シヴィライ村の刺繍について
 

                     



                      
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 シヴィライ村は、ラオスの首都、ヴィエンチャンより北に車で3時間ほどいった、国道13号線沿いにある小さな、モンの村です。ここは、タイの難民キャンプから帰還した人々が暮らす、帰還難民村です。
 私は、難民キャンプで働いていた頃から、彼らを知っています。つまり、もう20年以上の付き合いなのです。
 1994年に、タイの難民キャンプからラオスに帰還し、新しい村、シヴィライ村を作って、暮らしはじめた彼らですが、何もない赤土の土手に掘立小屋を建て、ゼロからのスタートでした。やはり、後からできた村ですから、十分な農地もありません。1年分の米はとれないし、現金収入の入る仕事もありません。

 米を買うお金がない。病気になっても医療費もない。子どもたちの文房具を買うお金もない・・・・

 そんな状況で、村の女性たちがはじめたのが刺繍でした。
 モン族は、元々は民族衣装を飾るために刺繍をします。その刺繍は、難民キャンプで過ごした年月の間にも、女たちの手に受け継がれていたのです。



 彼女たちは、畑仕事や家事の合間に、一生懸命、作り始めました。小さい女の子からおばあさんまで、女たちが一針一針、一生懸命に作っている刺繍です。刺繍がノートになり、薬代の助けになっています。



 決して楽ではない日々の生活の時間の中で、彼女たちが、一針一針刺すその刺繍を見ていると、色鮮やかな曼陀羅にひきいられるように不思議に落ち着きます。モン族の伝統・・・国境を越え再び戻ってきた人生・・・山の風・・・土の匂い・・・彼らを取り巻く、さまざまなものが、彼女たちの手によって不思議に調和されて、刺繍に映し出されているような気がしてくるのです。






 村の中で、女たちが、一針一針作った刺繍を自分たちで仕立てた刺繍のお財布やポーチを、ご覧になってみませんか?
 
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  ネットショップは、安井がラオスにいる間のみ、オープンします。
  また、少しずつ充実させていくつもりですが、どれくらいまでのことができるか?まだ不明です。
  
  また、ネットで取り扱えるものには限りがありますので、その他の作品をご覧になりたい方は、東京の方までご連絡ください。        安井へメール




*刺繍の作り手たちのこと