3月19日(木) カジェ・フェリア

 ペペから、毎週木曜日にカジェ・フェリアという通りで、
“市”があるから行ってみたら、と薦められました。

ただ、泥棒が多いから、充分注意しなさい、
それと、買うときは必ず値切ること。
相手が10ユーロといったら、2ユーロ位から始めること。
ということなので、だいたいどんな“市”かわかりました。

どうせ大した物はないだろう、
散歩がてら冷やかしに見てみるか、
ということで、行ってみました。

20番のバスで終点(プラサ・デ・サン・ペドロ)で降りて
すぐに右に曲がって1分のところだよ、ということでした。

プラサ・デ・サン・ペドロはそれほど遠くないので、歩いていきました。
ところが、教えてもらった1分ほどのところを、
いくら探しても市の気配が全くありません。

しばらく探しましたが見つからないので、
尋ねてやっとカジェ・フェリアが見つかりました。
歩いて1分ではなく、5,6分のところでした。
角を3回ほど曲がってです。

ペペの1分は、“とても近いよ”ということなのでしょう。
そう考えると納得できます。
日本人の場合は“1分”なら1,2分の距離をいいますね。
このあたりも、感覚の違いでしょう。
このように彼らと付き合っていると、
私たちの厳格さは、普通ではないのではないかと感じます。

そこは、思っていたとおりの“市”で、
在庫処分品、中古品、盗品、道端収集品など、
面白いものがいろいろありましたが、
どれも金を出して買おうと思うものはありませんでしたね。


絵画は掘り出し物があるかも知れませんが、
見る気も起きません、どうせ持って帰れませんから。









時代遅れの電気品なんか買う人がいるのか?
商品の陳列がいかにもアンダルシア。



綺麗なタイルですが、2,3枚のタイルをどうして使うの?


これは完全に道端収集品のガラクタですね。
後ろに、スーパーの手押し車が置いてあります。


せっかく来て、何も買わないのは癪だから、
小銭入れを1つだけ買いました。
小型FMラジオのケースにちょうどいいので。
1ユーロ、値切るまでもありません。


このFMラジオですが、
私はこれまでスペインに来るときは、
必ず持って来ていました。

FM放送で、気に入った音楽が流れてくると録音して、
場合によっては、同じ音楽のカセットやCDを買って来ました。
これまでは、ソニーのFMラジオ付カセット録音機
で録音していましたが、
カセットテープでは録音時間が短いですね。
それと、駆動部があるので乾電池の減りが早いです。
それでも、カセット5,6本は録音していました。
日本に帰ってきて、後で聴くと貴重なものが
入っていたことがあったりして、
録音することは大変でしたが、やめられませんでしたね。


ここ数年で、ディジタル技術が進歩したので、
今回はどうしているかと言いますと、
ソニーの小型FMステレオラジオと、
Roland製の「EDIROL」という、可搬形
24bitWave/MP3レコーダーを接続しています。

これはマイク付で、演奏会の録音もできます。
MP3で録音できるので、
ほとんど時間の心配をする必要はないですね。
だから、FMラジオから何時間でも録音できます。
音質を重視する場合はWave形式で録音できますが、
MP3でも音質は全く問題ありません。

録音したデータはパソコンに取り込めば、
ほとんど無制限に録音可能です。
それと、電池の消耗もあまり気にしなくていいです。

あるFM局では、セビリアーナスやフラメンコ系のポップス、
オーソドックスなフラメンコ、などを一日中放送しています。
セビリアーナスは流行歌のようなもので、
毎年新しい曲が発表されるので、
今年はどんな曲が出たのか、聴くのが楽しみでもあります。

時間を気にせずに録音できるのは、
本当にありがたいです。

、ディジタル技術の進歩によって、
いろいろ幅が広がりました。



さて“市”を離れて帰り道、旧市街は100メートル
も歩けば教会があります。
日本のお寺の数の比ではありません。
セビリア旧市街が特別多いのかもしれませんが。

だいたい開いていないことが多く、
中を見ることができないのですが、
ここはたまたま開いていました。



天井は天国を再現しているようです。



あの“市”の喧騒とは対極で、
教会の中は本当に別世界ですね。

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