スウェーデン旅行記/天地の果てまでも編(7/7)

1.キルナ滞在7日目〜帰国

空港の始業時間である朝の6時にキルナ空港へ行く。
始発のストックホルム便には時間の余裕があったのだが、国際線の席のアップグレードを頼まなければいけないからだ。(※11
なのに、国際線についてはストックホルムで聞くように言われ、しかも、行きと同様の問題が発生した。
エコノミーエクストラ席が取れなかった時のために、予備としてエコノミー席を2つ頼むが、窓側2席──横並びではなく縦並び──しか残っていないと言われた。
そんなアホな!?(^^;
国際線は旅行会社経由でいつも通り窓側を頼んでおいたはずなのだが、チェックインカウンターで「ウィンドウサイド!」と言ったのが悪かったのだろうか?

日本人はよっぽど窓側が好き

だと思われた?
いや、まさかね。
一体どうなってるんだ?スカンジナビア!?

キルナ空港で。角付き(?)フードを被った子供をよく見掛ける


キルナ発ストックホルム行きの便に乗り、我々は経由地のウメオで一旦降りる。
国内線をポイント購入した我々は扱いが悪く、人気の高いキルナ→ストックホルム便は乗り継ぎでしか取れなかった。
だから全て予定通りの行動なのだ。

それなのに、ウメオ空港に入ると間もなく、そこの職員らしき男性にチケットを見せるよう言われた。
言われた通りに見せると、OKOKと笑顔で去って行った。
おそらく、間違えて降りようとする日本人が時々いるのだろう。
(実際、行きの便で降りようとして呼び止められる日本人の姿も見たことがある。)
乗ってきた機体はまだ外にいたので、慌てんぼの日本人も再度ゲートをくぐればまだ間に合うのだ。

でも、心外だ。

キルナと違い観光地でもないここでは日本人客の姿はまず見掛けない。
他の客達も我々のことを

慌てんぼの日本人

だと思っていたのだろうか。

キルナも小さいけれど、ウメオは本当に何もない空港で、隅にあったピンボールで時間を潰すが大して潰れず。
水っぽい雪が降っていて濡れそうなので外へ行く気も起きない。


ようやく乗り継ぎ便でストックホルムに到着する。
だが、アップグレードの件はコペンハーゲンのゲートで聞け、と言われた。(^^#

ストックホルムからコペンハーゲンに到着。
だが、そこでまたもやトラブル発生。
橋脚の故障で、いつまで経っても降りられない。
どうなってるんだスカンジナビア航空!?

今回はコペンハーゲンの乗り継ぎ時間を少なめに取っていたので、かなりイライラさせられた。
だが、成田行きの便も機体の映像機器関係の故障(おいおい(^^;)とかで予定よりも遅れていた。

ゲートの入り口は日本人客でごったがえしていた。
そこに常駐していた日本人スタッフを捕まえてようやくアップグレードの件を訊ねる。
で、案の定エコノミーエクストラは取れなかったのだが、その代わりになんとビジネスクラスをゲット!
ラッキー!でも、なんだか上手く誤魔化された気がしないでもないが・・(苦笑)




とりあえず国際線に乗り、一生に一度座れるかどうか分からないビジネスクラス、それも窓際席でゆったりくつろぐ。
広いし、フットレストはあるし、スリッパ、洗面道具、ヘッドホン、ドリンクウォーターと至れり尽くせり。
それらはともかく、広いというだけでかなり楽だ。エコノミーは何度乗っても辛いし。(^^;
フットレストはいまいち(コンパスの)サイズが合わず、中途半端な位置に留める。

食事は・・冗談で言っていたけど、ホントにシェフが乗っていた。(^^;
まあ、大した調理設備はないのだろうけど。
メニューはエコノミーとは比べものにならないほど豪華。(おいらにはまあどっちでもいいんだけど)
いきなりアーモンドやら、前菜やら出てきて、それを食べないと次を出してもらえないのがなんとも・・。
前菜は大嫌いなエビだったので、迷わず相棒に譲る。
アーモンドと水と食前酒なんかで既にお腹が膨れて、あまり食欲が出なかったが、早くトレーを下げて欲しいので頑張って食べる。
そうそう、ゆで卵みたいなものが不思議だった。
形も味もゆで卵の輪切りなんだけど、真ん中の部分しかなくて・・この端の部分はエコノミーのトレーに?(笑)そんなはずはないよな。
わざわざ加工してるんだよね、きっと。
相棒はビーフ、おいらはチキンを選ぶ。味はまあまあだったけど、とにかくお腹が苦しかった。
ケーキは思ったほど甘くなく(向こうのお菓子は甘い印象が強い)で食べ易かった。

ビジネスクラスはエコノミーとトイレも別れていて、中も広いし人数的にもゆったりと使えるはずなのに・・入れ代わり立ち代わり人が待っていた。
こんなに食べるからだよ。(あ、変な話ですみません)
エコノミーからちゃっかり用を足しに来ている日本人の爺さんもいた。(ホントはいけないんだよ。我々だって散々我慢したんだから(^^;)
でも、トイレはむしろエコノミーよりも混むのではないかと思った。
ビジネスクラスの人って、遠慮なしに歯磨いたり、化粧する人が多い。特に女は長い!
歯磨きはブラッシングしてから入るべき、などと不満に思う。
まあ、我々は同じ料金払ってませんから、慎ましく使わせて頂きますが。

少し寒くなってきたのでブランケットを頼もうと思い、すぐ近くの厨房らしきエリアを覗く。
そのわずかなスペースで数人のフライトアテンダントが立食中。(^^;
そりゃ、彼らだって食事ぐらいしますわ。
見てはいけないものを見てしまったのだろうか・・。
申し訳なさ過ぎて声を掛けることすら出来なかった。

就寝時間になり機内も消灯した。
だが、まだ眠てはいけない。
シベリア上空に差し掛かると、窓の外に薄らと緑掛かった光の筋が伸びる。
待ってましたとばかりにブランケットを被り、大きくなるのを待つ。
相棒と二人で窓にかじり付き、デジカメで映してみる。
動いてはいるがドレープはさほど強くならず。
遠いのか弱いのかは分からない(フィンエアーよりも多少低緯度を飛んでいる可能性はある)が、とりあえずこれが見納めだ。


今回、天候は大外れだったが、なんだかんだでほとんど毎晩のようにオーロラは見ていた。
オーロラ観賞に必要なもの、それは少しの運と

気力と体力、そして執念

かもしれない。

さて、次はアビスコに滞在するかな。

機内からデジカメで撮ったオーロラ




おまけ/北欧に行くと必ず買うGEISHA。フィンランド製だけどコペンハーゲンで手に入る。絶対お勧め!