ポチの子育て環境
2012年3月1日
ポチを産んだメリーは、自分の子どもにおっぱいをあげている1か月くらいの間は、他の犬を近づけなかった。その時には、ペプシとラッキーのオス犬2匹がいたわけだが、少しでも近づこうものなら、キャンキャン飛び出て行って、阻止して近づかせなかった。ペプシなどは、子犬たちを怖いものみたいに遠回りをして、近づこうとしなかった。
人間は、ノイも私も、最初から近づいても、メリーは文句は言わなかったが、少し知らない人が来ようものなら、吠えついた。
メリーの2回目の出産の時は、もっと周りの犬どもが多かったわけだ。ペプシとラッキーに加えて、1回目の子ども、パンダとポチがうろうろしている。メリーは自分の子に対しても、唸り声をあげ、なかなか近づけようとはしなかったが、少し大きくなって、子犬がよたよた歩けるようになると、パンダが子犬に興味を持った。お母さんがいない時を見計らって、子犬の横に寝てみたりする。子犬と遊びたくてたまらないのだった。その頃になると、メリーは黙認していたようだ。ポチの方は、子犬が嫌なようで、、子犬が近づくと立ち去った。
子犬たちを抱くパンダ。茶色のボクサーと黒のクロが今もうちにいる。2011年12月
ところが、そのポチが出産したわけだが、ポチときたら、まったく無頓着である。子どもを産む時から、周りには、心配そうにうろうろしているメリー、パンダ、そして、まだよくわけがわかっていないメリーの2回目の子犬、2か月のボクサーとクロが、すぐさまちょっかいを出そうとする。ポチは怒らない。周りに人と犬たちがいる中で、出産し、そして子育てをしている。
たまに赤ちゃん子犬のヒィヒィいう声をきいて、駆けつけてみると、ボクサーやクロが子犬を噛んでおもちゃにして遊んでいることなど、しばしばで、まったく赤ちゃん犬にしても、まったく試練である。
でも、夜など、ボクサーとクロは、ポチと赤ちゃん犬たちの横にくっついて寝ている。その方が安心するのだろう。彼らはまったく、おねえちゃんポチの小さな赤ちゃんたちに添い寝する、小さな幼児みたいで、笑ってしまう。
人に対しても、まるで知らない人ならダメだが、私の友達たちが来て覗いても、ポチはたいして怒らない。まったく、こんなのでいいのだろうか?・・・・・・と思ったりするわけだ。
考えてみると、ポチは、生まれた時から犬と人に囲まれて育ってきたわけで・・・・人も犬も家族で、いて当たり前なのだ。ボクサーとクロにしても然り。うちに飼われているなんて、意識はないだろう。うちに住んでいると思っているんだろう。
それにしても、母犬のえらいのは、ちゃんと下の世話までしてやることだ。子犬が、あっしゃがんだ・・と思うと、お尻から小さなうんちがぽと・・・・向こうでも、他の子犬が、ぽと・・・
「ポチ、ポチ、ポチ、うんちしたよ。ほら、こっちもあっちも。わぁ、まただ。向こうにも・・・」
などと言うと、ポチは嫌がりもせず、なめていく。5匹もいると、なめたくない時もあるのだろう。放っておくこともあるが・・・・私の方は、「あっちだ!こっちだ!」と指差すだけで、きれいになるのだから、まったく母犬はえらい。
(もちろん、全部なめるわけじゃないから、今朝も水で床のおしっこ、うんこを掃除したけれど)
子犬は子犬で1日の大半は、フゥーン、ウーンと気持ちよさそうに、5匹があっちが上になり、こっちが上になり、団子のように固まって寝ている。小さい時は、本当に一緒にいる。きょうだいの温もりで寝るのが一番安心するだろうな。
ボクサーとクロも、普段はよくケンカしているが、寝るときは2匹がくっついて寝ているのがなんともおかしい。
ポチとパンダも前はそうだったが、やはり大人になってそれぞれの個性が強くなり、相性やら上下関係やら・・・・いろいろ出てくると、いくら姉妹でも、もうくっついては寝ない。姉妹であれ、犬なりの距離感をもって、寝ているようだ。
母犬のメリーとは、それぞれ、何かしらの感情を持っているようだ。
メリーは、自分より大きくなってしまったポチやパンダでも、子犬の食べ物は、取ろうとはしない。ビスケッや肉片などをやる時など、他の犬たちが飛びついていると、、メリーはすぐ引いてしまう。
メリーはそれなりに、責任感があるのか、私がボクサーやクロを叱ると、メリーも一緒になって、がぶっと噛む真似をして叱る。
この家では、現状、2対11で、圧倒的に人間より犬が幅をきかせている。うーん、もしかしたら、家の主は犬で、犬の家族の中になんだか違う種がいる・・・・と犬たちは思っているのかもしれない。気がついたら、犬になっていた・・・などということがないように、要注意である。