ひっさびさのSS。
ゴーレツの書き方忘れちゃったのでちょっと肩慣らしに(死)。






世界中で弾ける 愛を出してイイでしょう
ギュッと詰めたい気持ちを 今夜はキミの胸に届けちゃえ!







愛の原材料。









オレの想い人は、
強気で意地っ張りで素直じゃなくて。
真面目で常識人で負けず嫌いで強がりで。

そんなトコも全部、全部、可愛いくてしかたないんだけどね。







「兄貴、オレのこと好き?」

「は?」


烈兄貴のベッドの上で。
なんとなくイイ雰囲気で。
(ってそうなるように持っていったんだけどな!すっげ苦労して!!)
兄貴を腕に抱き込みながら。



烈兄貴の素直じゃないトコ、大好き。
本人は気づいてないけど、その分、態度に出るから余計可愛いかったりするし。

でも、たまには聞いてみたいだろ。

こー、ちゃんと言って欲しい時ってあるじゃん、やっぱ。



「なーなーなー、好き?」

「・・・・・・」

「言ってくれないの?」


ショボーンとテンションさげて、
それはもう、犬がしっぽを垂れ下げるよーに。


「・・・・・・・・卑怯者」


卑怯でケッコー。
でも、ちょっとココロ動かされただろ、今。
烈兄貴、オレのこーゆー態度に弱いし。


「言わなくても、わかれ・・・・・・アホ」


おいおい、兄貴の方こそ卑怯なんじゃないの?
そんな潤んだ目で上目遣いなんて必殺技使うなんて。
兄貴が本気で恥ずかしがってるわけじゃないって頭では判ってるのに
つい、ぽへーっとしてしまう自分が情けない。
〜〜〜っ、だってしかたないじゃん、可愛いんだから!!




「意地でも言わない気?」

「てゆーか、なんでいきなりそんなコト聞くんだよ?」

「べーつーにー」

「ふぅん。
 じゃ、いーや、理由によってはと思ったけど、何もないみたいだし」

「ひでー・・・・・・理由がなきゃ言ってくれないのかよ。
 オレ達恋人同士なのにー」

そのセリフ、ポーズじゃなくて本気で落ち込むぞ、烈兄貴。

「いいんだよ、出し惜しみしてんだから」

なんじゃそりゃー!!!
思いきり不満顔のオレに。
烈兄貴は余裕の笑顔で問いかけた。


「そーゆー豪は?ボクのこと好き?」


烈兄貴が、可愛いらしく首をかしげながら言ったりするから。


「大好きっっっ!!!」


オレも思わず思いっっきり力強く応えてしまった。




・・・・・・・・・・・・だからって、笑うことねーだろ。

しかもそんな爆笑しなくても!

笑った顔は、すごく、すごく、可愛いけど。

けど、あんま笑うと拗ねるぞ、オレ。
軽く睨むと「わるい」って言うけど、笑いおさまってねーし。
もう大笑いはしてないものの抑えきれないように、喉を鳴らして笑う烈兄貴。

そして、オレの愛の告白(?)に何故か大爆笑した兄貴は
喉に笑いを引きずりながら、オレの首に腕をまわして。




「ボクもだよ」


と、甘く囁いた。




これってやっぱり出し惜しみされてんのか?オレ。














学校で、友達と他愛のない話をしてた。

最近彼女ができた野郎の話から気が付けば惚気大会になっていて。

相手がばれなきゃいいんだから、自分もその輪の中に入って

烈兄貴がいかに可愛いかを切々と語ってやってもよかったんだけど。

・・・・・・・・相手が誰かを言えないんだったら、惚気なんかに意味がないよーな気もして。

さりげなく、その輪の中から外れた。












Ah 他人が聞いてもいいから
好きとか 恥ずかしい事云わせてよ









「ちゃんと言って」

「イヤー」

「いーじゃん、ケチ!」

「だれがケチだ、ボケッ」

「兄貴、口悪っっ!」

「お前に言われたくないっての」

そんなに意地張るなら、オレも実力行使に出てやるっ。

そう言って、兄貴の体を組み敷くと。

「『カラダに聞いてやる』って?
 うっわ、ソレ変態っぽいー」

えぇい、うっせー!

そんな口、叩けないよーにしてやるっっ!!












Ah 在りのままで構わない
意地悪 キミの本音を聞いてみよう











「お前、そのムダに有り余ってるパワーはどっから湧いてくるんだ?」

そんな呆れ顔も可愛いけどさ。

「ムダなことないだろー。
 オレ、全力で烈兄貴のコト愛してるもん」

余力なんて残す余裕ない。

「そーれーにー、オレのパワーのモトは烈兄貴に決まってんじゃん」

ニカッと笑うと烈兄貴の大きな目は更に大きくなり。

ゆっくりと極上の笑顔を浮かべるとこう言った。






「お前のそういうバカなとこ、嫌いじゃないよ」





あぁ、やっぱ出し惜しみされてんじゃん。
でも、まぁ、今日1番の笑顔も見れたし。
今日はこれで、満足しとくかー。








世界中に溢れる 思い込みがイケたら
いつも冷たいキミでも 今夜はボクの中で溶かしちゃえ!











<END>




あれ?・・・もっとポップで可愛いカンジにしたかったのに。
てゆーか、もっとイチャイチャアマアマ裏直行便に
しようと思ったのに全然だった。

烈は別に出し惜しみしてるわけじゃないのよー。
恥ずかしいだけなのよー。豪、わかってあげてー(笑)。





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