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MILD EUPHORIA: LET'S DISSOLVE
GENRE:
STYLE:
RELEASED:2001
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:SPAIN
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COMMENT: |
高品質なとても素敵な音楽。相当オシャレな音楽だと思います。ただ、それだけで済ますのはもったいない。ジャズ、フュージョン、クラシック、アンビエント、ときにはエレクトロを゜消化した゜音。またロックもあったりするクラブ世代にも気持ちいいグルーヴを感じ取れるディスクだと思います。数種のシンセ、ピアノの奏でるハーモニー&ギターの音色に溢れていて、春の早朝なんかに聴いたら倍増しで抜群そうな音でもありますね。スペインからの心地よい極上癒しディスク。
なんといっても『JOYFUL』の素晴らしさ。これは飛びぬけてイイ・・・。癒しなクールダウン、チルアウト、美曲の決定版といいたいぐらい最高レベルの良い音だと思います。マリンバの様に美しく気持ちいい響きのピアノ、数種の鍵盤楽器(ピアノ系)の奏でるグルーヴ、オーガニックなアコースッティク・ギターのバック。素晴らしい。ビートはないです。 他も皆上質な音楽ですね。2本のギター、クラシックギターとアコースティックギターのみで奏でるオーガニック&ウッディーで気持ちいいクラシカルな『KNIGHT'S
CASTILE』。おそらくシンセであろうけだるめで厳格な2本のフルートのような吹奏楽器がメインの『STAY
TUNED』もやはり注目してしまいますね。 短いイントロシンセサウンドなのでしょうけど重厚さと厳格でクラシカルな一曲目『ONE
DAY IN COLOUR』からの流れも良いシンセピアノが奏でるジャズ/フュージョンな音色が良い軽快&ブルージーさ?のある『MORNING
WALK』も実に良い。 ビョーク、MONOともつなげられる輝く無数の宝石の欠片がキラキラ囁いているような神秘的な音にして、妖しく、幻想的にはじけるピアノ。長めの曲で後半からはジャズなベースが入ってくる、ビートをのせたらドラムン・ベースなグルーヴ感覚『LET'S
DISS OLVE』も素晴らしい。サウンド・ヴォリューム大で聴いてみてほしいですね。 また、アメリカン・レストランまたは陽気なロックのラジオ・ショーでかかってそうなチープなロック『LESTER
LEAPS IN』もけっこう好き。 イメージとしては太陽の日差しが気持ちいい快適な早朝、春。ジョーシンプルとブラック・バーズな気分ソウルフルな『DELICIOUS
PIE』も捨てがたい。紹介した以外も皆良いです。ジャケットも最高に好き。゜基本は゜インスト&ビートなしです。
*余談ですが、とても2音楽性高く、抜群の音、ハーモニーですが、よく聴くと基本的にシンセとギターのみで作られている感じします。{最近シンセ購入したのでどの程度の音は可能か(想像も有ですが)多少わかるというのがあります}それだけシンセには可能性を感じるなと思いました。 |
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JAZZANOVA:...MIXING
GENRE:
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RELEASED:2004
FORMAT:CD ALBUM
COUNTRY:EUROPE
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去年DJミックスに関しては数こそ相当聴きましたが、良いミックスにはなかなか出会えませんでした。そんな中、沖野修也氏著書「DJ選曲術」で紹介されるミックスCDは、DJMIXというフォーマットで個人的に未知のジャンルの素晴らしい内容のものが多く、5、6枚(現在8枚)は聴いてみました。その中でも前回アップしたKRUDER&DORFMEISTER「DJ-KICKS」とドイツからのジャズ、エレクトロシーン重要人物ジャザノバによる『...MIXING』は特に良いと思います。
あくまでフォーマットとしてはハウス、クラブジャズ等のエレクトロシーンのミックスになるでしょうね。
内容はやはり、一言でいえばエレクトロ。ただし、重要なポイントとして2つ。まずは、実に多種多様な音が1枚の選曲に詰まっているところ。ヒップホップ、R&B、ブロークンビーツ、ダンスクラシック、トリップポップ、オーガニックな生音楽曲、アバンギャルドなエレクトロサウンド。これらの異なる音、ビート、ジャンルの楽曲たちの共存に違和感というものを感じさせない。ふたつめは、ジャンル、音云々の前に選曲そのものが実に素晴らしいということです。
もう少し詳しく解説してみたいと思います。では、選曲がどう凄いのかという点ですが、正直かなり聴いてみても構成がどうなっているのかよくわからない、先が読めない、という感じなのです。意識的にソノ気で聴かなければ把握できない様なミックス。らーめんにしても一口でその味構成がわかってしまうようなものはあまり〜というのがフと頭をよぎりもしました。 まず、非常に曲と曲のつなぎがうまい。「DJ
KICKS」では゜生き物のように展開していくミックス゜と表現しましたが、これは、曲単位で見ても、゜そういう曲展開をする曲とでもいうような選曲の連続゜という様なミックスなのです。見事すぎる選曲、構成、つなぎ、こういうのを見事なミックスというのでしょうね。コード進行を理解しているとでもいうのでしょうか?。
