DISK REVIEW
26: FREE CHOICE
REVIEW BY 2007・12・05

VIADIMIR F-RUTCHOV S.&SONS OF A PORNSTAR: CLITCRACKIN' HOUSE SOUNDS
JUNLE:HOUSE
RELEASED:
FORMAT:
国:
レーベル:
COMMENT:実際手に取ると分かるその異色感。数あるフェロモンレコード、エロジャケの中でもこれはレコード感がない。
Hなジャケットの極めつけのような1枚ですが、ただのエロジャケと思うなかれな一枚ですね。現場の即戦力なイケルサウンドですね。曲名は明記していないので、どんな音が入っているのか、ですが。ストリングスが効いた疾走感あるディスコ・ガラージ・ハウスで女性ヴォーカルがのる゜HOUSEXY゜な曲。日本ではことのほか女性ボーカルのハウスが人気あるそうなので、バッチリな揚がり曲でしょう。゜KEEP ON DANCING゜というフックもバッチリなダンサー。サルソウル『ランナウェイ』+UK産なサウンド。ハウス度高め。

ジャケとガラージ・ハウスにつきますが、他に使えそうな短曲2曲、レコードの溝による強制ループな1930年代なジャズ?シャンソン?と声、DJ用音ネタ擦り盤によくあるヒップホップではおなじみの擦りフレーズを少々収録。(スーパーマリオ死んだときの音有!)です。他にもまっとうなエレクトロなディープ・ハウス収録してますが、普通ですね、良くなく悪くなくな。 

エロジャケも数ある中、実際手に取ると分かりますが、いわゆるソレではないですね笑。゜ポルノスターなマガジン゜といった感じで、間違う程レコード感ないです。久々であるレビューのつかみ?として音もジャケも抜群?なDJユースなお皿。
 

 KRUDE&DORFMEISTER: DJ KICKS
JUNLE:MIXCD DRUMMNBASE ELECTRO
RELEASED:
FORMAT:MIXCD
国:
レーベル:
COMMENT:
一言でいえばドラムンベースのミックスアルバムですかね。ドラムンベースと銘打ってしまうとひいてしまう(今はいいかなと)ヒトもいるかもしれませんが、様々な要素、音の詰まった、クラブサウンド好きや、DJKRUSHなんか好きなヒップホップ・リスナー、新しい刺激(サウンド)を欲しいな、なんてヒトにはイイと思う音ですね。見事な選曲構成で優れたミックスCD。ヒップホップを通った、(も)好きなヒトがつくった感じします。

スタイリッシュ、スマートだがドープという言葉が似合う1枚。全体にスペーシーなエレクトロ・サウンドといったイメージですが、生なドラムの音感等々によりオーガニックで、機械的な感触は薄いと思います。ダウンビートとその倍のピッチのドラムンベース、時にはダウンのさらに半分ピッチが不規則かつスマートに展開され、まるで電車のゆれのようになぜかリラックスして心地よいです(そう、まるでアンビエントな感覚)。ミックスによる物語(ストーリー)というより、まるで生き物のように変化していく選曲ですね。ラストが近くづくとアフターアワーズな感じになり、生な感じでダブの手法をとりいれたエレクトロ・クロスオーバーな楽曲など流れてきて、最初の1曲目へのリピートをスムースに可能にもなっていますね。(アフターアワーズなこの流れも全体を占める楽曲たちと同じスパイス、味が含まれているので、ながした感じはスムースで気が付かないほどある種の空気が敷き詰められています)。 DJKRUSHのサウンド辺りと共通する感触を含んだ味。

波の音に言葉から始まりヒップホップ・ビートなダウンビートがはじまっていくHERBALIZER『A MOTHER』で幕を開き、適度にダウンビートで流れを作り、ドラムンベースに持っていくという構成も数あるミックスの作り(最初に揚げあげな、つかみ曲をもってくる等)の中でも淡々とドープな音が流れ入っていくというような非常に好きな構成で最高。不規則な音の展開も抜群。収録曲もけして派手ではないでしょうが、ミーハーだったり、妙にキャッチーだったりせず、アンダーグラウンドないい音ばかりで素晴らしいです。

