一生懸命ラオス語を読むポック                 2012年5月27日(日)

 図書館のすぐ近くに住む小学校2年生のポック。最近、いつも教科書を借りて帰る。きっと、教科書を持っていないんだろう・・・・・
 今日は、一生懸命、図書館で、絵本のラオス語を声を出して読む。聞いていると、まだまだあんまりスラスラとは読めないらしい。結構、間違って読んでいる。
「ポック、読めないんじゃん」
とか他の子がからかうように言う。でも、ポックは一生懸命読み続けている。そこで、私も一緒になって、声を出してラオス語を読んだ。 
 すると、1年生のキャンディが来て、隣で絵本を開くと、「私の方を一緒に読んでよぉ」と、割って入ろうとする。
「ポックと一緒に読んでからね」
と言うと、少しむくれていたが、じきに一緒に読み始めた。
 絵本を丸々1冊、最初から最後まで読むっていうのも、なかなか根気がいる。すぐにやめるのかと思っていたら、ポックは最後まで読み通した。私が一緒になって声を出して読んだのがよっぽど嬉しかったらしい。結局2冊、一緒に読んだ。
「ちょっと、休憩」
と、私が立ち上がると、今度はポックとキャンディが一緒になって、声を出して読んでいる。



 「読める」ってことは、子どもにとって、素朴に嬉しいことなんだな・・・・と思った。

 机の向こう側では、図書館のスタッフカオおねえさんに、本好きの小4の男の子と、小5で学校を辞めてしまい皿洗いの仕事をしている女の子が、本を読んでもらっている。真剣な表情をして聞いている二人を見て、改めて、お話の力を感じる気がした。