自身の楽曲も数点いれ、基本2000年以降のモノを収録し。旧譜からは1995年のBAHAMADIA『UKNOWHOWWEDO(SKI
REMIX)』、1982年のダンスクラシックスが見事に入っています。ヒップホップなミディアム・テンポのJAZZY・R&B-JILL
SCOTT『ALONG WALK(A TOUCH OF JAZZ MIX)』から世界がはじまるのですが、ヒップホップビートからアッパーなブロークンビーツ〜と変化していく各テンポチェンジも聴き所。 BAHAMADIAにしても曲単位で聴けば結構シンプルですよ、まあ見事にミックスされてます。ヒップホップ好きとしてはネタとしても有名なガラージ・クラシックUNLIMITED
TOUCH「I HEAR MUSIC IN THE STREETS」のベースラインを使ったTHE
QUEST FEAT.ROGER ROBINSON『ATTICA BLUES REMIX』がオッときますね。 クラブヒットという様なものはあるものの、ヒット曲で聴かせるタイプのものではないと思います。純粋に上質な音による世界を楽しめます。あとプレイ向きな曲で作られた、クラブなディスク。
昔からそうでしたが、ミックスにはひとつのジャンルに、ひとつの音上に、焦点を絞ったモノも新しい音の刺激としては興奮しますが、既に音の解釈が決まってしまっている曲をそのままの解釈で全て作ってしまっているものはつまらない。そのDJの解釈によるヒップホップであったり、ソウル、ジャズであったりとその幅が広ければ広いほど興奮します。追求すれば、ミックスにしても曲にしても、自分でつくるしかない、ということになりますけどね。。。 *「DJ選曲術」からは他にもDJKRUSH「CODE
4109」なんかも実に刺激的で重要な一枚ですが、こちらはいずれまたレビューしたいと思います。 |
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MARBLES: PYRAMID LANDING(AND OTHER FAVORITES)
GENRE:
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RELEASED:1997
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:US
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COMMENT: |
基本近年のロックです。
これはチョット悩みましたが、最後にベスト入りしました。ワールドミュージックな匂いのするロック。この盤は今回セレクトした中では少し異色ともいえるかもしれません。実に様々な楽器を使っています。特定できませんが、鈴、トライアングル系のチャン2、シャン2、ベル音、ピアニカ系、水の音等々入っていたり、ドラムまわりが太鼓、パーカッション、拍手だったりします。チープな感触の音色が良く、身近にあるものを使い作ったホームメイドな感じがプンプンして好き。自宅録音だそうです。
『SWIMMING』。これがこのディスクを選んだ全てといってもいいのですが、実にいいんですよね。水の音とゆったりしたアコースティック・ギターの音色が心地よく、チープなパーカッションもいい味してる。のんびりした歌もいい感じ。ロックというよりはワールドミュージック/チルアウトといった感覚の音。 他にも、極端にいいというわけではないかもしれませんが、実にいい感じの小品がまだまだあります。
鈴の様なチャン2シャン2いった音に太鼓、エレキギターと民族音楽のようなロック『DEATH
MY BRIDE』もいいですね。アコースティック・ギターに小太鼓?、カスタネット?に歌がはいるチープなロック『PYRAMID
LANDING』も陽だまりの匂いがして好き。ジャボ2した水の音にアコギ、エフェクトかかったギター?トライアングル?という『BOTTOM
OF THE SEA』もロック/ワールドミュージックな感触で実にいい。ボンボンいったベースがかっこよくトッポイ感じの『HIDDEN
CURTAIN』もいい。モッズとでもいう感じなのでしょうかね?『PLAY/FAIR』も木琴系の音色にシャンシャン、チャン2したワールドミュージックな感じで良い。他も普通に皆上質な楽曲ですね。 この感じの音は今回セレクトした他アルバムの中にもチラチラ見えたりしますね。
ジャケットがまた実に素晴らしい。高センス。今後もっと好きになっていきそうな一枚です。今回唯一USからの盤 |
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KANDIS: AIRFLOW
GENRE:
STYLE:
RELEASED:2002
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:GERMANY
LABEL:
COMMENT: |
このアルバムはヘッド・フォンでなくオーディオから聴くと最高に気持ちいい。なぜかヘッド・フォンでは良くないんですよね。使用ヘッドフォンはAUDIO
TECHNICA(ATH-PRO5 MS)ですが音がよく、低音も良く効いているからだと思います。その低音がこのサウンドの肝なのかもしれませんが、゜低音をあまり効かせずに聴くのが好き゜。*レビューは゜低音が効き過ぎない環境でのもの゜になっています。 マリンバな音が気持ちいいケンイシイ『REFERENCE
