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V.A.:TOTALLY WIRED 12
GENRE:
STYLE:ACID JAZZ/FUNK/JAZZ/ROCK
RELEASED:
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:
LABEL:
COMMENT: |
この一連のコンピには刺激を受けました。『アシッド・ジャズ』ということの理解を深めてくれた、そして新しい音の捉え方を与えてくれた重要な一枚になりました。曲単位、音単位ではそれ程驚かなかったかもしれません。当盤ではボーカルものインストもの形は様々ですが、90年以降の現行ジャズ・ファンクを中心にロック、ファンク、ポエトリー・リーディング、ヒップホップ等収録しており、また゜同じく並列に70年代のモノも収録されています゜。←ココが重要なポイントでしょう。おそらくクレジットを確認しなければ、ソレに気がつかない程一貫したヴァイブスがあります。この時代を問わない広い音の捉え方にやられました。当シリーズはもう一枚所有していてどちらも間違いない音ですが、ロックな楽曲も収録されているこちらを選びました。
まずはファンキー・ジャズ曲たち。ドープなアブストラクトなイントロからはじまるベースが跳ねたファンキー・ジャズMOTHER EARTH『THE LIFE ETERNAL』。ホーンセクションのインパクトある出だしをするインスト・ジャズ・ファンクSIMON BARTHOLOMEW『AKIMBO』。JBの影響を強く感じるブレイクビーツとしても抜群なゴリゴリしたジャズ・ファンクTHE BRAND NEW HEAVIES『GIMME ONE OF THOSE(LIVE
IN TOKYO)』。ブランニュー・へビーズは『NEVER STOP』等の印象が強すぎたため、こんなファンキーな音をしかも演奏するグループだとは知りませんでした。嬉しい収穫でした。グローバー・ワシントン・JR路線の渋いジャズ・ファンクに女性ボーカルがのるJESSICA LAUREN『COULDN'T TAKE THE MISSING YOU』。スリリングでループ感もあるジャズ・ファンクにセリフ(トーク)がのるヒップホップよりでもあるSQUARE
WINDOW FEAT.STICKMAN『ART IS THE MESSAGE』。スイングなジャズをバックにトークをするポエトリー・リーディングなSWINGING FOOT『THE SWINGING FOOT』。 またヒップホップ・サイドな2曲。M.O.Pのような男気あるラップがのる黒いファンク・ジャズDUB WAR『MENTAL(JAZID MIX)』。やはり、ループでないトラックにのったラップは大好きですね。よくジャズ等生音にラップをのせるとラップ部が極端にループになったりしがちですよね。ギャングスター(GURU)などっしりと腰を据えたラップがのるループによるジャジー・ヒップホップO.O.K.Y(THE
ORIGINAL OFFKEY YOU)『SUMMERTIME PREP』。 ロックなモノ:レコードを逆に戻した様な音が入るロックなファンクPRIMAL SCREAM『FUNKY JAM』。ぶっといベースが唸るジミヘン辺りを彷彿させる゜ヴァイブス゜を持つギターが効いた黒いファンキー・ロックPLANET『DON'T
YOU LET ME DOWN(RUGGED MIX)』。ロックな香り溢れるローダウンしたジャズRED
SNAPPER『IN DEEP』。ギターが唸るファンク・ロックPHAZE『INDIAN POPE MAN』。 そして70年代の曲が2曲収録されてます。カーティス『スーパーフライ』あたりと同じヴァイブスをもつブラックスプロイテーションなファンキー・ジャズTHE MODULATIONS『ROUGH OUT HERE』。75年作。72年作のギターが効いたファンクBIRTHA『WORK
ON A DREAM』。
わりと演奏が(ソロ等)がっつり入っているものは歌、(ラップ)は入りずらい傾向がある気がするのですが、その面でもこの盤はハードな演奏上に歌も(ラップ)入れているものも多く嬉しいところです。いずれも極上のサウンドですね。 |
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THE PEANUTS:MONUMENT THE PEANUTS LAST LIVE
GENRE:JAPANESE POP
STYLE:JAZZ/FUNK
RELEASED:
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:JAPAN
LABEL:
COMMENT: |
この盤にもショックを受けました。ザ・ピーナッツはわりかし軽めのジャズがあるコトは知っており、チェックはしていたのですが、このライブ盤は熱すぎですね。ビックバンドによる迫力満点な楽曲が多く占めショックを受けました。さよならコンサートの音源です。 和モノを掘る際、1つのポイントにもなってくる『歌謡』。和モノを聴き始めた当初はコレが気になり、歌謡臭のある楽曲はパスしてましたが、歌というより音、そしてグルーヴとして聴くようになると、この歌謡香はむしろ日本オリジナルの良さでもあるとさえ思うようになりました。もちろん歌謡曲がイイと言っているわけではなく、ボーカルとサウンドが見事に調和し゜ある種゜のグルーヴを放っているモノ。 ひょっとすると今のヒップホップをはじめクラブサウンドを中心に聴いている方にはおそらくだめかもとも思いますね。経験値とはいわずともひろい視点をもって音を楽しむ感覚が必要な気もします。