オーストラリアのアーティストでこちらのディスクは「DJ KICKS」という人気シリーズからの1枚です。*沖野修也氏著書「DJ選曲術」により知りました。沖野氏の選ぶ音は皆ドープで素晴らしいですね。
 NORTH WEST METROPOLIS: EXPRESSIONS EP
JUNLE:UNDERGLOUND-HIP HOP/ ELECTRO
RELEASED:
FORMAT:LP ALBUM EP
国:オランダ
レーベル:
COMMENT:
オランダのアーティストです。ジャンルで探すならアンダーグラウンド・ヒップホップという音ですね。ただ、誤解がないよういうと90年代後半あたりまでによくあった暗く特殊でコアなアングラの音かというとソウではなく、また従来の、テレビ、ラジオでかかる、いわゆるヒップホップ、そして、シーンのメインストリームの音とも一線を画す音ですね。ヒップホップには違いないと思いますが、従来のヒップホップより音楽性の高い音を作っているよりミュージシャンに近いアーティスト達のヒトツといったところですね。トライブのラストアルバムに通じるエレクトロ感覚、またジャザノバ等エレクトロシーンとも相性のよいサウンド等聴けます。また、サグで力の入ったボーカルだったりせず歌とラップを巧みに織り交ぜたスムースなスタイルも良さの一因ですね。

まずいいのが、ジョージ・アニーマルダーに通じるヒップホップではあるものの、サウンドとしてはジャザノバ等エレクトロミュージックサイドに近い深くて太いエレクトロサウンドが良いですね。エレクトロで深みのあるシンセサウンドのマイナーさがたまらない『FROM ANOTHER PERSPECTIVE』がまずイイですね。そしてエレクトロで同じく、ジョージ・アニー・マルダーに通じるエレクトロで音感のいいバウンシーなビートが普遍的なそこらの音と一線を画している『SELF-EXPRESSION(REDNOSE REMIX)』も良いです。 もうひとつの良さである広くリスナーにアピールもできるであろうグッティー・モブのアルバム「STILL STANDING」らに通じる演奏+打ち込みのオーガニック感あるサウンド。2種類の(アコースティックとエレキだと思う)ギターを演奏したアコースティックでナチュラル、リラクゼーション溢れる『SELF-EXPRESSION FEAT.CEE MAJOR』。エレキギターが幻想的な浮遊感を生み出しサックスも入る『MY LOVE feat.KAIN SLIM』も気持ちいい。ループ感ある『SELF-REFLECTIONfeat.PETE PHILLY』も普通に良い。 また同じエレクトロでもヒップホップサイドなトライブのラストアルバムあたりに通じる(と、思ったらクレジットにOMAR REYとあり裏はとれませんでしたが、トライブのQ-TIP、JAY DEE等のユニットOMARがプロデュースしているみたいですね)エレクトロ・サウンド『INSIDE OUT FEAT.CEE MAJOR&PTE PHILLY』も普通に良いです。MURO氏「CONCREETE JUNGLE」と同ネタですね。

売れ選でないためか匿名性のつよいアーティストが多いですが、ピーナツバターウルフの「ストーンスロウ」にしても2000年以降近年のアンダーグラウンド・ヒップホップは面白いですね。従来の、メジャー、メインストリームに刺激を感じなくなったヒトにも新鮮で良く、次なるヒップホップ(ネクスト・ヒップホップ造語)としておもしろいです。演奏を足した、演奏による、サンプリングしたものでも複雑で音楽性の高いヒップホップはやはり好きですね。なかなかこのテのサウンドは聴ける、かけられることもないため知ることも難しく、ドッと売れるサウンドでもないでしょうが、ひろくクラブ・ミュージック好きにお薦めしたいですね。
 
BJORK: TELEGRAM
JUNLE:NEW WAVE/HOUSE/ELECTRO/R&B/JUNGLE
RELEASED:
FORMAT:LP ALBUM
国:
レーベル:
COMMENT:
ビョークです。ソノ知名度程音が知れわたってないのでは?なアーティストのヒトリですね。丁度1年前あたり夢中になって探し漁り、いつかとりあげなくてはと思っていた素晴らしく個性的で刺激がある最高なヒトですね。最近、プロデューサーにティンバランドも迎えアルバムを出したので、ヒップホップ・シーンにもドッと広がるかと思い内心心配?してたのですが、ソウでもないみたいですね。今回は5、6枚持っている中でも比較的わかりやすいのではというディスクから選んでみました。

