YF350Zのインプレッション

YF200Sのパワー感にマンネリになってきて居たところに、コツコツNETオークションで捜していた水冷2スト2気筒350CC(RZ350のエンジン)を搭載したモデルの上位機種YF350Zを見つけてしまい、速攻でいつものパターンで後先考えずにGETしました。オークションの説明文では極上車と記載されていたので、バリバリ期待していたのですが現車を見たら中の上レベルでしたが、その分かなり出品者さんに勉強していただいて納得のいく価格で入手出来ました。

YF200Sより一回り大きな車体に2スト350CCのエンジンは如何なる世界なのかと、期待と不安に胸躍らせて、いつものホーム砂浜で軽くアクセルを煽りクラッチを繋いでみると、格段に剛性感がUPしている車体が10Mも走らない内に実感できました。余り回転を上げないで、それなりにシフトアップして走ってみると、「結構落ち着いた味付けなのかな??」って感じだったので、ポンポンっとギアを落としてエンジン回転を上げてみると、「ギャーーーーーン!!ココココココーーーーーン」てな感じで、猛烈な加速。YF200Sでは知らなかった加速感を味あわせてくれました。そのままパワーバンドキープでシフトアップしてゆくと、留まるところを知らずにドンドン車速は上がっていきます。今までだったらウネリ程度にしか感じなかった、砂浜に出来た起伏はジャンプ台と化してポンポン勝手に飛んでしまいます。でも、しっかりした足回り&大柄な車体のお陰か、安定感が有り、人間の恐怖心さえ押さえられえば結構行けそうです。しかし、初めての速度域での体験は弱弱な私のビビリミッターが作動してペースダウン、気持ちを切り替えてドリフトで走り比べをしてみることにしました。パワーバンドに入ったときのパワー感は絶品です。お尻を流したいときはどんな速度でも回転を合わせてアクセルを開けるだけで、思った様にドリフトしてくれます。この感覚もYF200Sでは味わえないモノでした。あれだと3速以上のギアになるとトルク負けしてしまって思うようにパワードリフト出来なかったので、速度もそれなりで、恐怖心も感じないレベルで楽しく遊ぶって感じのモノでしたが、コイツは高速ハイサイドの恐怖心と戦う強い覚悟を強いられる世界へ誘ってくれます。でも、そこまでスピードを乗せたくな無ければ低めのギアのみ使えば良い訳で快適にドリフトを楽しめます。カニ走りして居るときも想像以上に安定感は高く横方向の小さなギャップも吸収してくれます。が!気が緩んで体重をIN側に落とす事を甘くて居るときにヨリ深くドリフトをさせようとしてアクセルをもう一開けた時に内輪がフワッ!慌てて、身体をIN側に落とし込んでシノギマシタ。油断は禁物です。乗り手がキッチリ仕事をしなければ、魔性のパワーが襲いかかって来ますね。何とも「じゃじゃ馬」って感じの表現がピッタリなマシンだと思いました。今度はトコトコと人間が歩く位の速度で、凸凹した連続した小山や荒れ地を走ってみましたが、これは面白くなかったです。第一にエンジン回転数が上がってナンボの特性なので低回転ではエンストの気配に気が取られ、高速で動きの良いサスも、このような超低速域ではゴツゴツ堅く感じてしまいます。階段を上ったりするのもソレナリの力を出すには回転を上げなければ成らないのですが、そうすると速度も上がりすぎてしまうので、マシンが暴れるのを押さえるのに必死です。こんな感じの遊び方はYF200Sの方が気持ちよく気軽に出来ると思いました。ジャンプ等も試してみましたが、何分車重が重いので、しかもフロントヘビーな性か前から落ちがちに成るような気がします。フレームもキツソウナノデ、ジャンプはお奨めできませんね。

簡単に言うと、「YF200Sはレジャー指向」で、YF350Zは「レース指向」って感じですね。ATVの入門用に使うなら断然私はYF200Sをお奨めします。でもYF350Zの魔性のパワーに魅入られてしまったら・・・・・・・・・・・・・(^-^)b貴方だったらどっちがお好みですか??

時代の流れは2ストが消えて4ストに移行してますので、4ストのATVマシンが新たにリリースされておりますが、同じ位の排気量では今の技術ではやはり2ストですね。4ストマシンのHONDAのフォートラックス300に試乗したことも有りますがパワー感ではYF200Sの方がマダマダ勝っておりましたから。お金を一台分位掛けてお約束チューンすれば速くなりますが・・・・・

YAMAHAのYF350Zのラインナップは出来る限り残しておいて欲しいですね。新車で一台確保しておきたい一品です(^-^)。

(このインプレは、あくまでも素人レベルの私個人の感想なのであまり参考にならないと思いますので・・・・(;^_^A アセアセ)


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