まず英詩によるジャズ・ナンバー:ビックバンドの迫力ある演奏にピーナッツの゜上手い゜歌がのるごきげんなジャズ・ナンバー『ブロードウェイの子守唄』、『ブギ・ウギ・ビューグル・ボーイ』。ドラムからはじまる超ハイパワーの高速ジャズ『恋人よ我に帰れ』。日本語によるジャズ・ナンバー『浮気なあいつ』、スムースな心地よいピアノからはじまる気持ち良くごきげんなジャス・ボーカル『ダンケ・シェーン』。日本語というのが信じられない程溶け合ってます。 また熱いファンキー・チューンもあります。日本語ビックバンドによるファンク・ナンバー『情熱の砂漠〜』は熱いですね。コノ手のファンクも今年はかなり探しました。最高です。英語のファンク・ナンバー:唄いまわしが黒くソウル・ダイナマイトなファンキー・チューン『モーニン』。同じくドス黒い最高な『イマジネイション』いや〜歌がイイ、、実に。。演奏も抜群。ファンキーで最高。 また歌謡曲ですが、十分いける曲:2テイク収録のミディアム・ジャズ・ナンバー『可愛い花』。日本語による有名曲『恋のバカンス』もビッグバンドの迫力あるジャズ・ボーカルでよいです。さみしげなピアノからはじまるしっとりとしたスロー・ミディアム『風のささやき』。でだしの流れはサンプリングされてもおかしくないドープなソノ種の音してます。黒いでだしをする有名曲『恋のフーガ』。かなりボーカルが前にでてますが、ジャジー・ボーカルとして良い曲ですね。他にも現時点では微妙なラインですが、曲としては優れているモノあります。
アシッド・ジャズとしても最高ですね。ダンスナンバーとして十分機能する音でしょう。演奏も然ることながらピーナッツの歌が凄すぎです。酔ってしまいそうに抜群に良い曲群達。音きれいです。 |
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当山ひとみ:セクシィ・ロボット
GENRE:JAPANESE POP
STYLE:DISCO/SOUL
RELEASED:
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:JAPAN
LABEL:
COMMENT: |
当山ひとみさんもチェックしているひとりで第五段でもセレクトしましたが、なかでもこのアルバムは最高ですね。山下達郎氏『あまく危険な香り』がカーティス・メイフィールド『トリッピング・アウト』を引用しているというのは有名な話ですが、この盤はソノ引用(まあ、似ている)という面での決定版とでもいえる1枚ですね。MTUME『C.O.D.(I'LL
DELIVER)』、QUEEN『ANOTHER ONE BITE THE DUST』、EMOTION『FLOWERS』
それぞれ引用したモノが収録されてます。
ディスコ・ソウルな曲-まず目玉中の目玉、『KISSしたい!』。でだしから最高ですね。QEEN『ANOTHER ONE BITE THE DUST』のベースラインにクールなコーラスワークがのり、飛ばされます。(『ANOTHER
ONE BITE THE DUST』といえば、CHIHC『GOOD
TIME』に似たベースラインが印象なそれぞれ大大ダンスクラシックスですが、ヒップホップ目線ではやはり『GOOD
TIME』は世界で初めて録音されたヒップホップ『ラッパーズ・デライト』のサンプリング元としても有名ですね。)やはりこのベースラインは超強力ですね。ベースだけでもイってしまいますが、曲自体素晴らしいです。『セクシー・ロボット』でだしからクールなコーラスワークが素晴らしいディスコ・ソウル。ドラムもガッチリと太く抜群ですね。途中MTUME『C.O.D.』なブレイクあります。(『C.O.D.』は第三段パート3セレクトGRAND MASTER
FLASH 『THE MESSAGE』のブレイクネタ。)そして『素肌ゲーム』ではなんとEMOTION『FLOWERS』を引用してます。最高ですね。効きます。エモーションでは踊るというよりは聴き浸る感じのソウル・サウンドですが、この曲はダンス・トラックとしていけます。やはり込みあげ系、染み入ります。また『LET'S TALK IN BED』も良いですね。がっちりした80sガラージ・ブレイクからはじまるデュエットでラップアリのディスコ・ソウル。英詩です。普通にシュガーヒルあたりのダンクラ/オールドスクール・ヒップホップとかけても遜色ないですね。他にも出来の良い間違いのないテンポの速いディスコ・ソウル『タキシード・コネクション』。『愛はゆっくりやってくる』はPOINTER
SISTERS『SLOW HAND』あたりを連想してしまう懐かしい感じのするディスコ・ソウル。
他のものもこの時代特有のアイドル臭はなくソウルマナーありますね。 発売当時よりむしろ現在その良さを感じるのではないでしょうか。とにかくソノ引用センスは素晴らしいですね。現在ではクラッシックとして評価、人気も高いですが、当時でこれらの曲をチョイスするとは。ディスコ/ソウル・マナーある海外ものに引けをとらない非常にしっかりしたつくりのアルバム。やはりひとみさんのソウルミュージックに合うクールな歌も良いです。『LET'S
TALK IN BED』以外は日本詩です。 |
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O.S.T.:HAIR-ORIGINAL SOUNDTRACK RECORDING
GENRE:O.S.T.
