幼虫の飼育

菌糸ビン飼育
自然状態のオオクワガタの幼虫が、カワラダケ、シハイタケ、ヒラタケの自然発酵した腐朽木から多くみられることから、これらの菌を人工的に殖菌させ、ビンに詰めたもので、現在ではさまざまなメーカーから優れた製品が市販され、手軽に大型の固体が作出できるようになった。
ビンの交換のタイミング
菌糸ビンの中心部だけをきれいに食べる個体もいるが、普通はビンの外見から食べていく過程が観察できる。食べた黒い部分が50%〜70%くらいのときが交換の時期と思います。
交換のタイミングで成虫になる
大きさがかわってきます。

マット飼育
オオクワガタの幼虫を飼育する方法としてはポピュラーです。炭水化物やタンパク質など、幼虫の必要とする栄養素を配合した添加物と、水を加えて発酵させたフレークをビンに詰めて使用する。一度に大量に作れるためコストがかからず温度管理も菌床飼育より簡単。ただし発酵のタイミングには経験が必要。
加える栄養素を各自が工夫する面白みがあり、それらはヒラタやニジイロの飼育にも応用できるものである。@フレークをケースにいれるAフレークに水をまぜるB添加物を入れるC発酵させるCビンに詰める

材飼育
最も自然に近い方法で、むかしから行われてきたのが材飼育です。材は菌床やマットに比べ栄養価が低く、菌床やマットは1年1化で成虫に育て上げるのに対し、1年半から2年1化で成虫を得るように温度をコントロールする必要がある。ビンの飼育のように内部が観察できないこと、他の飼育方法より多くの時間を要するなど難しい面も多いが得られた成虫は材飼育ならではの体型と格好で人気が高い