工房のKAWAI MINIPIANO

パンチクロスが無かった! 虫食いなのか?
バランスは虫食いらしく少し残ってる所もあったが・・・
フロントはきれいさっぱり

ぼちぼち暇を見ては作業し始めました。 随時UPしてゆきます。

アクションは全部ばらして各部チェックします。 

動きが悪い部分のセンターピンや疲労した金属部品(スプリング類)。摩耗や虫食いのフェルトパーツなど

どうしようもないものは交換しますが、使えるものはできるだけ交換しないよう慎重に見極めてゆきます。


このアクション独特です! 本来あるべき物が無かったり・・・
でもちゃんと調整すると驚くほどの演奏性を持っています

上の写真の部分、バットのスキンやフェルト

このピアノの修理の上で非常に大事な部分

となります。

上の写真のジャックというパーツが1つで3役の大活躍します。

簡略化されたアクションなのに、なぜか驚きの連打性能があります。

響板やピン板の確認、そしてフレームのモールの交換のため
弦を外しています。

駒や響板の剥離もなく、ピントルクも健全でした。

鍵盤下のパンチングは市販品で同じサイズが

ないので、自作します。

修理したパーツを組み上げ、弦も張り直し、鍵盤とアクションを本体に乗せたら整調を繰り返します。

このハンマーアクションを機能させるにはいくつかの要点があります。

今まで何台かこのピアノを修理する中で自分で気付いたことや、演奏家のお客様からのご指摘で

発見したことなどを、このピアノにもあてはめてゆきます。

古くて小さなこんなピアノですが、その演奏性はおそらく皆様の想像を超えると思います。

最後にこんなパーツを造作して…

おそらく同じようなものがついていたであろうネジ穴に、

このパーツを取り付けて下前板のストッパーとします。

51鍵盤のミニピアノと同じ先生に買っていただきました。
2019年の和歌山でのコンサートでは飛び入り参加させていただき
51鍵盤とのデュエットも実現しました。
この子にも活躍の場をいただけたことを深く感謝しています。