# afterword

あとがき

 まず初めに、読了ありがとうございます。
 BR発売決定の初報から、特に大した続報も無く淡々と月日は流れ、そんな現状にむしゃくしゃして手をつけ始めたのが2014年の7月、梅雨があけた時期だったと記憶しています。そして、書いている最中の9月20日、BR発売日決定の発表があり『テンションMAX! FOO~!!』というブースト状態になり、お話がなんとか出来上がりました。書き上げられてよかった。
以下、グダグダな解説とキャラ語り

話について

 この話を書くに当たって決めたテーマはまず『大和の初恋』でした。しかし、私の想像力はかなり乏しく、あの大和が七日間の間に出会った異性に一週間という短い期間で恋に落ちる過程が想像できなかったので、以下のキーワードを足しました。
・『幼少期からの知り合い』
・『関係の破壊と再構築』
・『大和にとってのユートピアは夢主にとってのディストピア』
 1つ目。前述の通り友達ではないけれど、切り離せないような間柄ではなんとかなるかなと思いまして…ハイ。幼少期から10年にわたる『知り合い』とは『幼馴染』ではないのか? という疑問が生じますが、個人的には幼馴染というのは二人の間に何かしら『おまじない』めいた約束(たとえば怒らせても何か決まった事をすれば相手の機嫌が直るだとか、二人だけの間に通用する取り決めの事)、もしくは過去に「○○のお嫁(婿)さんになるー」など結婚の約束をしたりと『全幅の信頼をもってして純粋な「好き」という好意を寄せる』描写ががないと幼馴染とは認めない派の者なので(幼馴染教ロマンチスト派)この二人は幼馴染ではありません。別に馴染んでないしね…。だから幼馴染とは認めん、認めんぞ…。
 2つ目。主従関係のようなまあ歪んだ関係を一度ぶっ壊す、といった意味合いです。んでこのゲームは、まず主人公がキャラの好感度=縁を増やし、キャラの心境に変化が訪れる、という仕組みになっていますので、それにならって主人公が大和と夢主に接触する事により変化をもたせたら面白いのではないかと思い、主人公がそれを促す形を取らせました。主人公と大地という幼馴染コンビをお手本に、大和と夢主も関係をただしていく、という話にしたかったのですが、上手く書けていたかどうかはわからないです。
 3つ目。これは書いてる最中常に意識していた事です。逆も然りで、夢主にとってのユートピアは大和にとってのディストピアだから、回帰ENDの大和は必ずしも幸せになれるわけじゃない。なので腐った世界でも心の拠り所があれば大和もなんとかなるんじゃないかな…ならないかな…と思ってあんな感じの終わり方にしてみたけど、大和はそこまで弱いキャラじゃないですね…。
 個人的に満足しているのは殴り合い(?)の喧嘩の果てに仲直りという流れを書けた事です。男と女が拳で対等に語る感じが好きなんですわ。一方不満点ですが、夢主が大和の前に跪いて手の甲にキスし忠誠を誓うという、きょうびどこのラノベはおろか少女小説にも出てこないようなベッタベタなシーンを考えていたのですが、挟み込む余地がまったくありませんでした。

キャラについて

[主人公]
 当初の予定では『主人 公(もりさね あきら)』という名前にするはずでした。話を書いている最中「どうせなら主人公にも名前変更できるようにするか!」と思い立った結果、スクリプト置換する際に問題が発生するのに気付き(公正、公式の公に引っかかりとんでもない事になる)、名前の末尾に『助』『司』『輝』をつけるかアミダクジで決め、どうせなら苗字も変えてしまえと思い今の名前になりました。
 性格は楽観的、というかセクハラ寄りな選択肢を選ぶ性格をイメージしました。「かんちょー」「妹よ」「手の匂いを嗅ぐ」「えっち!」この選択肢は絶対に外せない。魔速型をイメージして書きましたが、力速型でもよかです。あのひょろっとした見た目で千列突きかますの想像するだけでご飯三杯いける。んで反射食らって死んだりとかね。物理型のモジャには夢がありますよ~。
 属性はNかな。ノーマルのNじゃなくてニュートラルのNです。
[夢主]
 犬。バタバタ尻尾振りながら必死に追いかけてくるタイプの犬。C寄りのNを想定。
 大和が銀髪のケルベロス使いなので、こりゃあフェンリルでなければいかんな、と思い手持ち悪魔をフェンリルにしました。ちなみにおかま言葉は喋らないタイプのフェンリルです。
[大和]
 反応に困ったときはたびたび「……。」と無言をはさんでから喋ったり、「フ…」「フフ…」「フフフ…」「ハハハ!」「フハハハハッ!」という笑いの五段活用がSo cute。これで17歳とは恐れ入る。将来有望すぎますね。
 完全たる悪役かと思いきや意外に皆の事に気を配ってるし、能力差し引いて見ると分け隔てなく均等に接するタイプで、青臭い理想を掲げているところが経験不十分で歳相応。しかし頭の回転は早く、物流のラインを抑えたのも混乱しないようにとの判断だろうし、口下手というかなんというか…月並みに言ってしまえば、優しいというか…。とりあえず仕草がいちいち『紳士』っぽいので大和を書くシーンは『紳士』を心がけました。
 設定資料集に『嫡男』という表記があり、長男ではなく何故わざわざこんな表記するのかなと考えた結果、たくさんの女性との間に出来た子供の中から選ばれたのが大和かなと思い、峰津院家に勝手な解釈を付け足させていただきました。峰津院家の方々すみません。
 高嶺の花、ピラミッドの頂点、気高い、なんかそういう感じの言葉が似合う少年なので、夢主が手を伸ばしても届かない距離にいるくらいが丁度いいだろうと思ったのですが、最終的にもうごくごく普通の人間のようにデレさせてしまった…。今さら申し訳なくなってくる。そこはまあ夢小説なのでハイ…。アルビノかどうかもわからないのですが、それっぽい描写も入れてみました。でも大和はメラニン色素足りてないだけだよね…。焦げた大和、ちょっと見てみたいなあ。
 属性はL、もしくはL寄りのNかなと思いました。カオスではないはず。

タイトルについて

 いつか訪れるかも知れない日のためにとりあえず仲良くしときましょうみたいなノリで割と適当に決めたのであまり大それた感じの理由とかはないです。サブタイトルのほうは適当にインスピレーションで決めました。
 センス? そんなもん龍脈の龍にでも食わせてしまえ。
 一応、申し訳程度のエピローグみたいなのも書いたのでお暇があればどうぞ。
 とりあえず大和が嬉しそうにしたり、主人公達と話して心の底から笑ったり楽しんだり、そんな日がBRにあるといいな。…なさそうだなあー…絶対無いよなー。
 ここまで読んでくださってありがとうございました。
 最後に一言 ――「Good Luck!!」

14.11.03