板の長さインプレ
〜70cm

65cm
上記の画像のクナイスル製ビックフットに代表されるこのクラスの板は
ファンスキーの草分け的存在です。私もこの板から初めて面白さにハマリました。

メリットは、足裏感覚で滑れる手軽さ。
幼い頃に遊んだ、ローラースケート・インラインスケート・アイススケートの感覚です。
スケートの経験がある方であれば、直ぐにゲレンデを楽しむ事が出来ると思います。
初心者が先ず一番先に苦労する難関の、板の先が交差してしまう事も無いですし、
ストックも要りませんから転んでも直ぐに立ち上がる事が出来ます。
よく、短い板は後傾に弱いと言われますが、思っているよりズット不安感は
感じないと思います。取り回しが楽な事から来るメリットの方が初心者には
遥かに有難く感じるはずです。圧雪整備された初級バーンでは初体験日から
快適にゲレンデを満喫できると思います。

デメリットは、板自体に厚みが無く、エッジも短いので、アイスバーンに成っているとガガガガと
結構な振動を感じ引っかかりが有りません。板自体のシナリも無いので尚更です。
スピードが出てくると短い為に、直進安定性が無く、左右のブレが
結構出てきてしまいます。腕があれば、ブレを押える為に、ブレる前にターンを細かく
チャッ チャッ チャッ チャッ として、滑れば返って上手に
見られたりしますが、疲れます。(笑)
深い雪などには板が埋まってしまうので駄目です。
中級から上級の斜度がキツイバーンで、大きくターンをしながら
スピードを乗せて滑るような感じはトテモシンドイです。

しかし、この長さだから出来る特有の小技とかが多く存在するので、昔ながらのファンスキー
フリークには根強い愛好者も多いです。私も気分を変えて滑りたい時に愛用しています。
 リサイクルショップ等で2000円位で売っているのを見かけたら、迷わずGetしておきましょう!
しかし、初期型の黒地にピンク文字のビックフットはビンディング踵部分の
調整ねじがプラスチック製でバカに成りやすいので、買う時は要チェックですよ。


トランソニック製 ジャムトリック ナローは、一番遊べるこのクラスの板だと思います。



63cm
上記の板はS−BLADE製の子供用のスキーボードですが、(カッテングシートチューンでサロモン風に
遊んでみました。ガキマックス仕様です)
4歳児位〜150cm位に成る迄、長い期間楽しめますよ!子供の入門には最適だと思います。
インラインスケートの経験が
有るお子さんでしたらボーゲンとか知らなくても、勝手に滑っていってくれます。

スキー経験者にファンスキーの事を良く言わない人は、この70p未満クラスの板を経験して
その記憶で言っている方がホトンドですね。


〜90cm

サロモン スノーブレード 90cm
万人受けする素直な乗り味。スタンダードって感じです。


エラン PSXカービング 93cm
カービング特性はとても良いですがフレックスが柔らかめです



ブルーモリス マルチパーパス 90cm
フレックス硬めでチャチャチャチャ&グリングリン回ってくれます。
今は売っていないだけに大切な一本!
ブルーモリスってメーカーは青森に在るんですって!だからブルーモリス(激爆)

この90p位の長さの板が一番ポピュラーでトータル面で扱いやすいのではないでしょうか?
感じ的にはスケートの延長でスキーっぽい要素を取り入れているモデルが多いです。
スキーの量販店に行くと8000円-15000円位の価格帯で豊富においてあります。
取り合えずファンスキーを1本買っておこうと言う方には正解でしょう。
有名ブランドでなくても滑走感にそう違いは有りませんよ。

形状から言うと一番上のサロモン スノーブレードの様に先端部分&後端部分が
丸まっている、ツインチップタイプが主流です。これは、後ろ向きに滑ったり(フェイキー)
した時に引っかかりにくくしている為の物で、チョットしたトリックを意識した形状です。
ゲレンデに行っても殆どファンスキーでハーフパイプやトリックをやっている人を
見かけないのですが、一番売れているのはこのタイプです(笑)
私は、殆どトリック系の滑りは出来なくて、やらないので下記のような従来の
スキータイプのテールカットを愛用しています。
ブルーモリス製マルチパーパスは4-5年前のモデルですがサイドカーブがとてもキツク
面白いぐらいにカービング特性が強いので、長い板では有り得ない様な
グリングリンしたターンが味わえます。傍から見ると、一番上手に
滑っている様に見えるみたいです。

このクラスで、エアトリック系を意識している板は、
着地の衝撃にも耐えられるように、ビンディングもアルミ製4X4の物を
使用してます。板自体の幅も広く空中&着地時の安定性に貢献しています。
普通のゲレンデで滑る時は独特の感じがあるので慣れるまでは違和感を
感じます。



番外的にガウアーが有りますが、底部分が船底状に丸くなっているので、独特の
滑走感があります。これはこれで面白いです。
作りも通常のスキー用ビンディングを装着し
板自体も樹脂の塊なので、シナリなどは全然無く、重量も長い板並に有ります。
それ以前はビックフットを愛用していたのですが、発売当初衝撃的なスペックに
発売当時に4万円ぐらいしたのですが飛びつきました。

99.9cm

サロモン ミニマックス 99.9cm

01-02シーズン辺りから多くなってきたこのサイズ。最近流行ってきたスキークロス
(4−6人ぐらいで一斉にスタートして、ジャンプやバンクをクリアしながらゴールを目指して
競うモトクロスレースのスキー版)のレギュレーションが板の長さは100cm以内と有るので、
その企画内に合わせた最長の長さ(スピードを出来るだけ出す為)の規格に合わせるために
この長さになってます。
販売価格帯が20000-30000円位の物は、素材も良い物を使っているので、
振動吸収に優れています。
クロス競技の質を考えてもハードな乗り方に絶えうる作りです。
LINE製の製品はビンディングに4x4アルミ製の物を使用しているので
価格も3-4万円と値段も張りますが、予算があればGETしたい一品ですね。

しかし1万円絡まりの物でも、充分に楽しめます。フレックスは若干柔らかく感じると思います。
長さがあることから、感覚はスキーですが、この長さでも、前が交差してしまう事は
意識しないで滑れます。従来の長い板からの乗り換えも殆ど違和感無く
返って扱い易く思えて、上手くなったような感覚が味わえます。
スキー中級者以上の方が始めるので有れば、一押しの長さです。
カービング特性も良く、結構なスピードでターンしたときにも
スパット切れの有る安定感を感じる事も出来るでしょう。
90cmサイズに物足りなさを感じたり、スピードを出して大きなターンを描く
様な滑り方を望む方には持って来いのサイズだと思います。
しかし、スキー初心者には扱いずらいかもしれません。
でも、通常のスキーよりは格段に扱いやすいので、これから初めて慣れていく
って言うのは有りだと思います。

このクラスに成って来ると、スピードも増してきますので、転倒時等に自動開放が無い
ビンディングなので、普及に伴って怪我の報告も増えてきたようです。
03-04シーズンには解放機構の付いた板も登場してくるのではないでしょうか?

120cm

エラン PSX カービング 123p
もう、この長さになるとスキーです。90pの板のみ所有していた時に、もう少しスピードに
対する欲が出てきた時に、購入しましたが、99.9pを使用するようになってからは
余り必要性を感じなくなりました。
ビンディングもスキーボードと違い解放機構が付いているので、
激しい転倒した時等は安心感があります。

私なりの感想を思うがままに書いてみましたが、トリック系を目指している方々には
又違う見方があると思いますので、悪しからず・・・・
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