「蛇腹」     混合技法  46×38p 2002

      アスファルトの道が続く

      平坦ではなく ゆるい登り坂

      上方から射す乳白色の朝日は

      道の表面のザラザラした黒い油質の小石の上の

      白い砂に反射し光る

      そのムクムクした長く続く構造体は

      蛇腹 

      地面をずれ 私を巻き込むイメージ

      自転車に乗った私は

      軽やかにその表面を撫でる

      まるでその中を走る血液のように

      黄緑色の半透明のグリセリン状の液体

      溶ける私の体