交通心理士
交通心理士は日本交通心理学会が認定する資格です。交通心理士には以下の4つの種類があります。
主幹総合交通心理士
主任交通心理士
交通心理士
交通心理士補
1. 資格要件
日本交通心理学会認定「交通心理士」認定制度による認定資格の基礎的条件として、日本交通心理学会
に入会後満3年を経過し、現在会員であることが必要です。なお、日本交通心理学会を退会した
ときは、認定「交通心理士」の資格を失います。日本交通心理学会会則に定める行為が明らかになっ
たときには、本学会会長によって認定を取り消されることがあります。
認定は、上記の基礎的条件を満たし、それぞれ(1)から(3)の各条件に該当し、交
通心理学の専門職としての資質があると認められた人になされます。
(1)主幹総合交通心理士
@心理学関連の博士の学位を有する者、またはそれと同等以上の学識を有する者。
A本学会機関誌「交通心理学研究」または交通心理学に関連する領域の学術誌に論
文・報告等を3編以上著わした者、あるいは本学会または交通心理士会の大会に
おいて6件以上の発表を筆頭者としておこなった者。
B資格認定委員会が交通心理学と関係があると認めた専門的な職場で、10年以上の
実務経験を有する者。
C上記のいずれにも該当する者。
(2)主任交通心理士
@心理学関連の修士の学位を有する者、またはそれと同等以上の学識を有する者。
A本学会機関誌「交通心理学研究」または交通心理学に関連する領域の学術誌に論
文・報告等を2編以上著わした者、あるいは本学会または交通心理士会の大会に
おいて4件以上の発表を筆頭者としておこなった者。
B資格認定委員会が交通心理学と関係があると認めた専門的な職場で、5年以上の
実務経験を有する者。
C上記のいずれにも該当する者。
(3)交通心理士
@心理学関連の学士の学位を有する者、またはそれと同等以上の学識を有する者。
A本学会誌「交通心理学研究」または交通心理学に関連する領域の学術誌に論文・
報告等を1編以上著わした者、あるいは本学会または交通心理士会の大会におい
て2件以上の発表を筆頭者としておこなった者。
B資格認定委員会が交通心理学と関係があると認めた専門的な職場で、3年以上の
実務経験を有する者。
C上記のいずれにも該当する者。
(4)交通心理士補
上記(3)の交通心理士の認定条件のいずれかを満たしていない場合や学会への入
会後の年数が3年未満の者等に対して、交通心理士の資格取得の前段階として、当分
の間、交通心理士補の資格を認定します。この資格取得後3年以内に交通心理士の資
格を取得しないと失効します。
2.必要科目の単位修得
それぞれの資格を取得するに際しては、交通心理学関係の専門科目の単位を修得す
ることが必要となりますが、これらは学校教育法に定められた大学および大学院の学生
として、あるいは、科目等履修生として単位修得することが必須です。
なお、上記の大学等において開講されていない科目等、ならびに上記による単位修得
が困難な者については、資格取得に必要な科目についての認定試験等をもって単位認定します。
3.資格認定に関する費用
資格認定に関しては、下記の審査料及び認定料が必要です。
<審査料> 1万円 (資格の種類を問わず一律です)
<認定料> 資格の種類に応じて、次のとおりです。
・主幹総合交通心理士 5万円
・主任交通心理士 4万円
・交通心理士 3万円
・交通心理士補 2万円
4.認定試験に関する事項
交通心理士及び交通心理士補の資格認定審査において、上記4の認定試験による単
位認定が資格取得の条件とされた場合は、認定試験を合格する必要があります。
認定試験の科目は、次のとおりです。
@ 心理学の基礎
A 交通心理学(T)
B 交通心理学(U)
C テスト論と実習
D 教育心理学
E 臨床心理学
F 交通カウンセリング
G 交通発達心理学
H 交通社会心理学
上記@〜Hの科目ごとの試験の他に、総合試験、面接試験を行います。
なお、不合格科目については、追試験を実施します。追試験の受験資格期間は最初の受験から3年以内です。
受験料:本試験の受験料は1万円、追試験料は5千円です。
■非会員の資格取得について
認定「交通心理士」は、日本交通心理学会の会員であることが条件となります。した
がって、非会員で「交通心理士」の資格取得を希望される場合は、下記の手続きが必要です。
(1) 日本交通心理学会への入会
(2) 交通心理士資格認定申請書の提出
なお、交通心理士の資格条件の一つに、「学会会員歴3年」というのがありますので、
資格の要件を満たしている場合でも、基本的に3年間は「交通心理士補」となります。
日本交通心理学会
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