認定心理士

○認定心理士とは

日本心理学会認定心理士とは大学における心理学関係の学科名が学際性を帯びてきて、必ずしも「心理学」という、 直接的名称が使われていない場合が多いことから、心理学の専門家として仕事をするために必要な、 最小限の標準的 基礎学力と技能を修得している、と日本心理学会が認定した人のことです。

○資格取得に必要な科目と単位

「基礎科目」と「選択科目」の「領域」で要請されている単位の内容は次のとおりです。

基本主題と副次主題

各「領域」ごとに「主旨」・「基本主題」・「副次主題」という項があります。「主旨」とはその「領域」の単位取得に関するいわば理念的な 説明で,許容範囲以上の拡大解釈を防ぐ意味で基本的枠組を示している項です。 「基本主題」というのは,いわば「認定心理士」に求められる最も重要な必修的知識または技術の部分です。 それぞれ「基本主題」に相当する内容をもった科目を修得していることが最も望ましい標準的な単位取得のかたちといえます。 各「領域」の「基本主題」の項に典型的な該当例が示されています。 「副次主題」とは,当該領域の「基本主題」としては認められないが,若干条件を緩くしてこの「領域」に含めて単位を認定する主題の ことです。 各「領域」とも規定の最低4単位(c領域では3単位)のうち少なくとも2単位分は「基本主題」に対応した単位でなければなりませんが, 残りの単位は「副次主題」に対応する単位でもよいことにしています。「副次主題」は原則として修得単位数の2分の1が認定の対象に なります。

(1)基礎科目

「基礎科目」に関する単位は,すでに述べたように,a,b領域それぞれが4単位以上,c領域は3単位以上で合計が12単位以上という 規定になっています。 この12単位以上というのは,「基本主題」の単位数と「副次主題」でその「領域」の認定対象にした分の単位数とを合計したもの (「認定単位数小計」)です。

a.心理学概論
b.心理学研究法
c.心理学実験・実習

(2)選択科目

「選択科目」に関する単位は,5領域のうち3領域以上でそれぞれが少なくとも4単位以上で,5領域の合計が16単位以上という規定に なっています。「選択科目」に関しても,各「領域」ごとに「主旨」・「基本主題」・「副次主題」という項があります。 「基礎科目」と同様に,3領域においては規定の最低4単位のうち少なくとも2単位分は「基本主題」に対応した単位でなければなり ませんが,残りの単位は「副次主題」に対応する単位でもよいことになっています。

d.知覚心理学・学習心理学
e.生理心理学・比較心理学
f.教育心理学・発達心理学
g.臨床心理学・人格心理学
h.社会心理学・産業心理学

(3)その他の科目

i.心理学関連科目,卒業論文・卒業研究


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