DISK REVIEW
28:和モノ・レアグルーヴ(クラシック) JAPANESE RARE GROOVE CLASSICS

猪俣 猛: ドラム・メソード
GENRE:JAZZ
STYLE:JAZZ/JAZZ/ROCK/FUNK/BREAK BEATS/DRUM BREAK/RARE GROOVE
RELEASED:1971
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:JAPAN
LABEL:COLUMBIA JDX 79
COMMENT:ジャケ、存在感、内容、日本のレコードで一番欲しかった一枚!
コレを所有してしまったならば・・・それは必然的絶対にリストにいれなければならなくなる。そういう一枚。
レベルが違う。かっこよさの。。このジャケにしてこの音は反則ですよ。(笑)なんて存在感なのだろうか?
コレが長い間和モノで一番欲しかったレコードだった。この一枚は大分前から値もはったし、それが倍近くあがることになった。そもそもレアすぎて市場にでてこない。今やまったくその姿を見なくなった。次でたときはいったいいくらになるんだろう?

ごく初期にWEB視聴したときのイメージが大好きなヨーロッパのレア盤ハリーロッチの長尺ジャズファンクのような感を受けたんですよね。ブラックスプロイテーションのOSTのようにスリリングでかつ壮大でスケールの大きな曲。視聴中これはスゴイって思った。今思うとロックの要素がさらに欲しくなる要素だったんだと思う。

みなが認める和モノ・レアグルーヴ・クラシックの金字塔『サウンド・オブ・サウンド・リミテット』の良さは間違いないし超好きな音ですが、いってしまえば、ジャズ・ロック/ジャズ・ファンクの世界レベルの一級品ということだ。個人的にこのレコードをここまでフェイヴァリットたらしめる要素は、やはり飛び抜けた超絶曲の存在だろう。他に類のない特別な音があるということだ。あとすごく昭和を感じる。

『DRUM CONCERT U』が日本で一番好きなドラムブレイクだ。アフロビートの倍速からのガックっと落ちてのBボーイブレイクが激烈ヤバイ!!!超絶鋭く太い。
そのいきなりくる展開はヤバすぎる。未来のBボーイが喜ぶってわかってやってるとしか思えない笑サービスですよ*もはやこれは笑。 現代のDJたちが作る、または目指すドラミング、グルーヴ感をこの時代にドラムとコンガの、’足回り楽器’のみの生演奏でやってしまっている。この時代で完成してんじゃんっって思っちゃいますよ。よくあるドラムソロ曲とはまったくの別物で何線も画す凄く面白クリエイティブな曲が完全に成立している。同収録の『DRUM CONCERT T』も要チェック。この手のものが好きなかたはアルゼンチンのパーカッション奏者DOMINGO CURAも要チェックだ。

『FIBONACCIS NUMBER』も実にヤバイ!ここまでパンチの効いたアフロ・ファンクはそうそうない。この曲もアフロ・ファンクの日本最高峰なんじゃない?って思うほど超強力!!

また、スキャットが炸裂する『BLUE ROND ALA TURK』もヤバイ。なんて昭和感だ?伊集加代子さんのGO GO SCATや11PMよりハンパないと思う。。?下記参照。感じ得ないスリリングさだ。これもスキャットものの最高峰のひとつなんじゃないか?まぁこれに関してはまだ?ですが。

ブルーノートあたりのスリリングで壮大なジャズファンクに通じるA2『SMACK WATTER JACK』もハンパないかっこ良さだ。やばいよ!やばいよ!笑

他の収録曲もやはりどれも皆見事だ。スリリングな実にやばい世界トップクラスのレアグルーヴアルバムだ。

これは収録曲順が違えばもっととんでもないインパクトを与えること間違いないと思います。
このジャケにして『DRUM CONCERT U&T』『FIBONACCIS NUMBER』『BLUE ROND ALA TURK』あたりから聴かされて、やばいジャズファンクへと流しこまれた日にはとんでもないインパクトを与えることになると思います。11PM、GO GO SCAT聴き返してみたけどいい!やっぱりレベルたっか▼▽でもこれもやばい笑
 

