スウェーデン旅行記/新天地編(2/)

2.ユッカスヤルビ2日目

 午前中マーケットに行った後、レンタカーを借りにキルナ空港までタクシーで行った。
ホテルの近くにレンタカー会社がないというのがちょっと不便だ。
空港のレストランで昼食にホットドックとフライドポテトなるものを頼んだ。
出てきたのはでっかいウインナー2本と山盛りのフライドポテト。(^^;
見ただけでお腹一杯になってしまい、半分も食べられなかった。

 ホテルまでの道中ちょこっとだけ運転の練習。もちろん運転手は相棒だ。
早速ウインカーとワイパーの操作を間違えていた。(位置が日本と左右逆になっているのだ)
慣れない右側走行と雪道にかなりビビっていた。
こりゃ、夜間のドライブは無理だな。(--;
(もともと車を借りたのは、悪天候時に移動してオーロラ観測できる場所に行くためなのだ)

 ホテルに戻り、ひと眠りした。
6時頃起きると空が曇っていたが、まもなく晴れ上がった。
7時頃、薄いオーロラの帯を確認したので、いよいよスタンバイ。

 8時頃前兆が起きる。
北の環っかだ。緑色の光が強くなって筋が見えてきた。
南にドレープが伸びた。
期待感が高まる。

早く頭上に来い!


 赤っぽい色が東から昇り、やがて様々な形のドレープが昇って来た。
幾重にも渦巻いたひだが東から西へとゆっくり渡って行く。
途中、巨大なキノコ雲まで現れた。
写真は広角レンズなのでちっちゃなマッシュルームになってしまったが、実際はもっと東の空いっぱいに広がっていた。
やがてひだが何重にも重なって、(写真に例えると)露出しすぎのオーロラとなった。
こんな状態が約1時間続いて、9時頃になると南側はほとんど消えていた。

 11時頃になって頭上にオーロラが出た。

でかい!

一昨年のように一気に東から昇って来るオーロラではなく、いつのまにかドレスの裾がふわーっと広がるようにひらひらゆらゆらそよいでいた。
全体の動きは穏やかであったが、ドレスの裾の部分が激しく広がり燃えていた。
裾が空を切り裂くように、激しく動く度に緑っぽい光とピンクの縁取りを見せた。
やがて裾の動きが少し収まると、オーロラ上空の光が目に焼き付いた。

赤いぞー!

これがいわゆる赤オーロラってやつか。
深い赤褐色の空間が天頂近くに横たわっていた。
不気味なほど静かに。
綺麗というよりも、ちょっと恐いくらいの赤だ。
昔の人々が赤オーロラを不吉なものとして恐れていた気持ちが少しだけ分かるような気がした。

 オーロラは次第に光を弱めながらも1時間ほどの間留まっていた。
消えそうで消えない状態というのは非常に辛い。
部屋に戻ろうか悩むところである。
でも、ついに一端引き上げることにした。

 1時オーロラに期待したが、再び強くなることはなかった。

 →オーロラ画像はこちら