Venezuera

ブラジル・マナウスからバスに丸二日間乗りっぱなしでシウダ-ド・ボリバールへ。
そう、ここにはエンジェル・フォールを見るために来たのだ。

シウダ-ド・ボリバールからエンジェル・フォールに行く拠点になるカナイマまでセスナで移動。 空中から見る直角に切り立ったテーブルマウンテン。
★カナイマ村
湖なのに滝やビーチがあって、周りにはマンゴの木が生い茂って採って食べれる。
ここは楽園だ。
カナイマ・ラグーンにある滝。
高さはないが、ものすごい水の量がたてる音は頭の中を真っ白にさせる。
滝の裏側から見ると水が動くカーテンのように見える。 エンジェル・フォールまでの道のりは険しい。
ジャングルをトレッキングして途中で2泊キャンプするんだけど、その道のりがまた美しい。
数時間のトレッキングの後、ボートでさらに2時間かけて川を上る。
珍しい植物や野鳥がたくさんいた。
さらにさらにトレッキング。
疲れてるんだけど、心はどんどん満たされてゆく。奥へ、もっと奥へ。
★3日目。
二日かかって遂に到着!
前夜にここでキャンプして、これからエンジェル・フォールを目指す。
道と呼べないようなジャングルを1時間トレッキングする。
まるで自然界への巡礼かのようで、心がどんどん澄んでゆくのがとても気持ち良かった。
途中に遭遇したモンキー・スパイダー。
手の平くらいの大きさで、僕らのゆく道をしばらくふさいでた。
穴のあいた大木。
このツアーはエンジェル・フォールだけを見に行くのではなく、その全ての過程も楽しめる。
そして遂に★エンジェル・フォール!
あまりにも高く、雲から滝が作られているような一瞬。
ここまで導いてくれた全ての出来事に感謝。 1000mの高さから降る滝の水は最後には霧になって滝壷が存在しない。
エンジェル・フォールから流れてくる赤褐色の聖水をみんなで飲んで帰路についた。

美しい自然は、ただそこにあるというだけで、世界の位相を変えてしまう。
そして、迷い込んだ人間を、魂の物語に誘うのだ。

田口ランディ:「ひかりのあめふるしま屋久島」より