2011年10月23日(日) 久々。
 
9月中ごろから1か月ほど日本に戻っていたので、久々の更新となりますが、実はその前からかなりなまけていたので、本当に久々に更新します。この間の出来事など、少しずつふりかえって書いていきたいと思いますが、まずは最近の出来事から。
 
10月22日(土)   図書館の木 
 うちの図書館は、どちらかというと児童館で、子供たちは遊びに来る。でも、一応図書館だし、少し、本を読むということに力を入れよう・・・と、新学期のはじまる9月から、本を借りる冊数の競争?をはじめることにした。


 図書館の木?の中には 図書館の常連の子供たちの写真を貼っている。



本を借りた数のバルーン。10冊以上20冊以下借りている子は10のバルーンに、20冊以上30冊以下は20のバルーンに。今、一番多いのは、50のバルーンに乗っているユイ。
 
 小さな子供たちは粘土、大きな子たちは服を縫う
 9月はじめに入れた粘土だが、最初はとても美しい色だったのに、すべて混ざり合って、いわゆる油粘土の色になった。色はまじりあうと、やっぱりねずみ色になるのだ。
 小さい子たちは、やはり粘土いじりが大好き。へびをたくさん作っている男の子、ケーキを作っている女の子、そして、「何が食べたい?」と私に聞き、「やきそば、アイスクリーム」などなどとリクエストをすると、それを作っては、「はい、食べて」とくれる子。なかなか子供たち、上手である。





 大きな女の子たちは、図書館のカオお姉さんが断ってきた服を縫う。せっかくだから、その服を着られる人形を作ろうということになるが、それは、来週になるだろう。このドンパレープ図書館では、おとなしく本を読んでいるだけ・・・というのはどうも無理で、粘土だったり裁縫だったり、あれこれ「作る」ことを取り入れていくのがいいのかな・・・と思う。


中2の女の子たちは、小さな上着を縫った。男の子も縫っている。子供用というより、人形用。

10月23日(日) 今日もにぎやかな1日
 昨日のお昼に子供たちが「市場に行こうよ、私たちは作りたいものがあって、その材料がほしい」というのだが、私はいったい彼らが何を作りたいのかはわからなかったのだが、みんなで市場に行った。子供たちがやりたかったことは、小さな網目のあるプラスチック版に刺繍をして、飾りを作ることであった。
「これを、日本人のお客さんが来たときに売ろうよ」というのであるが、まぁ、私の目から見ると、どうもド派手過ぎて、どうかなぁ?」と思うけれど、まぁみんな一生懸命作っている。男の子のターも一生懸命刺繍をしていて、あぁ、腰が痛い・・・とか言っているが、結構みんな手仕事が好きである。



 ここ数か月前から来るようになった、ラッキーボーイ。(競馬の馬みたいな名前だが、本名だそうだ)他の子が、わいわいやっていても、一人で熱心に本を読んでいる。本を借りる数も、40冊台で現在、第2位である。自分でも読めるけれど、何冊も絵本を持って、「これ読んで」とやってくる。きっとお話が好きなんだろう。


熱心に本を読むターイとラッキーボーイ


10月29日(土) 
 私とスタッフのカオは二人で人形を作る。この子どもたちが集まる場に、たった一つの人形もない。先週、女の子たちが縫った服を着られる人形があればいいと思ったのである。でも、私は裁縫が下手・・・・カオも私とたいして変わらないようだが・・・・・
 中にパンヤを入れると、なかなか柔らかくて気持ちがいい。最近、よく見かける4歳ほどの女の子、ナナーが、嬉しそうに抱いている。ナナーは、最近、近所の子にまじって一人でやってくる。
 中2軍団たちは、レェの家の魚の養殖池に行って、魚を食べるんだ・・・・と、自転車とバイクに分乗して、にぎやかに去って行った。
 午後、多くの子どもたちが、靴投げに一生懸命。カオが、「ずっと靴投げばっかりしていて、やめろと言ってもきかない」と言う。私も、図書館の敷地内での靴投げを何度も禁止している。花や木を折ったり、人にぶつけたりするからである。この時も、最後に、植木鉢を倒したので、いい加減頭にきて、「もう、あんたたちは、どうして言うことをきけないの?ダメだと言ったらダメ」と怒った。
 それでも、「うんうん、あと1回だけ」などと言って、全然言うことを聞かないのだから、たまに、本当にうんざりすることもあるのである。
 図書館を閉めた後、カオさんに
「気を長く、あきらめないように頑張ろう。子どもたちが、図書館にいる時間なんて、本当に週に1日、2日なんだから、急にいい子になるわけじゃないし、急には変わらない。それでもさ、子どもたちが、自分たちの場所だって思えて、楽しみにやってくる場があるってことが、ここの子どもたちには大切だと思うから・・・・」と言う。
 私自身にも、たまに言い聞かせないと、いけない日もあるのである。

 
10月30日(日) 

 子どもたち、大きい子も小さい子も一緒になって、ヘビの子とりごっこ?みたいな遊びをする。キャアキャアワアワアと大声を立てながら、追っかけっこであるが、まだ幼稚園の年代の子から、中学生までが一緒に、大騒ぎして遊んでいる。こういう姿は、日本じゃ、見られないだろうなぁ・・・と、思う。この図書館のいいところは、こうして年代の違う子どもたちが、一緒にいるところかなぁ・・・と思う。
 たしかに、それは素敵なことだなぁ。思いっきり遊んでいる子どもたちを見て、うれしくなった。



 帰りしな、25冊も本を借りて行く子がいる。図書館では読まずに、遊んでばかりいるけれど、借りていって家で読むのだ。
 小5を辞めてしまい、午前中は今、皿洗いをしているテンが、午後、やけにきれいなワンピースを着て、図書館にやってきた。誰かに手紙を書いている。同じ年で前は同じ学年だった、今は中1になったピーが、少し字を直してあげている。学校に行かなくなった彼女にとっては、この図書館が他の子どもたちと繋がる場所である。