DISK REVIEW
20:CROSS OVER
REVIEW BY 2006・05・28

TEI TOWA:SOUNK MUSEUM
GENLE:J-POP
STYLE:
R&B/HIP HOP/HOUSE/SOUL
RELEASED:
FORMAT:LP AUBUM
COUNTRY:
LABEL:
COMMENT:
トライブ・コールド・クエストにサンプリングされるなど、ヒップホップ・サイドからのLOVEも多いテイトウワ氏。アルバムを通した印象はセンスが良いということですね。

まずヒップホップ・ファンにもいけるヒップホップなブレイク使いの『THE SOUND MUSEUM』。日本語、英語のセリフ、会話を載せたファンキーめな曲。BIZ MARKIE、MOS DEFをフィートしたオールド・スクール調の『BMT』。ハウス・アンダーグラウンドHIPHOPな曲でラップがのる『CORRIDOR』。ガラージ・HOUSE・R&B等のスゥートなモノとして『TIME AFTER TIME 』。ハウス・R&Bなガラージ曲。スゥートな女性ボーカルもの。よりR&Bな『HAPPY』透明感のあるスゥートな女性ボーカルもの。コーラスにKELLY PRICE参加です。矢野明子さんも参加しているハウス・R&B『HIGHER』。よりハウスでクラブライクな『GBI(GARMAN BOLD ITALIC)』セリフ的に言葉をのせていく曲。ハウスそしてブレイクビーツ的な曲『TAMILANO』。ブレイクビーツ使いにセリフが入るすこしファンキーなハウス曲。他にもやさしい感じのソウル『PRIVATE EYES』は演奏によるあたたかみのある曲。ロバータフラック『FEEL LIKE MAKIN' LOVE』なんかと一緒にかけられる感じ。『EVERYTHING WE DO IS MUSIC』アジアンな民族楽器に゜ミュージック エンジョイ゜というセリフがのってはじまり、セリフ、言葉にハウスなシンセにサックス等が乗っていきしばらくするとすこしジャングル的なビートそしてビックビートなドラム入ったりするスピリチュアルな印象も受ける曲。音は違うかもしれませんが、ジャズ・・・コンピューター、サンプリングも用いたいわば現代のJAZZと言った感じですね。

全ての楽曲がやはり従来のシーンのモノとは一味違うものばかりですね。
 
N'DEA DAVENPORT:N'DEA DAVENPORT
GENLE:R&B
STYLE:NEW-SOUL/R&B/JAZZ/SOUL/GARAGE/UK
RELEASED:
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:
LABEL:
COMMENT:
なにかとあれば持っていき、家ではすぐ出せる場所に置いておくことの多い、そんな1枚ですね。元ブランドニューへビーズからのソロアルバムになります。基本的にはニュージャズ・ソウルなアルバムなのですが、クロスオーバーな良曲がいくつかあるので、ピックアップしてみました。個人的には家でゆったり聴くのもよいが、よりミックス、プレイしたくなる1枚ですね。

まずクロスオーバーな楽曲として『NO NEVER AGAIN』ブルージーで哀愁感あるミディアムテンポのUK・R&B・クロスオーバー曲。『IN WONDER』ミディアム・テンポなブレイクビーツを打つボーカル曲。英語ではない、すごい存在感の女性のセリフ入ります。浸ってしまう、哀愁があり深い曲。UK・R&B・クロスオーバー。赤ん坊の泣き声からはじまるスピリチュアルな曲『PLACEMENT FOR THE BABY』『OH MOTHER EARTH(EMBRACE)』バウンシーでアッパーなビートに空気感、そして浮遊感あるサウンド。良いです。ニュー・ジャズな良曲として『WHATEVER YOU WANT』ホーン等のる、土の匂いのするゆったりめのニュー・ジャズ曲。エイドリアナ・エヴァンス、エリカ・バドゥに通じる音『UNDERNEATH A RED MOON』SADE等に通じるブルージーさのある良曲。『WHEN THE NIGHT FALLS』パーカッシブなブレイクビーツを刻むブルージーな曲。マービン・ゲイな音。『BRING IT ON』パーカッションも使ったブレイクを打つサビのある曲。よりヒップホップなニュー・ジャズ。シングルカットされてます。2枚使いしたくなる曲。『BULLSHITIN'』は浮遊感のあるよりヒップホップなジャジー曲。別バージョン『BULLSHI****(B.S.'n...)』も収録で、MOS DEFがラップで参加してます。普通にヒップホップなミックスにもイケル音ですね。ジャズな良曲『SAVE YOUR LOVE FOR ME』生演奏なゆったりしたブルース感あるジャズ。『GETAWAY』ビックバンドなパワーのあるジャズ。この曲もよく使いたくなります。他にギターが印象的なブルージーさのあるロックなニュー・ソウル曲『OLD MAN』もイイですね。ギターにボーカルからはじまるしっとりした曲『REAL LIFE』。