数あるビョークのアルバムでも今回これを選んだのはヒップホップ/R&B好きにもウケがイイであろう『I MISS YOU-DOBIE』が入っていたからです。やはりビョークの歌の個性は普通ではありませんが、この曲はラップもありのヒップホップ・サイドでもおなじみネタを使ったR&Bマナーある曲ですね。また、ダンスミュージックとして、アシッド・ジャズ以降のクラブ・ジャズとしてもバッチリな、パーカッションが効いたオーガニックなクラブサウンドにビョークの歌、ストリングスが艶厳格な空気を作りだす『ISOBET-DEODATE』。スリリングなピアノ、エフェクト効果が効いた誰もいない深夜の都会みたいなジャングル/ドラムンベース『COVER ME』。は普通にダンスフロアにも適応する一味違った良曲なダンサーたちですね。

゜ノル゜という音ではないかもしれませんが、ミックスでも適所にいれると一味違ったスパイスを与えてくれるだろう、ピンクフロイド等に通じるクリエイティブ、不可思議なサウンドたち 『POSSIBLY MAYBE-LFO』ストリングスのハーモニーのみなオケに歌というこれぞビョークな感じの『HYPERBALLAD-BRODSKY QUARTET』。宇宙の荒野な不思議なエレクトロ空間にストリングスが流れ込んでくる優雅で厳格な『YOU'VE BEEN FLIRTING AGAIN-』。心拍音に近いバスドラに時報な音、残骸のようなピアノとピンクフロイドに通じる不可思議なエレクトロサウンド『HEADPHONES』はビートこそないですが、エレクトロなダブサウンドとも相性良さそうですね。鐘と(鉄琴も?)歌のみのキュートで綺麗な音色がいいラブな『MY SPINE-EVETYN GLENNIE』このテの音好きです。 他に特にどうこういいませんが、完全にプレイ向きなハウス/ジャズ・エレクトロな『I MISS YOU』別バージョンも収録です。またリスニング向きではないであろうが、かけれるシチュエーションがあればプレイ目線で重宝しそうなノイジーなハードコア・サウンドなどあります。

ビョークのサウンドはR&B、ジャングル、ドラムンベース、ハウスなクラブサウンドであったり、ヴァイオリン等のストリングスを主とした厳格なクラシカルなサウンドであったりetc...それらのどれも既在のサウンドとは一味もふた味も違ったサウンドを持っており、ジャンル、音も勿論ですが、それよりもヴァイヴスを楽しみたいですね。 プレイとしての相性はジャザノバ、4HERO等エレクトロ、クラブサウンドというのが割と考えるところかもしれませんが、それ以上に広くヨーロッパのニューウェーブ/クロスオーバーなもの、大貫妙子、そして(特に)近年のUAあたりは相性よかったりすると思います。
 
 SILVA: HONEY FLASH
JUNLE:HOUSE/SOUL/R&B/GARAGE
RELEASED:
FORMAT:LP ALBUM
国:JAPAN
レーベル:
COMMENT:一時期すごく熱をあげていたんですよねSILVAさん。使えるアルバムってことです。by2014-12
わりと最近ミョウに惹かれたシルバさん。パワフルであで艶やかなフェロモンがたまらない?HOUSEXYな1枚。近年では海外でDJツアーをまわるなどDJとしても人気がありますね。その側面一時期TVでの露出が多くアーティストとしてはある意味ソンをしたんじゃないでしょうか。タレントとしての顔とアーティストとしての音は別であることも多いですが、正当な評価をされなかった(足りなかった)様な気もしますね。知らなかっただけかもしれもせんが。。。宇多田ヒカルにしても1stアルバムがものすごい売れ方をしましたが、売り上げ枚数ではなく、あのアルバムとして、曲としてのクォリテーの高さ、内容の方も、もっと評価されるべきでしょう。このアルバムにも近いモノを感じます。DJする時があれば、とりあえず詰めとくだろう、リスニングというよりはむしろ現場、プレイにより使えると思う一枚ですね。