STYLE:OPERA/GOSPEL/CONTRY/BREAK BEATS/ROCK/SOUL/FUNK/JAZZ/LATAIN
RELEASED:
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:
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COMMENT: |
ファンク、ジャズ、ロックだったりとブレイクビーツの音には様々ありますが、一癖ある普通でない裏サイドなモノを欲っしていたこともあり、この1枚は素晴らしく良かったですね。 この盤は79年のもので『HAIR』という映画からの1枚ですが、もともとブロードウェイでやっていたロック・ミュージカル『HAIR』を元にした映画で、この盤とは別におそらく69年に発売されたと思われるミュージカルの音源を収録したものも持ってます。ミュージカル盤は曲こそ最高でしたが、曲単位の収録分数が短くまともに聴ける曲が少なかったです。こちらでは音も新しく、演奏も長い(1、2分の曲もありますが)ブレイクビーツでファンキー、そしてロックな黒太な曲を多く収録です。結構このミュージカルは有名作の様で当時のブロード・ウェイでは考えられない、ステージで裸になる、セックス、オナニー、ドラック、から人種問題、政治等々盛り込んだかなり前衛的なもので、その後のミュージカル等に影響を与えたショーだったようです。
ぶっとく抜群なブレイクビーツを打つ曲:オペラがかった『HARE
KRISHNA』、『WHERE DO I GO?』、『THE FLESH
FAILURES/LET THE SUNSHINE IN』。展開あるスロー『3-5-0-0』。ファンク・ロック『COLORED SPADE』。イントロ部が長いファンキー・ソウル『AQUARIUS』。途中、熱いブレイクがはじまりアッパーなファンク・ロックになる『ELECTRIC
BLUES/OLD FASHIONED MELODY』。これらの曲は半端なくかっこいいです。 ファンク、ジャズサイドな:ベースがブイブイ唸っているガラージ・ファンク『WHITE BOYS』。ファンキー・ジャズ『I'M BLACK/AIN'T GOT NO』。ローダウンした6分近くあるジャジー・ファンク『WALKING IN SPACE』。アシッド・ジャズとしても良い壮大な『WALING
IN SPACE』。アッパーなロック・ファンク『HAIR』。ソウル、ファンク目線でも良いロック/カントリー:『ABIE BABY/FOURSCORE』。ホーンセクションものる『MANCHESTER』。アップ・ロックで後半渋いジャズ・ファンクな感じになる『DONNA/HASHISH』。ナチュラルでパーカッシブなブレイクを打つソウルフルなロック/カントリー『AIR』。アカペラからはじまるアップなロック『I GOT
LIFE』。爽やかなカントリー・ソウル『WHAT
A PIECE OF LOVE』。 ラテンよりのソウル:アッパーなカントリー・ソウル『GOOD MORNING STARSHINE』。ミディアム・ソウル『BLACK BOYS』。 ソウル:素晴らしく良く出来た美メロ・ミディアム・ソウル『EASY TO BE HARD』。このクラスの音はなかなかナイのでは?タイプは違えどアレサ・フランクリン『デイ・ドリーミング』等と並ぶほどハイレベルな曲。なにかでサンプルされてる?な、ピアノを使ったゴスペル・ソウル『SODOMY』。 カントリー:リラックスした『SOMEBODY
TO LOVE』。アップテンポでスゥイングにビートを刻むインスト『DON'T
PUT IT DOWN』。穏やかなフォーク・ギターにボーカル、ピアノ等のる懐かしさ、温かさを感じるイージーリスニング『FRANK
MILLS』。かなりオペラがかたソウル・ゴスペル『L.B.J.(INITIALS)』心弾む音色を奏でるオルガン、ゆるくブレイクを刻むドラムにホーンセクションがのるインスト・ナンバー『PARTY MUSIC』。またオペラ『MY CONVICATION』も収録。
27曲も収録されてますが、全体にロックでファンキー、ジャズでカントリー、そしてソウルフル。また、ブレイクビーツとしてのせたモノ以外も基本的に全て太いドラムしてます。唄いまわしはオペラ、ゴスペルという普通でない一癖もふた癖もある感じで素晴らしいです。出演者による歌い手の多さ、ハーモニーの桁違いな層の厚さ、そして演奏が素晴らしく良いです。単純に全ての楽曲がGOOD MUSIC。 |