ニュー・ジャズをベースにヒップホップなモノ、クロスオーバーなモノありますが、どれも優れた曲ばかりですね。深みあります。
 
V.A.:BRITISH DUB FUNK-VOLUME ONE
GENLE:DUB/BREAK&BEATS
STYLE:
RELEASED:
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:
LABEL:
COMMENT:
DJ KRUSH、DJSHADOW、DJVIDAMといったアブストラクトなインストヒップホップ、または現在のクラブ・ブレイクビーツ(サンプリング等によるHIPHOP以降のB&B)、そしてアンダーグラウンドな音ですね。基本的にヨーロッパのアブストラクトなインスト・ブレイクビーツアルバムといった1枚ですね。全体にヒップホップなミディアム・テンポで、ダブな音使いにハウス感あるジャジーなサウンドですね。

ジャジーなブレイクビーツとして良いパーカッション、シンセ、ホーンがのる寂しげでジャジーなB&B曲『THERAPY-HEVEN MUST BE LIKE THIS(JAZZ MIX)』、明けた感のあるジャジーで、アブストラクトなブレイクビーツ『PASSMORE-A BAD GROOVE』、同じく明けた感があるファンキーでジャジーで、パーカッションの効いたアブストラクトなブレイクビーツ『G.FOUNDATION-UPTEMPOJAM』。ダブ視点でも良いブレイクビーツモノとして、ブレイクビーツ使いなDUB、ダブなウワものがちりばめられたアブストラクトなブレイクビーツ『DUBCOMPOUND X-THE LOVE OF SCIENCE』おそらく、THE BLACKBYRDS『LIFE STYLES』のベースライン使っています。またダブなベースラインにハウス系スペイシーなシンセ、ホーン等のるブレイクビーツ『A.J.BEAT BASS-ALWAYS SOMETHING』もダブ目線でいけますね。またDJ KRUSH目線でも良いアブストラクトなブレイクビーツ曲『SYSTEM DUB-88BEAT SLOW DUB(PARTS ONE&TWO.)』、ダークめかつアブストラクトなB&B曲『B.D.E-MUSIC FROM THE STREET』。よりアブストラクトなスムースなブレイクビーツ曲『THE NEXT CHAPTER-PUR WAY THROUGH TIME』も良いです。

やはりヨーロッパ特有の深みのあるサウンドですね。DJSHADOW、DJ KRUSH等とミックスできる捨て曲ゼロで上質な現行ブレイクビーツ、クラブライクなサウンドですね。プレイ的に重宝する1枚ですね。
 
UA:AMETRA
GENLE:
STYLE:SOUL/JAZZ/WORLD/R&B
RELEASED:
FORMAT:
COUNTRY:JAPAN
LABEL:
COMMENT:
アルバムとしては3rdになる『AMETORA』です。個人的にスペシャルナ存在であるウーアさんですが、いや、ほんと他にはないオリジナリティがありますね。詩の世界観の深さはいうまでもなく、スピリチュアルな゜なにか ゜を持っていますね。