やはり女性ボーカルのガラージ・ハウスというのが一番のポイントになりますよね。どれもイイ音。というのがまず率直なところですね。まずはガラージ・ハウスから、パーカッションが効いていて、クるツボをおさえたわかりやすい展開にやられる『ALMOST LOVE』。好きです。突き抜けるブラジリアン・ガラージ『ONE NIGHT SAMBA』は聴いていて高中昌義氏が頭をよぎるラテン・ダンサーで気持ちいぃ。またミディアム・ハイなソウル/ガラージから、゜ここでの゜シルバさんの可憐な唄いまわしが素敵な『雨にうたう』は生ドラムの力強いビートでラスト近くに聴きたい疲れた体にもやさしい、浸り/こみあげ曲で良い。そして、アルバム中もっともフロア向きであろう『WATER,FLOWER(SPEEDOMETER NASTY MIX)』はレイドアウトした雰囲気がいい使えるハウス/クロスオーバーですね。 他にもガラージ/ハウス疾走感ある『MORNING PRAYER』良いですし、挙げた以外の曲も普通に使えますね。渋谷系なミディアム・ハイなソウル/ガラージな良曲も多数あります。等々どれもあえて曲単位で挙げる必要がない程上質なクラブミュージックですね。 

アルバム通して(「雨にうたう」は例外)ドラム以外は演奏しているといった感じのサウンドで、日本語による詩は本人、作曲の多くはUAでもおなじみの朝本浩文氏が多く手掛けてます。なんといっても現場にバッチリなフロアライクなアルバムという感じですね。

昔発売当時レンタルして聴いたことあったのですが、あまりピンときませんでしたが、現在、音の間口も広がり、ハウスも聴くようになったというのもあってか非常に良いです。 シルバさんにも少し感じるのですが、宇多田ヒカル、ビヨンセにしてもたしかブリトニーも声に艶があってグッとくるんですよね。(HITOEさんなんか超が付くほどキますし)感情の入り方?声質?トップスターにはマドンナにしてもこの種の声をもつひとが多い気もフとしました。 シルバさんが手掛けたミックスCD『GARAGE MIX VOL.1』は身近なレコード・ショップでは置いてないのですが、ぜひ聴いてみたいですね。
 
 BILL HALEY AND HIS COETS: ROCK AND ROLL GIANT
JUNLE:ROCK
RELEASED:
FORMAT:
国:
レーベル:
COMMENT::
最近思っていることのヒトツにロックも50、60年代まで遡ればその音はジャズのソレとちかい、ある種同じ、近い、音がある盤も多いでは?なんて感じてます。勿論ブルース、カントリーの流れをくむスタイルもあるのはわかっていますが、ボンボンいったベースに、ジャズなドラムまわり、そしてホーンをふんだんに使った、ロックよりむしろビックバンドなラテン、ジャズと相性のイイごきげんといいう言葉が似合う音。

これは曲単位でレビューする必要がないですね。ほとんどスゥイング・ジャズなインスト・ナンバーだったり、ボーカルがのるものだったり、ロックンロールの色が強いもの等々ありますが、やはりジャズ。そしてロックというよりはロックンロールといった言葉が合う音がアルバムを占めています。 とりあげるならば、TV等でも使われる非常に有名な曲だと思う『ROCK AROUND THE CLOCK』ですかね。ボンボンいったベースにホーンが絡みジャズなドラムを打ったごきげんな曲。同じく『HOT DOG BUDDY BUDDY』も「ROCK AROUND THE CLOCK」に似たごきげんロック/スゥイング・ジャズですね。また、黒いホーンが良く、ファンク/ジャズの流れにもバッチリな『THIRTEEN WOMEN』。そしてほぼ同じホーンまわりながら、そうとうローダウンした『MISS YOU』も黒めでカッコいいジャズ/ロック。また、『MOON OVER MIAMI』は「THIRTEEN WOMEN」に似た「MISS YOU」に似た、似た曲に似た(わけわからない感じですが笑)曲。 

似たオケを使った違う曲があるあたり、レゲエにも通じるなぁ・・ということはミックスする時面白いかも?とかレビューしていて思いました。 単純にケンタッキーや、ディズニーランドのカントリーなエリア、クリスマスなんかに丁度いいのではという音でもありますね。 ジャズに近い等々書きましたが、では、何がジャズと違うのかというと、音としては、細かくいえば、演奏も違うといえば違いはあると思いますが、いちばんはヴォーカルでしょう。やはり違いますね。ロックしてますよ。昔の曲は録音できる時間が短かったということもあってか2分半あたりのものが多いですね。この辺のサウンドも最近新しく開拓中です。
 
