ぷんっ。

12月27日(晴) スケート



ピキッ。
自分の額に青筋が浮き立ったのがわかった。

別に、来たくて来た訳じゃない。
豪のアホがどうしてもってゆーから、付き合ってやったのに。
どうして、そう間の抜けた行動をするかな?お前は。

リンクの端で女の子2人組と笑ってるバカ弟。
ボクがトイレ行ってる間にどーせ、逆ナンでもされたんだろーけど。
大方、スケートの腕でも褒められてるかなんかだろう、嬉しそーな顔で。
人に褒められるのダイスキだもんなー、お前。

でもさ。

豪にその気があるとかないとか関係なくて。
(むしろ、ないってのはわかりきってるし。)
だからって、気にしないでいられるよーな性格じゃないんだよ。ボク。

ボクが戻ってきたことにまだ気づかないバカ弟に、どう思い知らせてやるか。
考えてるところで、後ろから声をかけられた。

「・・・ねぇ、彼女一人なの?」

なんて安っぽいナンパだ!(<そーゆー驚きかい。)
そんな声のかけ方でひっかかる女の子なんているのか?
ボク、一人じゃないし、そもそも彼女じゃないんだよね。
そりゃ、今日はちょっと着込みすぎて体のラインとか見事に消えちゃってるけどさ。
とっとと追い返えしたいトコだけど、タイミング良く豪がこちらに気づいて振り向いたものだから。


「え、私のことですかぁ?」

恥ずかしそうに俯きながら言ってみたりして。
どー聞いても男の声でそんなこと言われるの気持ち悪いと思うんだけど。
気づく様子のない男はヘラヘラ笑ってて。
その後ろから慌ててこちらに滑ってくる豪の姿が見えた。






バーカ。



・・・少しはボクの気持ちがわかったか?











今日は烈の日記〜。

あいことしたことが烈が乙女です!
たまにはこんなのもね。
・・・・・・なんてダメですか??



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