このアルバムには最初『TORO』にショックを受けたのを覚えています。当時発売前?TVでほんの数秒流れたソノ音はあまりに刺激的でした。様様な曲がありますが、今回のテーマであるクロスオーバーな楽曲として、まず『青空』。ブレイクビーツを打ったアブストラクトな深い曲。『あめふりヒヤデス(ALTERNATE MIX)』ウッディーなベースに鉄琴のような音色、民族的な香りのするブレイクビーツを打ったしっとりとしたミディアム・ジャジー曲。ダブなテイストも有りますね。日本のダブ・アーティストDRY+HEAVYのクレジット有ります。パーカッションはウーアさん。『夜の風』個人的に良くプレイする、かけたい曲ですね。すこしアップでジャジーでブルージーな深い曲。アコースティック・ギターが心地よく、どこか浮遊感のある曲ですね。『歪んだ太陽』何でも出産を唄った曲という話がありますが。アコギ、ブレイクビーツを打つドラム・・ブルッとしちゃいますね。神聖なスピリチュアルなものを感じます。深いです。音として、アフリカン、ダブなんかのパーカッシブで民族的な曲と相性よさそうなモノとして、『忘れない』。民族音楽色の強い、ゆるめのパーカッシブなリズムにアコースティック・ギターが気持ちいいスピリチュアルな良曲。フルート入ってます。いいです。『恋人』アコギにパーカッション、ゆるめの感じが良いです。『親子バシャバシャ』民族色の強い、沖縄?な曲。WATER DRUMSとクレジットにあるよう、水、そしてパーカッションでリズムを刻んでますね。心地よいです。ジャズな曲としてパンチのあるジャズ『TORO』。ほんと、コノ曲のインパクトにはヤラレましたね。プレイでかけるのはチョット難しく、なかなかかけるコトができませんが、最高です。ゆったりしたラウンジには最適な大人なジャズ『貴方の一番好きな歌』。ピアノ、サックス、トロンボーン等を使ったスムースな曲。浮遊感のあるレアグルーブ感あるブルージーなジャズ『空耳ばかり』。ゆるめのビートを打つドラム入ります。1stあたりに近いテイストがある曲ですね。『アントニオの唄』ギターがカッコイイ、大人のジャズ・ソウル。パーカッションでリズムを刻むすこしブルージーでアコースティックな良曲。スコア欲しいです。そしてシングル・カットされた『悲しみジョニー』。ドラマの主題歌に使われてましたね~。それだけで、見てました、ドラマ。あまり覚えていませんが、ドロドロしたストーリーでしたね。音もそれに合うドロドロした感じですね。ベースからはじまり、アコギ、ドラム等はいる力強い曲。『ミルクティー』同じくシングル・カット曲です。R&B・SOULなクロスオーバー曲。個人的に゜秋 ゜、もしくは゜春 ゜な、浸れる空気感ある曲。気持ちいい曲。最後にブレイクからはじま、SOUL、R&Bな曲『2人』。この曲はサイコーですね。プレイ最後の盛り上がりを終えてラストあたりにかかったらもう、、サイコーな、幸せな哀愁?漂う名曲。

奥が深い1枚で近年になり今までさほど注目していなかった、『青空』『夜の風』『忘れない』『恋人』等の楽曲の素晴らしさにもきずき、衝撃を受けましたね。全て良いです。名盤ですね。イヤ、ほんと、深いです。
 
HERBIE HANCOCK:FUTURE SHOCK
GENLE:JAZZ
STYLE:JAZZ/BREAK BEATS/HIP HOP/ELECTRO
RELEASED:
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:
LABEL:
COMMENT:
ジャズでは有名なハービー・ハンコックですが、このアルバムではよりヒップホップ・サイドなクロス・オーバーな楽曲を手がけています。この時代では(1983年の作品)かなり前衛的な、スクラッチをとり入れた、ターンテーブル、コンピューターを駆使した捨て曲なしの充実したジャズ・エレクトロ・アルバムです。

目玉はなんと言っても多くのターンテーブリスト、DJ達にもカバーされる『ROCKIT』でしょう。゜さんま御殿 ゜等TVでもよく使われる有名曲。今の時代の耳で聴けばテクニック的にはけして上手くはないスクラッチ、しかし非常に効果的に入っていてよいです。(勿論テクニカルなものが良質な楽曲に結びつくというわけではありませんしね)エレクトロなインスト曲。今もなおミックステープ等かけられ続ける名曲。『TFS』まんまループで、オールドスクール・ヒップホップなんじゃ?というエレクトロでジャズなインスト曲。『EARTH BEAT』エレクトロなミディアム・ジャジー曲。声ネタ使いのスクラッチが効果的で、豪快なスクラッチを聴けます。『ROUGH』まさにヒップホップな音。いいブレイクしてます。シンセ等のウア音をのせていくオールドスクールな曲。部分的に掛け声、セリフ、ボーカル入ります。最高です。また『AUTODRIVE』もアップテンポな、ファンキーでエレクトロなジャジー曲。展開もあり2枚有るとよさそうな曲。上の5曲はエレクトロなオールドスクール・ヒップホップ目線で見ても素晴らしいです。特に『EARTH BEAT』『ROUGH』の2曲は抜群ですね。またブレイクビーツ目線で素晴らしい『FUTURE SHOCK』。しっかりとした使えるブレイクビーツからはじまるまさにフューチャー・ファンクといった感じの曲。ボーカル有りです。80sジャズ・ファンクな音。中盤以降にも使えるパーカッションのブレイク部有り、まんまがけというより2枚向きな曲ですね。