 HENRY MANCINI Y SU ORQUESTA: DESAYUNO CON DIAMANTSE
JUNLE:LATAIN/ SALSA/ JAZZ
RELEASED:
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国:
レーベル:
COMMENT:
近頃ヨーロッパ系統の古いサントラ近辺の盤を買い漁っていることもあり、チョイスしてみました。昔のサントラはイージーリスニング、ラウンジミュージックなんて呼ばれていたりもしますが(勿論ラウンジ・サイドにも抜群です)、純粋に飛び切りのジャズやラテン、また一癖もふた癖もあるファンクだったりブレイクビーツが眠る優盤が多かったりします。またヨーロッパものはアメリカと音が違い新鮮な刺激に溢れて聴くことができますね。このテのサントラは以前「ゴッドファザー/現金に手を出すな」を取り上げた程度ですので、今回は映画としても有名なオードリー・ヘップヴァーン主演のラテン/ジャズが気持ちいいこの『DESAYUNO CON DIAMANTES=BREAKFAST AT TIFFANY'S』すなわち『ティファニーで朝食を』をセレクトしてみました。

ファンキーなジャズやアフロキューバンなラテン・ジャズで抜群なものが結構ありますが、まずはタイトルもずばりな『BREAKFAST AT TIFFANY'S』がまたイイです。この曲はDJをやった時シメの一曲としてかけたりもした軽やかなピアノにスムースなホーンが溶け合う、心地よいジャズ/クラッシクナンバー。EDDIE HARRIS「IS THERE A PLACE FOR US」とかピアノがきいた曲と相性いいです。また前曲とセットといった曲で、同じスキャット・コーラスをいれたごきげんなアフロ・ジャズナンバー『LATIN COLIGHTLY』も良いですね。 と、アフロナンバーをとりあげたところでこのアルバムの多くを占める上質なラテン・ジャズにいきたいと思います。アフロキューバンなパーカッションが効いたビックバンド・ジャズ『SOMETHING FOR CAT』。跳ねたピアノにパーカッション、ファンキーなホーン完全にアフロ・キューバンなごきげんラテンナンバー『LOOSE CABOOSE』。ピチカートあたりのサルサにつなげてもいいコーラスラインあるサルサ・ジャズ『MOON RIVER CHA CHA』。 また2枚で遊んでもいい感じの黒さあるホーンが良く、渋いビートを刻んだスゥイング系ジャズ『THE BIG HEIST』。ファンキー・ジャズ目線で素晴らしい『MR.YUNIOSHI』もいいですね。

 このディスクのもうひとつの旨みでもある「BREAKFAST AT TIFFANY'S」系統のゴージャスで上品なサウンドは懐メロ、そしてホテルのラウンジで(あくまでイメージです笑)かけてるだけではもったいない実にできがよく素晴らしい音です。ストリングスとホーンが溶け合いウッドベースでリズムをとるクラシック/ジャズ゜ゴージャスで大人な夜を゜な『HOLLY』。この曲はスタイリスティックスのアルバム「YOU ARE BEAUTIFUL」あたりのスムースなソウルとも相性よいでしょう。パーカッシブなドラムスとパーカッションにホーン、ピアノ、スキャットが入り混じる非常に心地よいスムース・ジャズ『SALLY'S TOMATO』。 他にウッドベースがボンボンいったイッツ・ア・ショウタイムな感じのゴウジャス・ナイトのりのりスゥイング『THE BIG BLOW OUT』。クラシックな歌もの有名曲『MOON RIVER』も収録。

プチ情報として映画自体は本来マリリン・モンローを想定した主人公だったようで、実のとことオードリーはこの映画をあまり好きでない、主人公と自分自身があまりにも違うので理解できない、という話を聴いたことがあります。実のところ映画は見たことないので、音から映像という逆輸入な感じですが、その内映画の方も見てみたいと思います。同じくオードリー主演『マイ・フェアレディー』のサントラも所有していますが、用途はあれどクラシック中心の音でした。
 
 笠井紀美子: ROUND AND ROUND
JUNLE:JAZZ/ DISCO/ SOUL/ FUNK
RELEASED:
FORMAT:
国:JAPAN
レーベル:
COMMENT:念願だったバタフライも手に入れることができたいまでもこのアルバムの良さは変わらないです。
 笠井紀美子さんは結構前から探していて、ハービーハンコックが全面的にサポートした「バタフライ」収録のアルバムを目玉としてみているのですが、その音の良さもさることながら値もはるし、なにしろ売ってないというその方面では有名な盤なんですよね。 アルバム3枚所有してますが、どちらも素晴らしいです。このDISKも海外演者でかためられており、ハービーハンコックも1曲参加、ジョーサンプルのカバー「CHAIN REACTION」も収録と、分かるとおりジャズアーティストのソウル、ディスコ、ファンク、アルバムという音。そして完全に海外の音ですね。

