1、はじめに

Les Paul Special 修理の巻

2012.12.24

LesPaul Specialの製作中ですが、なんと奇遇なことにLesPaul Specialの修理依頼が舞い込んできました。オーナーのUさんから預かったスペシャルは、今製作中のと同じシングル・カッタウェイ。チェリーレッドのものでしたが、TVイエローにしたいということで、かなり塗装を剥がしてありました。中古で手に入れたのだが、押し入れにしまわれたままだったので何とか弾けるようにしたいとのことでした。S/Nからすると、おそらく92年の5月頃と思われます。依頼内容は、

1、TVイエローにリフィニッシュ。

2、フレット交換

3、ナット交換

4、バダス・タイプのブリッジに交換

5、TONEをフルカットにする。(出来れば、、、)


ということで、修理の始まりと相成ります。

、、で、一番知りたかったのは配線の通し穴なんです。

ん?こんなところに穴が?

いやいや、そんなことはありません。おそらく正解はこれでしょう。ジャックの穴から真っ直ぐにピックアップ・キャビティーを経由してセレクターSWまで一直線に穴があいているのです。試しに丸棒を通してみたら、案の定真っ直ぐに通す事が出来ました。これはドリルで空けているのです。しかし、長いドリルだこと。こんな長いのは見た事無いなあ、、、。

こんな感じでドリルを通しているのだと思うんですが、、、。

そうです、ボディのネックジョイント部は傾斜が付いていたんですね。いやあ、知らなかった。

、、で、ナット付近の高さを測ってみると、、、。

計算してみたら、ネックの角度は2.73°。まあ3°ってところですね。

     < Welcome   Guitar Next>           

     < Welcome    Guitar  Next>           

せっかくなので、今後の為に、あちこち調べさせて頂きます。

そうか、レスポール・スペシャルはカバード・バインディングだったのですね。いやあ、知らなかったなあ。

そして、これも大発見!

ボディは単板の平面で、ネックのジョイントは角度が付いているので、角度が付いている分はテノンの横に添え木をしているのだとばっかり思っていたのですが、なんと指板がボディに密着しているではありませんか!

これは付属品です。既にバラされていましたので、一応パーツの確認をしておきましょう。

こんなふうに指板はボディに密着していました。

ピックアップ・キャビティーからは、ネックの接合面が見えません。ということは、ネックのジョイントはピックアップ・キャビティーまで届いていないのだと思います。ダブル・カッタウェイの場合は、ピックアップ・キャビティーまで伸ばさないと強度が保てませんが、シングル・カッタウェイの場合は、そこまで来なくても強度が保てるのでしょう。さすがに、指板を剥がすことは出来ないので、あくまでも推測ですが、、、。

弦アースは、このテールピースに有りました。ここからドリルで突いて、コントロール・キャビティーに貫通していました。横に有るのは弦アースの残骸の針金です。

さて、このテールピースの穴は埋めてしまいますので、ブッシュを抜いておきます。ブッシュ抜きのJIGを使って抜きます。これは、消臭剤のキャップですが、穴を空けてワッシャーを貼付けてあります。これにテールピースのスタッドを入れて回していくと、、、。


えっ?こんなところにルーターで彫ったらしき穴が??

もしかして、貼り合わせているの???

レスポールは、メイプルを貼る前に配線穴をルーターで掘っているのだと思ってましたが、スペシャルもそうなの????

こんなふうに、簡単に抜く事が出来ます。


さて、それでは残っている塗装を剥がしてしまいましょう。ドライヤーで暖めてスクレイパーで剥がしていきます。上にあるのは、パテ用のコテなんですが、これが一番剥がし易いですね。

サイドの部分も、どんどん剥がしてしまいます。

剥がした塗装です。意外と厚かった。

だいたい剥がし終わりました。

裏側です。

現在、製作中のスペシャルと2ショット!