COUNT BUFFALOS: GET UP!
GENRE:JAZZ
STYLE:JAZZ FUNK/JAZZ ROCK/BREAK BEATS/DRUM BREAK/FOR SAMPLINGSOURCE
RELEASED:1975
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:JAPAN
LABEL:RCA RVL-8501
COMMENT: 日本のレアグルーヴでまず一枚と言われればコレでしょう!まさに間違いないクオリティーを誇る定番。この一枚がショップで日本のコーナーの壁にディスプレイされていれば、無条件で反応したであろう。この存在感だ。しかし、そんなこともまずなかった。それほどレアな存在のひとつということだ。現在でもまず、ありえないことは変わらない。
まず、所有していることの満足感がハンパない笑。高い対価を支払ってるというのもあるのかもしれないが。(再発だったらちがうのかなぁ??わからない。。LPは再発されてないし笑)。まず、ジャケが圧倒的にカッコ良すぎる!まさにこんなレコードが存在していたのかというその存在感。レアすぎてお目にかけることなんて皆無だったわけですが。これで内容がアルバム通していいなんて・・・最高だ。とりあえず、ジャパニーズ・フェイバリット・レアグルーヴを考えたとき、真っ先に頭にうかぶのがコレだ。他に何があろうが、必ずリストに入れざるを得ない一枚。

 高速ジャズファンク3曲。ミディアム1曲。スローミディアム1曲収録されてます。
とにかく速い曲が人気だなっていうイメージが強い。それはMIXCDへの収録曲やWEBでの視聴曲、押し曲がそう思わせる。そして、強烈なグルーヴだと。みな速い曲好きだなーって。そこは自分はちがうなぁ〜といつも思います。でもレアグルーヴってもともと発祥がディスコぐらいのダンシングなものとかけられるようなものだからなぁ(今では範囲広いでしょうけど)。。ベースがヒップホップ人間なんでどうしてもまずはあのミドルテンポが欲しいテンポなんですよね。速いのも大好きですけど。だから自分にとっては『HEATED POINT』や『DISCHARGE』の収録がこの一枚をはずすことのできない存在にしている。

自分がこのアルバムから押すレアグルーブは『HEATED POINT』ということです。『HEATED POINT』が強〜力にかっこイイ!!JAPANESE ULTIMETE BREAK &BEATSが発売されるならばいれないといけないんじゃないの?っていう完璧なブレイクビーツから始まるホーンがいかがわしいくあくどくカッコイイ極上ミディアム・ジャズ・ファンク。ULTIMETEに収録されている世界トップブレイククラシックスのひとつTHE HEAD HUNTERSの『GOD MAKE ME FUNKY』と聴き比べても勝るとも劣らないブレイクの強さだ。頭のドラムブレイクだけずっと聴いてたい。このテクニカルで職人のようなドラミング。なぜここまでドラムがって逆に思ってしまうほど強力だ笑。そして音感がまた非常にイイ。このドラミングに近いのが高中正義のファーストに収録されてるんですよね。鷲かなんか飛んでるジャケのアレもいいドラムミングだ。

A2『DISCHARGE』B2『STONE RIVER』はDIGGINものに収録されててもおかしくないFORサンプリングソースなドープなミディアム・ジャズ・ファンク。海外のソースと同じドープネス。素晴らしい。共にドラムも強く打ってる。
それ以外の高速ジャズファンクもやはりそれぞれカッコイイです。パンチあるし。この辺がこの一枚を皆にレアグルーヴとして人気を確固たるものにしているのだろう。

このクラスになると格演奏が一音も゜はずす゜ことがない。海外の一流アーティストはまあ見事にはずさない。BOBJAMESとかは格展開で以上にヌケるし異常にかっこよかったりしますが、ケッコー微妙だったりすると思う(笑)メインテーマはいいのにソロが入ったとたんあぁ〜、いい音なのにココで妙にポップになっちゃうなぁ、キャッチーすぎだろなどなど。これがたぶんDJたちがジャズのメインテーマだけをとりだしというやつの元になる思想なんじゃないかなぁ。。。?こっちのほうが格段一流プレイヤーのフィーリングをガッツしよう笑にふさわしい

日本にもジャズアルバムはたくさん発売されているんですけど。このテのジャズファンクってありそーだけど案外ないんですよね意外と。ファンク好きにはつらいとこです。クルセイダースやハービーハンコック、FUNKinc、とかのような絶対的なアーティストがいない。