まずは『STARDUST』。これはまぁ、今の気分な絶品曲ですね。ストリングスがゴウジャスで優雅な雰囲気を作り出し、宝石が溶け出しているかの様な大人な曲。クラシック(シューベルト等の方)な優雅な感じで1分近くいき、展開していくのすが、本編、前編どちらからもかけられ、本編はストリングスがまた、厳格な味を出し、カーティス『スーパーフライ』辺りのブラックスプロイテーション等にあるホロ苦く、やるせない?味を含んでいます。パーカッシブを使っているのでサルサ系・ソウルとしてもバッチリですね。たまりません。今聴きたい浸り曲。またストリングスが優雅で、木琴のような音が美メロをだしているサルサ系・ソウル『DON'T FOGET YOU ARE』も良いですね。ハービー・ハンコックがシンセで参加の『CHAMELEON』もローダウンした感じのクールなジャス・ファンクで抜群ですね。 また、アルバムの核になるガラージ/ディスコや他の収録曲もどれもなかなかの良曲です。

このアルバムは全編英詩です。笠井さんのサウンドはまずアルバム通してできが高く、優雅さとホロ苦く、ビターな味がありますね。他の所有アルバムは日本詩によるものもあり、今の時期いい曲もありますが、全体的に初夏な感じなのでシーズンをまたいだらセレクトしてみようかなと思います。
 
MONO: FORMICA BLUES
JUNLE:NEW WAVE
RELEASED:
FORMAT:
国:
レーベル:
COMMENT:近年のニューウェーブのフェイバリットアルバム。
 これもまた、個性的ですねぇ。匿名性の高い盤を購入することもますます増えてきましたが、このアーティストも匿名性が高い気がしますね。聞いたことがない、その場で買わないと、その次になかなか出会えないような1枚なのでは?UK産で良質な超ポップ(いわゆるポップスの意味でない)と超アングラが平存した゜怖カワイイ゜アルバム。゜ある種確立されてしまった感のあるイイ音゜を用途にそったプレイ用な曲のみで構成されるアルバムが多い中(DJユースとしては抜群です)、様々な音の詰まった良いアルバムですね。クロスオーバーな一味違ったサウンドを探している中で見つけた一枚です。ジャンル分けが難しく言い切れないクロスオーバー/ニュー・ウェーブ。

まずボーカルが特徴的で英語ではないですね。そして声質、唄いまわしが日本でいえばカヒミ・カリーが一番近いのではないですかね。゜ただ者でない゜サウンドが多数収録されてます。ジャングルビートを使っっているにもかかわらずローテンポでゆったりしていて神秘的、幻想的な、表現が難しいクロスオーバー/ニューウェーブ、クラブサウンド『THE OUTSIDER』。唄がハンパないです。そして、これもただ者でない音-超がつくアンダーグラウンドといったサウンドでダウンビートにエロ・セクシーなボーカル『THE BLING MAN』。また、浜崎あゆみ「END OF THE WORLD(7'' MASTER-RMX)」あたりと流しで聴きたいストリングスが厳格な雰囲気を与えるエレクトロ・サウンド『PLAYBOYS』。マイナーさがたまらない、ローテンポでパーカッシブなドラム/パーカッションに寂しげなピアノ、アコギ、泳ぐように鳴り響くトランペット。オーガニックなんだかデジタルだか分からない『PENGUN FREUD』。唄いだしからヤラれる『DISNEY TOWN』も一癖もふた癖もあるポップ/クロスオーバーな好きな曲。

他にもフレンチな唄いまわしが良く、昔リーバイス「SOMEHING」のCMに使われていたELSA『T'EN VA PAS』が頭をよぎるポップ/クロスオーバー『LIFE IN MONO』もそうとう面白い。アイザック・ヘイズ使いでHIPHOP/R&Bでも使われるネタだが、一味違う濃くドープな『SILICONE』。ピアノのマイナーさが素晴らしく、ジャジーなブレイクビーツになるある種メガミックスの様なジャジーで怖いブレイクビーツ『HELLO CLEVELAND』。これなんか、何曲かに分けて作って欲しいほどいいところありますね。またキュートでロマンスなフレンチ・ポップ『HIGH LIFE』、カーペンターズ、フランス・ギャル等の流れを組みクラブの要素を含んだフレンチ・ポップ『SLIMCEA GIRL(MARTIN VIRGO)』。も良いです。

