ。
真ん中くらいから泣きっぱなしでいたから私。
2007.10.28


403
カレンダー地獄。
あっちのほうで紙がバサバサと重ねられ、がっちゃんこがっちゃんこ綴じられてこっちに流れてくる。

台の上に12冊乗ったところで私が取り上げ、ざっと検品して、梱包する台に乗せる。
その繰り返し。

B2サイズのカレンダーはでかくて重いので体力的にもきついが、検品している間にも機械は、情け容赦なく、血も涙もなく、がっちゃんこがっちゃんこ動き続けているので、もたもたしてると台の上に次のカレンダーが溜まって行ってしまう。
検品で悪いやつを見つけてはねたりしていたらペースが狂ってもう大変だ。

こっちで検品しながらも、機械から流れてくるタイミングも注意しなければならない。
梱包する人の動きとも連動しなければいけない。
リズムが狂うとあっちもこっちも大ピンチ。
『底抜け脱線ゲーム』みたいだ。

1時間もやっていると指先に力が入らなくなり、腰の右のほうが張って痛くなってきた。

心の奥底で。
小さな小さな心の声で。

「機械、壊れないかな」

とつぶやいてみた。

土曜日の午前中はずっとその作業。

午後もその続きのはずだったが。
なかなか始まらない。

紙の揃えがうまくいかなくて、調整しなければならないとのこと。









壊れちゃった。







僕のせいじゃないからね。

午後はずっと段ボール箱を組み立てて、一日が終わった。







僕は絶対悪くないからね。
2007.10.21


402
きのうはアヤの幼稚園の運動会。場所はショウヘーの出身小学校の校庭。
雲の多い晴れ、という、運動会向けのいい天気。
と思っていたら、時々雲の切れ間から差し込む日差しは強力で、カーッ!と来る。カーッ!と。
軽く日焼けしました。

オカーは係の人に任命されていて、道具を出したりしまったり、子供をトイレに連れて行ったりの仕事があったので、、私は一人ぼっちで我が家の記録係をしておりました。

アヤが出場するのは、「徒競走」、親子遊戯「しみじみ」、「めざせ!ネットインワン(玉入れですね)」、遊戯「キッズ・パイレーツ~めざせ!宝島」、親子競技「くねくね大行進レース」、
全園児参加の「棒体操」。

意外とたくさん出るので退屈しない。
というか、なかなかせわしない。

徒競走は4人中2番でした。
「しみじみ」は、オカーと上手に踊れました。
「めざせ!ネットインワン」は、アヤの玉がとんでもないところに飛んでいて面白かったです。

年中組のメイン出し物、「キッズ・パイレーツ~めざせ!宝島」は、みんな頭にバンダナを巻いて剣を持ってかわいく踊ってました。
私はちょっと見にくい場所で残念でしたが。

お弁当はみんなで食べて、午後の部。

「くねくね大行進レース」は午後の3番目だったので、小学校の中をぶらぶらしているとオカーから電話が。
「くねくね大行進レース」に出場せよとの指令。
出るのはかまわないが、「くねくね大行進レース」ってどんなの?
くねくね走るの?くねくね?

「くねくね大行進レース」とは、ひとかかえほどの大きさのビニール袋で作った玉を6つくらいつなげて作った、2本の棒つき芋虫を、親子二組で、子供は棒、親は玉のどこかを持って、あっちに立ってる旗をぐるっと周って帰ってくるリレー競技であった。
って、言葉で説明するとめんどくさいな。見ればすぐ理解できる競技なんですけど。

私とアヤは第12走者でした。
ニコニコがんばって、芋虫持って旗をぐるっと周ってきましたが、チームの成績は残念なものでした。

アヤが出なかったものでは、鼓笛隊の演奏が印象に残りました。
演目は『宇宙戦艦ヤマト』でした。
子供たちはもちろん、若いパパママは知らないんじゃないかというこの選曲に首をかしげましたが、演奏が始まるとそんな小さな疑問は吹っ飛びました。

わたくし的にはいいもの聴かせてもらいました。

なんていうか。

ガミラスに勝てなそうというか。
イスカンダルじゃなくて別の星に行っちゃいそうというか。

録画しとけばよかったと後悔しました。

その夜。
お風呂で、

「何が一番楽しかった?」

と訊くと、

「パイレーツ。おとうさんみてた?」

「ずっと全部観てたよ」

「どこがよかった?」

「剣をこうやってあげるとこかな」
と言うと、

「ちがうよ。(両腕を広げながら)こうやっておおきくゆれるところだよ」

と、見どころを特定されてしまいました。
後でオカーに聞いたところでは、練習の時、両腕を広げて揺れるところで担任の先生にほめられたんだそうです。
なるほど。

こうして、アヤの人生最初の運動会は幕を閉じたのでありました。

おしまい
2007.10.7


401
いきなり寒くなって戸惑うばかりだが、明日から10月だもんなぁ。

10月11月はカレンダー業界は最後の追い込みで大変な事になる。
と、仕事で会う人会う人みんなそう言ってる。
私にとっては初めてのカレンダーシーズンなので、まだ実感が湧かない。

とにかくたいへんらしい。
「戦争」なんて言葉を使う人もいる。
その昔、あまりに仕事がハードで「脱走兵」も出たと伝えられている。
追跡され戦場へ引き戻されたとも聞いている。

この2ヶ月は土曜日も全部出勤になる。
戦場に週休二日は無いのだ。

しかし。

10月6日土曜日は、アヤの幼稚園の運動会なので、私は休ませてもらう。

戦場に週休二日は無かったが、有給休暇はあったのだ。
2007.9.30


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日々棒組み362~400