参加メンツでは直で気になるのはやはりアニメやらジョイントやら数々の傑作を残す鈴木宏昌、ソフトライティングが欲しい村岡健が気になるところですね。

でもこのGET UP!もっと値高くてもいいって思うんですけど案外安く買えますよね。今でも。むしろ下がってきてますし。おかしいなぁ。LPでのジャパニーズ・レアグルーブの再発ラッシュがくればいち早くリイシュー候補に挙がるであろう。どうなんですかね?今後フェニックスレコードのようにはたしてなるのだろうか?
村岡 実: バンブー
GENRE:JAZZ
STYLE:JAZZ/JAZZ ROCK/BREAK BEATS/TRADISHONAL JAPANESE
RELEASED:1971
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:JAPAN
LABEL:SKK(U) 3001
COMMENT: 探求心旺盛な方なら行き着いてしまう。それが和楽器を使った日本にしかない和の音世界。この一枚に関しては和の音というよりもまず、各方面このテの特集を組む時に最初にリストに入れられる。それだけこの世界では認知度がすこぶる高いクラシックスだということだ。和の融合のディスクでは最初に目につく第一歩であり。その道の奥は深い。
う〜む。再発されたか〜。。これはやっぱり和の文脈っていうよりレアグルーヴとして昔から有名で刷り込まれてるってのもあったし、いずれは手にとってしまう道ですね笑。有名すぎるのと、その値段により後回し。゜例のごとく゜遅くなって手に入れたパターンです笑。評価されているものはどんなものなんだ?っていうのは当然気になる、自分の耳で確認したくなる。よくガイドに掲載のものばかり買ってないで、自分の耳でっ、自分のって、と聞くが、それは'音の相場'も身につけていくうえで自分自身の好み、基準ができていくと思う。それって洋服の買い方と同じ気がする。

和楽器ものもいろいろあって、和の独特なファンク/レアグルーヴとして聴けるものを浅いですが探し求めた時期がありました。琴、三味線、笛、尺八、太鼓、また、和楽器を使わずに和の旋律を、和の世界を表現したものもあり、また、雅楽、能の世界、どうしてもキーワードになる日本の民族音楽『民謡』。XXXL3に収録されているようなカッコイイものもあるんですけども、最初に紹介するならばまずこれからってどうしても思ってしまうんですよね。尺八レアグルーブとしては山▽〇××の尺八アルバムのほうが充実してるとも思うんですが。それだけこの一枚は象徴でもあり、その存在感、ジャケット、内容と特別な魅力がある。このアルバムでは尺八、琴、琵琶、鼓、和太鼓、篠笛といった和楽器とドラム、ギター、ベース、オルガンなどの洋楽器が使われている。今回セレクトした石川晶と木田林松栄の一枚も超一級の和との融合ものだ。

この一枚に関しては2曲の強力なシットが収録されています。尺八ものといっても色々な音があるが、そんな中でもこの2曲は非常に独特な音世界が完成されている。それが『陰と陽』と『ソウル・バンブー』のふたつだ。
まず世界的にドラムブレイクとして高名な『陰と陽』はやはり完璧なドラムブレイクと完璧なソウル/ファンク/ジャズのドープな楽曲だ。たしかにないなぁコレは。。海外には。ドラムビートに支配されたその世界はいぶし銀、侍、刀。竹と静寂と江戸幕府ってな音ですな。。しかし、確実にソウル/ファンク/ジャズのかっこよさがある。また、太鼓でドラムブレイクってのがまたすごい!そりゃDJSHADOWも欲しがるわ。恐ろしく独創的なかっこよさだもん。海外のディガーにはたまらないでしょうねこの東洋のエキゾチックな独創的なサウンド。『ソウル・バンブー』はドープなオルガンから始まり、尺八が忍び寄る渋ドープなミディアム。やはり抜けた逸品だ。

他の収録曲は尺八ものではあるものの、海外のライブラリーや企画ものだたりするジャズ色あるアルバムに収録されているような割とイージーリスニングといった音だ。実はこの手の音好きなんですよね笑。結構集めてました楽団ものとか。あまり見向きされてないからロープライスでそこらに転がってたりもしてるんですよねいまだ。踊れないが、いい音結構あって、たまに打ってたり、いい旋律があったり、たまらない音感のドラムとかあるんですよこれが。それはこの盤にも当てはまる。

ジャズとしても秀逸な『テイク・ファイブ』は人気だが、A2『最上川船唄』などワールドミュージックとして一級品もあるのでいい音を逃さないように気を付けなければいけないっ笑
なるほど、このアルバムは上記の2曲だけがオリジナル楽曲で基本洋楽のカバーアルバムだったのか。気が付かなかった。最後にライナー見てわかったよ。、尺八奏者の2大巨頭は人間国宝である山本邦山氏、そして村岡実氏ということに異論はないと思います。共にチェックが必要だ。
石川晶とカウント・バッファローズと木田林松栄:津軽じゃんがら節 ドラム&津軽三味線
GENRE:JAZZ
STYLE:JAZZ ROCK/AFRO/FUNK/民謡/WOLRD/RARE GROOVE
RELEASED:1973
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:JAPAN
LABEL:TEICHIKU SL-111(LS-3838)
COMMENT: このマニアックなジャケに存在感。それがたまらなく好きだ。意外にもまだその評価はまだごく一部のヒトに留まり、あまり知れ渡っていないように感じる。CD化がまだというのもそれを裏つける。
間違いなく和モノレアグルーヴの最高峰のひとつ!。よく最高峰と銘打つものを見かける。やっぱり確認したくなる。自分が興味のあるジャンルで最高峰といわれるものはどんなものなのかを。日本にもレアグルーヴと言われる素晴らしいレコードは多々存在するが、これはここでしか聴くことのできない日本ならではのとんでもなくかっこいい独創性の高いレアグルーヴという面ではまさに和モノの最高峰の一枚と言い切っても問題ないです。

