Arctic Circle
かなぼー
最後の晩餐
トナカイは彼らにとってなくてはならない存在である。
家畜であり、友であり、食料となる。
その毛皮をまとい、角で細工物を作る。
トナカイ達は多くを要求しない。
なのに、多くのものを人間にもたらしてくれる。
トナカイは、肉も骨も余すところなく彼らの生活の糧となる。
決して無駄にする部位などない。
それが、彼らなりのトナカイに対する敬意であり、
弔いなのだろうか。