家族相談士

■家族相談士とは?

日本家族カウンセリング協会(1985年設立)と日本家族心理学会(1984年設立)は、家族に対する心理的援助の専門団体として、 研究・研修活動を行っています。 その一環として両団体が協同して、1992年に「家族相談士」の資格制度を開設し、家族への心理的な支援のできる専門家を養成 し世に送り出すことに努めています。 家族相談士の役割は、家族関係の調整や、健康な家族をつくるための助言、指導、啓蒙活動にありますが、今日の家族問題は、 家庭内の人間関係だけでなく、学校、職場、地域社会、生活環境などと深く関わっており、それぞれの家庭を取り巻く社会状況 があらゆる面で時々刻々とゆれ動いています。 このような背景にも目を向け、一つの家族を相互関連的にも捉え援助していこうとする家族相談士の役割は、時代が最も要求す るものとして関心がたかまっています。

■主な活動の場

1)教育関係
保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、塾、養護学校 等
2) 福祉関係
特別養護老人ホーム、身障者施設、養護施設、作業所 等
3)病院関係
4)地域社会関係
市町村住民の家族個別相談、電話相談、健康な家族つくりの援助・指導
5)家庭裁判所関係
家裁調停委員
6)各種啓蒙活動
・講演、セミナーの講師
・家庭関係学習会などのリーダー
・地域、産業、教育、文化活動等に家族カウンセリングの普及活動等


■資格審査について

家族心理学会と日本家族カウンセリング協会は、専門職資格の認定を行う「家族心理士・家族相談士資格認定機構」を設置して います。この機構により資格試験を実施し、資格認定を行っています。

資格試験は年1回次の要領で実施されます。 試験実施要項発表:11月初旬 書類審査:12月下旬 筆記試験、面接審査:2月初旬〜3月初旬

■受験資格

家族相談士に認定されるには次のいずれかに該当していることが必要です。

1.日本家族カウンセリング協会、日本家族心理学会に入会2年以上経過した会員で、両団体が主催する研修会(※1)、 またはワークショップで、所定の学習を修めると共に、臨床経験を有する者。
2. 家族心理学の領域で、研究実績及び臨床実績を有する者。
3.「家族相談士養成講座(※2)」に登録し、各領域3分の2以上出席した者。但し、臨床経験については別に定める。

※1日本家族カウンセリング協会主催の研修会は、夏期研修会(2日間)秋期研修会(2日間)春期研修会(2日間)が都内で開催 されています。
※2家族相談士養成講座は東京地区、大阪地区、仙台地区で開講され、5月〜11月、全課程42コマ(1日2コマ)のカリキュラムが 組まれています。

■審査料

申請書類請求費:1,000円
資格審査料:20,000円
認定登録料:30,000円


日本家族カウンセリング協会

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