TO DIFFERENCE』とかなり悩みましたが、ヒップホップに近いピッチでノリがより合うこちらを選びました。アンビエント感覚でリラックス・タイムに抜群に良いです。
電子音、ノイズ音であったり、レコードを逆回転させた様な音、針がずれた様な音や日常環境様々な小音が、音として全体に敷き詰められているところもいいですね。サウンドとしては、アンビエント アブストラクト 幻想的 深海系 ダブ エレクトロニカというような言葉がキーワードになるような音。 ジャンルでいうならハウス/テクノ/クロスオーバー辺りでしょうか?幻想的なシンセ音を使ったエレクトロでミニマルなサウンドを聴くことができます。 全編基本的にはスネアはない、利いていないです。
このアルバムも曲単位でレビューするようなモノでもない気がしますね。それぞれ違う音ではありますが、皆、エレクトロでアブストラクト。そしてアンビエントな心地よさで幻想的。そして様々な小音達。どれも皆良いのでここはとりあえず、クラブ方面候補にもなる様な曲を中心に取り上げてみようと思います。 バランスよいスネアもはいりビート感も強めで民族色あるミニマルなエレクトロニカ『POINTS』はバッチリ使えますね。まあこの音をかけられる流れはそう簡単ではないでしょうが。また、エレクトロでダブ。フランソワKが連想されるアルバム中一番既存ジャンルに近い音『VIEREINHALB』。ただし、ドラムでの゜ビート゜はなしです。小音がパラめくアンビエントなドラムンベースという゜様゜な『FINGERS』。
あと他の曲もチョット取り上げてみます。音感が好きな四つ打ちバスドラとシンセが幻想的で水をきる?様な音やら日常に溢れる電子音が耳心地良い『RADIOPLAY』は良いですね。また、弱い足回りも良い感じの幻想的でかわいくて、のんびりした日常、春先の朝日上る前の薄青い時を切り取ったみたいな『WALTZ』。なごめて好きです。唯一のボーカル・トラック『AIRFLOW』は浜崎あゆみの(ダブ)/エレクトロ「END
OF THE WORLD-7"MASTER REMIX」が頭をよぎる、ビート有り(スネアらしいスネアはなし)のミディアム/エレクトロ。全9曲です。
選盤理由はこのテのサウンドが、個人的に新しく面白いということが一番ですね。勿論ノリが合うというのも重要なポイントです。今回とりあげたSMYGLYSSNA、STOCK,HAUSEN&WALKMANなども電子音、ノイズ音を使いエレクトロというキーワードも合いますが、核がそれぞれ違いますよね。他にもこの「AIRFLOW」と並ぶ様な種の音もってますが、アルバムとしての良さ、純粋に音としての良さ、全体のバランスの良さが一番イイということで選びました。全体としてはフランソワKがかけ゜そう゜な音かも。あくまで゜そう゜なというのがポイントですけど。ドイツ産。 |
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やはり、このふたつははずせないディスクです。こちらの2枚は前回26: FREE CHOICEにてレビューしましたので参照ください。
超個性の魅力ニューウェーブ/クロスオーバーのMONO『FORMICA
BLUES』。
優れたDJミックスであり、個人的にはリラクゼーション・ツールのひとつMIXCD-KRUDER&DORFMEISTER『DJ-KICKS』。 |
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今年も年間ベストをやろうと思います。この2年近くは新しい音の旨みを多く発見でき、夢中に食べ漁り、最近はそれぞれを掘り下げている感じ。このところ自分でいいと思える方へ一直線だったのですが、また名盤、評価されているモノにも改めて惹かれてます。「06年BEST」は再注目した、新しく開拓した、集め始めた音の入口、象徴であったモノも選びました。07年版はそこ2聴き、その中でも頭何個か飛び出ている゜一桁違いのイイ音゜というものになったと思います。
盤を11枚。DJミックスを2枚(内2枚は旧レビュー)選びました。去年の入手盤から選びましたが、まず選盤が結構大変でした。そしてソノ音のレビューもまた大変笑。結果相当数の音を聴き直すことになりました。選盤の決め手は゜刺激゜です。 去年は個人的にクラブ・ジャズ/エレクトロ元年とでも言うべく相当聴きました。ジャイルスのイベントにも行きましたし。また、ヒップホップ、R&B、SOUL、
FUNK、ROCK・・・旧譜、名盤、マイナー問わずかなり購入しました。そういえばラテンも結構手を出しましたが、未知なる新しい刺激が一番効きました。その中からのセレクトという結果になりました。それにしても、ヨーロッパ多かったです。セレクトにも表れていますね。意識的にではないのですが、元々、濃い、哀愁、明るいよりは暗いサウンドが好きというのと、結構手付かずだったこともあり、゜その゜音を求めた結果、ヨーロッパのディスクを多く買っていました。フレンチな唄いまわしにはホンッとやられました。
゜ジャンルの縛りを抜け出して゜やっと本当に好きな音、結果センスいいと思えるジャケも゜付いてくる゜様になった気がします。ここにきてようやく行き着いてきた。やっぱり゜アートでクリエイティブなもの゜好きだなぁとか改めて思いました。 正直色々な意味でクリエイターには教えたくない、気が付いて欲しくない様なディスクばかりですね笑。 あまり一般には知れ渡っていない様なアーティストが多く占めていると思いますが、楽曲自体が普通でなく、また、確実にクラブカルチャーを感じる、通過したネクストサウンドが多いと思います。それでは2007年BESTをお楽しみください。 |