全体に音がヒップホップのソレに通じるモノがあり、演奏によるジャズでエレクトロなダンスミュージックですね。
 
ANIMALS ON WHEELS:-
GENLE:
STYLE:JUNGLE/BIG BEAT/HOUSE/DRUM'N BASS/UNDERGROUND
RELEASED:
FORMAT:12 INCH SINGLE
COUNTRY:
LABEL:
COMMENT:
COLD CUT等も所属する『ニンジャチューン』。クロスオーバーな楽曲をレーベル買いできるといってもいいほど、ソノ音はHIPHOP、ドラムンベース、ROCK、SOUL・・とジャンルノ幅を超え良質なモノがある重要なレーベルですね。深い夜の不透明だが、きれいな明かり。。そんなイメージが似合う1枚です。全てインスト曲です。B1『ALL DONE』ハウスなシンセに遅めのジャングル・ビート曲。ハウスとジャングルな手法を軸に作られた感じの曲。B2『TURN AWAY FROM YOU』激しいジャングル・ビートにピアノ、ノイジーな音、シンセ等のる、ある意味ジャズなアドリブ感ある曲。A1『JOYLESS FADE IMPELLER』ノイジーだったり、または不協和音だったりピアノと様様な音が入り乱れるジャングル、ドラムンベース、ビックビートな曲。A2『CAPITAL BOOTHWORK』ダークめな出だしのジャングル、ドラムンベース曲。あまりリスニング用ではないかもしれませんが、クロスオーバーなミックスをするときには使えるものばかりですね。この手の楽曲は聴きずらかったり、あまり良いと感じられなかったりすることも多々ありますが、コノ1枚は良質なモノだと思いますね。ヒップホップに通じる゜とがった゜音。そしていわゆるジャズとは音は違いますがジャズと共通するヴァイブスを感じますね。プレイ向き。
 
キタキ・マユ:PLANET'S TEARS,太陽を夢見てPLANET'S TEARS,太陽を夢見て
GENLE:R&B
STYLE:R&B/HOUSE
RELEASED:
FORMAT:12 INCH SINGLE
COUNTRY:JAPAN
LABEL:
COMMENT:
京都ジャズマッシブ等でも有名な沖野氏のクレジットがあったのでチェックしてみたのですが、やはり間違いないですね。『PLANET'S TEARS』いわゆるR&Bのボーカルモノとは唄いかたも、曲構成も異なりますね。スムースで自然体?なボーカルに、ファンキーめなベース、ジャズな鳴り物、ハウスなクラブ感、そしてソウルを感じると言ったR&Bをベースにしたクロスオーバー曲。良いですねぇ。『太陽を夢見て』パーカッションからはじまるオルガンが印象的なラテン・R&B・HOUSE曲。『太陽を夢見て(ROCKAKONGS MIX)』ナレーション?がのるハウス系なベース、浮遊感のある鳴り物、パーッカシブなドラムなSOUL・R&B・HOUSEといったミディアム・クロスオーバー曲。UAの1stに通じる音ですね。ボニーピンク等に通じる歌声でスムースで気持ち良いです。BIRD、MONDAY満ちる等と一緒にかけられる感じで、スムースなR&B、UK的なR&B、HOUSEなR&Bと、クロス・オーバーに使えるそんな1枚。
 
『クロスオーバー・ギャル』というイラストをアップしたということもあり、(カラー完成は近じか予定ですが)今回は最近注目しているクロスオーバーな楽曲を選んでみました。規定ジャンルからはみ出した、くくれない、どのジャンルにも属さないようでいて全てのジャンルに当てはまるような音。これまでも前回ピックアップしたマンデイ満ちるさんをはじめ、チボマット、カヒミカリイ・・・またはDJ KRUSH、DJSHADOW等のよりヒップホップ色の強いもの等々、生音だったり、打ちこみだったり、ラップ、ボーカル、JAZZ、ROCK・・・音はいろいろですが、共通していえることはきわめて音楽性が高く良質な音楽ということですね。まさに音楽好きのための音楽といった感じですね。またアートワークも含め、アート性があり、そしてオシャレな印象をうけるモノも多いですね。DJ的な目線で見るとコノ手の楽曲はどんなミックスにもいれやすく、またクロスオーバーを主体としてかければどんな楽曲もいれやすい。非常に重宝しますね
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