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THE SALSOUL ORCHESTRA:NICE 'N' NAASTY
GENRE:JAPANESE POP
STYLE:GARAGE DISCO/DISCO/SALSA/LATIN
RELEASED:
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:
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今年はディスコも最注目をし、捉え方もまた広がったのですが、この1枚はバッチリでしたね。最近色違いの全身図でベスト盤がでているようですが、こちらは『ランナウェイ』等で名の知られているサルソウル・オーケストラのセカンドアルバムです。アルバムとしてこのアーティストを見たことがなかったので、安く売っているのを発見したとき即買いでしたね。 これは強力でした。黒く太いを地でいっている極上サウンドを聴けますね。
非常に良曲揃いですが、このアルバムの目玉でもある骨太なガラージから-なかでもまず『NICE 'N ' NAASTY』がなんといっても最高ですね。なんとしびれる曲でしょうか。日本では生まれそうにないこの黒さ、あくどさ?ガッチリしたガラージ・ブレイクを打つタフな曲。ドラムブレイクからはじまり、ブイブイいった黒いベースが最高で、女性ボーカルのまたナスティーなこと?。。う〜んごきげん。そしてバタバタしたブッといガラージ・ブレイクをうっているガラージ・ソウル『DON'T BEAT AROUND THE BUSH』。ブレイク部もあり最高。なかなかないですよ、ここまでの音は。また誰しも聴いたことのあるであろう「2001年宇宙の旅」をダンスに演奏している『SALSOUL:3001』。まるでブレイクビーツ以降のサウンドのようにバッチリパーカッションブレイクを打ったインスト・ガラージ。プレイの最初の1曲にもバッチリでしょう。時代不詳な現行混合可な音。ほかにもビートもがっちりしたアップテンポな良質ガラージ・ソウル『IT
DON'T HAVE TO BE FUNKY(TO BE GROOVE』、『IT'S GOOD FOR THE SOUL』、『STANING AND WAITING ON LOVE』。 またサルサでも良曲があります-パーカッション・ブレイクを打ったアップでダンサブルなサルサ『RITZY MAMBO』。まさにごきげんという言葉があう、ブレイクビーツ以降かのようにビートバッチリなボーカルもの。クロスオーバーなレイヴ空間にも使えそうなパーカッションからはじまるジャジーなインスト・サルサ『NIGHTCRAWLER』。 女性ボーカルも気持ちいいリラックスしたジャジーなミディアム・サルサ『WE'VE ONLY JUST BEGUN/FEELINGS』。パーカッションを使ったビート感もバッチリある曲。 どの曲もなにしろ質高なダンサーでダンスフロアの即戦力まちがいなしな1枚。ジャケもイカしたナイスな1枚。
*このサルソウル・オーケストラにしても『ランナ・ウェイ』が有名でよくかかったりしますが、有名でよくかかるものは得てしてポップ、聴きやすい楽曲が多いものだとつくづく感じますね。正直、ランナ・ウェイも良いですが、このアルバムに収録なブイブイいったファットなビートのほうが桁違いに好きですね。ヒット曲がポップだったりするとアーティスト本来のもっている最高なファットな音を逃してしまうことにもなるな、と思いました。 |
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2007年第一段にもなるので、今回はおよそ去年1年間で手に入れたモノからコレは゜効いた゜という俗に言う2006年のマイ・ベストなセレクトをお送りしようと思います。盤を10枚。ミックスものを2枚選んでみました。去年はほんとに音楽の受け皿、そして捉え方が広がった年になりました。最近ではニューウェーブ、ロックといわれるものやアンダーグラウンドのクラブサウンド、ラウンジサイドな音・・・。とくにジャズにはそうとうハマッた年でした。 尚別に2006年にリリースされたモノということではなくよく聴いた、刺激を受けたディスクになります。 |