スウェーデン旅行記/惜別編(5/7)

5.ドゥンドレット5日目

 朝食時に外人さんがスキヤキソング(上を向いて歩こう)を口笛で歌っていた。

 イエリバーレのマーケットへ行ったが、どこの店も閉まっていた。
この日、スウェーデンは祭日でお休みらしい。がーん!
(後で気付いたのだが、もしかすると日曜と同じ営業時間だったかもしれない。遅い時間に行けば開いていたかも。(--;)

ガソリンスタンドで給油した際、コンビニのような店があったので、そこで買い物した。ちなみにガソリンは高い。(^^;)


コテージ周辺

コテージから山へ

 昼になると空が晴れてきた。
ドゥンドレットの山を少し歩くと、コタ(小屋)があり、急な傾斜が続いていた。


山を少し上ったところから。コタが見える。

山の斜面。うへー。

 この日、昼の温度が-24℃くらいあり、寒さのためスキーリフトは2日連続で運休していた。
誰かが犬ぞりも中止だとか言っていた。
みんな何しに来てるの?(^^;
ってゆーか、うちらも何しに来てるの?
(ま、もともとオーロラ観測以外のスケジュールは立てていないのだが。)

 しゃぼん玉実験の続きをした。
やや気温が高かったので、思うように凍らなかった。


しゃぼん玉に興ずるいい大人

凍ったしゃぼん玉。中の空気が収縮して左上がぼこっと凹んでいる。



 少し早めに仮眠を取った。
昼の快晴はどこへやら、夜になると雪が降っていた。
車でユッカスヤルビ方面へ向かうことにした。

ユッカスヤルビは去年訪れた場所で、天候に恵まれたのだ。
風の流れが早く雲の切れ間みたいな場所に当たるので、周りの天気が悪くても結構星空が見えるのだ。
ドゥンドレットもわりと似たような気候にあるらしいのだが、これだけ降っていてはどうしようもないので遠出することにした。

 途中、星が出ていた所もあったが、進むに連れて段々と天気が悪化し、結局キルナ手前で引き返した。
選択を誤ってしまったようで、(相棒が)疲れただけだった。

 それにしても、猛吹雪で視界が悪い。
町の近くでは高速で追い越して行く車もあったが、どうしてそんなことが出来るのだろう?(^^;
そうそう、途中、右側に黒い影を見た。ヘラジカがこちらをじっと伺っていた。
辺りにはヘラジカの標識(トナカイの標識とは絵が違う)があった。
(後で知ったことだが、トナカイよりもずっと大きく体の重いヘラジカをはねた場合、車の方もタダでは済まないらしい。(^^;)
 戻ったのは10時半頃。ドゥンドレットも大雪になっていた。
雪のイエリバーレも綺麗だった。
時折、雪がダイアモンドダストに変わり、色とりどりの町の灯がオーロラのレイのように立ち上っていた。

 2時頃北の空が少しだけ晴れ、北西に緑のオーロラが出た。
大部分は雲で隠れていたが、わりと強く光っていた。
少しだけドレープが伸びた後、やがて緑の虹のようなオーロラに変わった。
これが初めて見たオーロラだったら、素直に綺麗だなと思えたかもしれない。
なんとなく納得した。

つらら実験は根気が必要。寒かった。