臨床心理士

「臨床心理士」とは、臨床心理学の知識や技術を用いて心理的な問題を取り扱う「心の専門家」のことです。

■受験資格

資格審査では、以下の受験資格基準いずれかに該当する者で、かつ、これらに関する所定の必要証明資料を提出できる者について 実施されます。
(イ) 日本臨床心理士資格認定協会が認可する第1種指定大学院(修了後の心理臨床経験不要)を修了し、 受験資格取得のための所定条件を充足している者…「新1種指定校」という。
(ロ) 日本臨床心理士資格認定協会が認可する第1種指定大学院を修了し、修了後1年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定条件を 充足している者…「旧1種指定校」という。
(ハ) 日本臨床心理士資格認定協会が認可する第2種指定大学院を修了し、修了後1年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定条件を 充足している者…「新2種指定校」という。
(ニ) 日本臨床心理士資格認定協会が認可する第2種指定大学院を修了し、修了後2年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定条件を 充足している者…「旧2種指定校」という。
(ホ) 学校教育法に基づく大学院研究科(指定大学院は除く)において、心理学を専攻する博士課程前期課程又は修士課程を 平成15年3月31日までに修了した後、1年以上の心理臨床経験を有する者(平成18年度実施の資格試験まで受験可能)。
(ヘ) 学校教育法に基づく大学院研究科(指定大学院は除く)において、心理学隣接諸科学を専攻する博士課程前期課程又は 修士課程を平成14年3月31日までに修了した後、2年以上の心理臨床経験を有する者(平成18年度資格試験まで受験可能)。
(ト) 諸外国で上記(イ)又は(ハ)のいずれかと同等以上の教育歴及び2年以上の心理臨床経験を有する者。
(チ) 医師免許取得者で、取得後2年以上の心理臨床経験を有する者。

■試験について

資格審査は毎年秋に1回実施されます。審査内容は、臨床心理士として必要な臨床心理査定、臨床心理面接、 臨床心理的地域援助及びそれらの研究調査等に関する基礎的知識及び技能についてです。審査は以下の要領で実施されます。

1. 試験
試験は以下の一次試験、二次試験に分れて行われます。
a.筆記試験(一次試験) 筆記試験は100題の設問(多肢選択法、マークシート方式)、および定められた字数の範囲内で論述する小論文の2種の試験から なります。
b.口述面接試験(二次試験)
口述面接試験は多肢選択法(マークシート)による筆記試験の成績が一定の水準に達している人に対してのみ行い、 2名の面接委員により実施されます。

2.審査
上記審査は筆記試験(マークシート・小論文)および口述面接試験の結果を総合的に判断して行われます。

■関連書籍

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