2012年2月27日(月) ちょっと過保護なような? そうでもないような?話

 夜、何度も起きた・・・・というのは、蚊帳の中に蚊がいたせいと、家の玄関の前に寝ている子犬たちの声に、何度も目が覚め、様子を見に行った。・・・ポチの子犬は、1日のうちの9割がたは寝ているが、起きると、もごもご動き回るようになった。まだ産まれて2週間ちょっとなのに、もう目が開き、動き回るのだから、びっくりするほど成長が早い。
 
 クィーンクィーンという声が、夜中に聞こえ、私はいちいち目が覚めて見に行く。一度は、1匹黒い子が階段(4段ほどの玄関前の階段)の下まで下りて、上がれずに鳴いている。階段はころんころんと転げ落ちるので、すぐ下まで行ってしまうのだ。抱き上げて、母犬のところに戻す。また戻って寝ていると、また、子犬のフンフンいう声に目が覚める。また黒がいない。フンフンする声の方を探しに行ってみると、5メートルも行った先で、段から落ちて、家の壁の横でうずくまっている。
 まったく!
 ポチ自身が、まだ1歳にならないわけだから、最初は不良母で、あまり面倒を見なかったが、最近は、ちゃんと母犬らしく、よくおっぱいもあげているが、でも、子犬を自分で捜してくわえてきたり・・・はしない。昨晩は風も強く、雨になったらどうしよう・・・と思っていたので、過保護な私は、ついついと、子犬が気になって眠れなかったわけだ・・・・


 パンダが、2日間何も食べなかった。前の日まで元気だったのに、急に吐いた。犬が吐く時は、まるで水のパイプが逆流するような、ゴボッゴボッという音を立てる。そして、背中を丸めて吐く。これだけ犬を飼っていると、音を聞いただけで、「あれ、誰か吐いてる」とわかるようになってしまった。また、どこかの犬が遠くで吐いていても、その姿を見て、「あっ、あの犬吐いてる」とわかるようになってしまった。
 まぁ、たいして自慢できる話ではないけれど・・・・

 さて、パンダは何か悪いものを食べたのだろう・・・まぁ、すぐよくなると思ったけれど、パンダは何も食べずにじっと寝ている。そこへ近所の子どもたちが来て、「近所の子の犬が、毒を食べて死んだ」という話をする。ラオスでは、犬に毒を食べさせて、泥棒に入るだの・・・・犬が鳴いてうるさいと、腹いせに毒を投げ込む人がいるだの・・・・そんな話を聞いたことがある。その話を聞いて、さすがに心配になった。パンダは外に出ると、どこかからか骨をくわえてきてよくかじっているのである。吐きはしたが、苦しんでいる様子もないし、死んではいないから、きっと毒を食べてはいないかもしれないが、少しなめたかもしれない・・・・
 そう思うと、「病院に連れていった方がいいかなぁ・・・」と思う一方、「大丈夫、すぐによくなる」と思ったりで、結局、パンダは、2日間、ただ寝ていたのであった。たまに水は飲みに行っていたのだが、鼻先に食べ物を出しても、フンと顔をそむけた。

 ここのとこ仕事で家をあけているノイに電話すると
「そりゃ、オラリスを飲ませるんだ」
と言う。オラリスとは、人がお腹を壊した時に、脱水症状にならないように飲むポカリみたいなものである。粉を水に溶かす。
 あぁ、そういえば、ペプシはよくお腹を壊した。何でもかじるから、そうなのだろうけど・・・そういう時は、犬は草を食べ、草にからめて胃の中のものを吐き出し、そして、あとは寝ている・・のである。いつもはじっとしていないペプシも、そんな時だけは、ただ、おとなしく寝ていた。
 ノイは、そんなペプシにオラリスを飲ませたものだ。味は、人間の子どもが飲みやすいようにオレンジ味とかになっているのだが、ペプシは最初は飲んだものの・・・それからは、嫌がり、コップでオラリスをまぜるスプーンの音がするだけで、しっぽを巻くと走って逃げた。
 
 パンダも2日間、おとなしく寝て、元気になった。
 犬は、具合の悪い時は、ちゃんと寝る。何も食べずに、ただ、辛抱強く寝ている。「痛いよう」とか「気持ち悪いよう」とか言わないわけで、ただ、おとなしく寝ている。
 当たり前といえば、当たり前なのだが・・・・なんだか、犬はえらいな・・・・と思ってしまったわけだ。
   寝るパンダ1 




 寝るパンダ2  この椅子は、ペプシの専用椅子だった。もちろん、人間様の座る椅子だが・・・・
ペプシがいつもこの椅子にいて、たまに股を広げて、「おいおい、その恰好、丸出しで何?」という恰好で寝ていた。人間だったら、発禁ものである。パンダも、なぜか同じ格好で寝る。おまえ、お嬢でしょ? まぁ、犬ですから・・・