正直アルバム通し全て普通以上に良いです。確実に2007年BEST10候補なアルバムです。キーボード、ギター、ベース、ピアノ、サックス、トランペット等のブレスを使った演奏+打ち込みサウンド。フレンチポップも広くボーカルものと捉えたときジャズボーカルだったり、ソウル、R&Bと同じくいいんですよね。
 
OTGNIZED KONFUSION: STRESS(THE EXTINCTION AGENDA)
JUNLE:HIP HOP/ ACID-JAZZ
RELEASED:
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COMMENT:
 なぜ今?。なディスクかな?ヒップホップ・クラシックとしてはそれなりに認知されているであろうこの1枚。(オーガナイズド・コンフュージョンは特に思いいれもなく当ディスクも近年入手したため、詳しくはしりません)94年のアルバムで、いわゆるニュースクール以降のジャズをサンプリングしたジャジーなヒップホップですね。ジャジーな音はトライブのセカンド等々他にもありますが、ソレとは少しちがうんですよ。

上問答えですが、今回なぜこの盤かというと、個人的にですが今聴きたい、評価したいアルバムだからです笑。なにがちがうかというと全体に非常にジャズなベースが効いているのと、そのパターンが複数であったり、ホーン、シンセ、ピアノ等盤楽器のウアモノのうまい挿入等々の音構成によりヒップホップのある意味弱点である(弱点は長所でもありコレこそが最大の長所でもありますが、ループによる気持ちよさの)単純さをあまり感じずギリギリ?けっこう?演奏による現行アシッド・ジャズに近いもの、相性のいいものになっているのです。 そしてドラムも打ち込みでなくおそらく元ネタの音感を活かしたサンプリングによる゜生音゜なので非常にオーガニックに聴こえて気持ちいいのです。

アルバム通してよりは曲単位で注目したいですが、サイドB(WHY以降)は流しで聴いても抜群ですね。 押し曲として『KEEP IT KOMING』をあげたいです。シンプルながらパーカッシブなドラムにウッドベースのようなオルガン?ループ上に、ホーン、ピアノ等が挿入されるウッディーなジャズナンバー。また抜けるような高音弦ギターにブイブイ、ボンボン、いったウッドベース?が抜群に気持ちいい『3-2-1』。ハービーハンコックをサンプルしている『THE EXTINCTION AGRNDA』も抜群にかっこいいですね。ブイブイなジャズ・ベースに効果的なスクラッチがイカしてる黒煙クールなアッパー。この曲は凝ってますねぇただのサンプリング・ソングとは思えないですよ。コレなんかクラブでかかったら熱すぎですね。この3曲は抜群にイイです。 他にも黒くファンクネス溢れるジャズ・ヒップホップ『WHY』。アップテンポでレイドアウトした爽快な『LET'S ORGANIZE』。この時代結構使われたネタをつかったローダウンした『BLACK SUNDAY』。ジャズマターズあたりを感じる『STRESS』等他にも普通に良い曲ありますね。

アシッド・ジャズ等現行JAZZを聴き漁り、昔ヒップホップとして聴いていたものもまた違った視点で聴きなおすと新しい音の楽しみかたができます。ファンクネスがある現行のファンク、ジャズなんかの音と併用がバッチリなグルービー&ファンクネスなサウンドとして楽しめます。
 
今回は久しぶりのアップということもあり、アレもコレもとチョイスしたいモノがありすぎて困りました。近頃はHOUSE、ドラムンベース、テクノなんかの本来速いピッチをもつ音楽の遅い曲。ヒップホップ上下テンポなダウンビートなんかは非常に面白いですね。また、UK以外のヨーロッパの音。現行は勿論、昔のサントラやまた周辺のジャズ、ボサ、ロック、ファンクなソノテの音もまた最高なものが多いです。現行ニューウェーブも新しい刺激に溢れていて買い漁ってます。オールドスクール期の演奏等によるファンク、ディスコの流れを色濃く残すヒップホップも抜群ですね。勿ファンク、和モノ・・たちも平行して聴いてますが。 今回はフリー・チョイスで今、聴いている(勿論今の時期に聴きたい)モノ、また、今セレクトしておこう、というディスクたちから選んでみました。またチョコチョコ更新していこうと思っていますのでよろしくお願いします。 
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