ヤギがきた 2009年8月10日(火)
先日、1週間ほど、ヴィエンチャンの家をあけていたら、いない間に、家にヤギが来た。
子ヤギが2匹。
彼の友達が「安かったから」と買ったはいいが、誰も飼わないそうで、なぜか、うちに来た。
なんでも、「ヤギは、ウシよりやっかいだから」とのことだ。
放っておけば、あれこれ、まぁ、ありとあらゆるものを食べてしまうらしい。
こんなヴィエンチャンの小さな家で、どうやって飼うんだい?と思うが、彼は動物好きなので、もうすでに、ヤギのおかあさんになっている。
もう家の裏には、小さなヤギ小屋ができて、ちんまりと、小さな子ヤギの、茶色のオス「がら」と、黒のメス「どん」が、住人となっていた。
彼が、あちこちから、草を刈ってきては、やっていたが、最近は草を刈るのが面倒くさいのだろう、朝、うちの前の川沿いの空き地の草地に連れて行っては、どこかにつないでおく。
ヤギもその方が気持ちがいいだろう。1日草をたべて、夕方戻ってくる。
メェ〜、メェ〜と、小さくないている時は、メェメェ、こやぎさん!という感じでかわいらしいが、先日、彼がいなくて、1日、家の後ろの小屋に入れられていた時など、
べぇ〜〜〜、べぇえええ〜〜、ヴェェベェ〜、ベヘヘヘ〜〜〜〜
と、まったく、「何事だ!」何が起こったんだ!と、私と犬のメリーとペプシが、そのたびに駆けつけるほど、でかい声で絶叫するのである。
なるほど、ヤギはウシよりやっかい・・・かもしれない。
彼がヴィエンチャン郊外にいる、小学生の甥っこに、「ヤギやろうか?」と言ったら、「ヤギだけはいらない。ヤギの世話だけはしたくない」
と断られたたそうである。なるほど、田舎の子は、小学生にして、すでにヤギの世話が大変なことを知っているのだろう。確かにヤギは頑固者というイメージで、山羊座の私もそうであるが・・・・
今のところは、犬のペプシより少し小さいくらいの子ヤギで、まだかわいらしいが、犬が人間と世界を共有するのとは違い、ヤギはヤギで、ヤギだぞ、ヴェェ〜〜〜〜という感じ(何がなんだかわからないが・・・)犬の方が、ヤギのマネをして、草を食べたり、ヤギにちょっかい出そうとして、頭突きにあったりしているのが、おかしい。
私は、実際、自分が何も知らなかったなぁ・・・と思うのだけど、ヤギは、まるで、パチンコの玉がじゃらじゃらが出るみたいに、小さなフンを、一気に、お尻の穴からじゃらじゃら落とす。
「わぁ、びっくり」
ヤギの目は横に細くてなんだか怖い・・・と思っていたのであるが、暗いところでは、パッチリ黒目のかわいい目である。明るいところに出ると、ネコの目が細くなるように、でも、縦にではなく、横に目が細くなる。
「へぇ〜、知らなかった」ということばかり。
などと書いているうちに、彼とヤギが「お散歩」から帰ってきた。
べぇ〜、ベェ〜と、扉からちょこんと顔をのぞかせて、ぴょこんぴょこんと入ってくる子ヤギはかわいい。が、ふと目を離すと、もう、植えてある木の葉っぱを食べている。