民謡自体単純にいいものが結構あるんで7INCHとかアルバムとかで結構集めていた。
ロックやジャズのアーティストで民謡を取り上げる作品も結構な数存在してます。こちらはジャズメンによる日本民謡アルバムといったところか。グレイトな三味線ものも数あるが土着的なファンクとの融合という面では飛びぬけてる一枚だ。津軽三味線のかっこよさがここまで際立った作品はなかなか聴くことはできない。 ロックとしてもオススメだが、ファンク好きがチェックすべき一枚なのだ。オリエンタルファンクの至宝だ。

とにかくまずは『津軽じゃんがら節』とB1『ソーラン節』でしょうね。奇跡のようなオリエンタル・ジャパニーズ・ファンク/レアグルーヴだこれは海外にはない。匠の技だ。職人ですねこれは笑。この辺をYOUたちに教えてあげたいなぁ。今のJ−POPも確かに日本独特の音楽形態で魅力的だろうが。表の世界にでるのとは違うもうひとつの日本の音楽のシーンの一面として知ってもらいたい。

そしてもうひとつ双璧をなすのがアフロとの融合トラックですね。実はこれがヤバイ**B2『津軽よされ節』やA4『秋田おばこ』、特に中盤からの展開はニューロック好きも要チェックのB4『津軽小原節』は強〜力にヤバイです。どファンク!!他有。これらはほぼどこでも取り上げられてないんですけど個人的にはこれらの収録がこのLPを重要な一枚にしている。

また、A5『相馬盆唄』もやばい!ドラムも打ってて外国にはない独特なオリエンタルなジャパンファンクだ。
いなたくゆるい歌謡民謡な曲もありますが、アジアのLPとかワールドミュージックと並べてかけると考えると実に使えるトラックだ。他の収録曲もヤバイの満載!!展開がある曲も多いので侮れない。これは2枚欲しいところですねぇ。いろいろやりたいっていつも思う。三味線一本の作品と併用したり、ファンクとロックといろいろやばい展開思い浮かぶキーレコード。

一般的にみればすごくマニアックに映るんじゃないですかね。コレクターズアイテムど真ん中という存在感。しかしレアグルの世界では有名盤。ファンキードラマー石川晶と津軽三味線木田林松栄のとんでもないセッションがここに!これも一時2万くらいしてたけどオークションなら今値段落ち着いてるんでチャンスがあれば是非聴いてもらいたい音ですね。多分CD化されてないのもあり、内容が知れ渡ってないんでしょうね。このアルバムに関しては。
ビート・フォーク: ナウ・ディスコティック
GENRE:JAPANESE ROCK
STYLE:DISCO/FUNK/RARE GROOVE
RELEASED:1976
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:JAPAN
LABEL:COLUMBIA SZ-7010(SZ-7010-B)
COMMENT:このレビューをしようと思ったときはまだ全然このディスクにはほとんど注目がいっていなかった。知る人ぞ知る一枚であったと思う。CD化はされたものの、まだまだその評価は足りていないと思う。それほどアルバム通してレベルの高い内容だ。なおファーストもいい。
踊れることがレアグルーヴの核であるならばまさに本盤は大本命盤です。コノ内容ならファンキー・ビューロより高くてもいいと思うんですが、レア度も申し分ないし。というほどすばらしいファンキー・アルバム。 ’ファンク/レアグル御三家’稲垣次郎氏プロデュースによるビート・フォークのアルバム。 まだ、ビートフォークはレアグルーブとしての認知が低いと思います。ファーストのライナーに稲垣氏のコメントでビートフォークの魅力を出し切れなかったような一節があり(ファーストも強力です笑)、次に稲垣次郎とその仲間達名義でビートフォークの演奏による『ファンキーベスト』そして次なるタッグと思われる当盤では見事な完成度をほこる充実版に仕上がってますね。(えぇっファンキーベストとナウディスコティック発売前後逆だと思ってたっ。。なんてことだ。今しったよ笑)。あ、『FUNK PARTY』もCD化されましたよね。これにもビートフォーク収録されてますね。シングルのアレも’奇跡的’な音してたなぁ。


ディスコものとしては抜群の仕上がりをみせる当アルバム。もはやよく聞くフレーズになってしまったけど笑こちらもトータルクオリティが非常に高くしかも収録曲すべてがレアグルーヴといっていいスーパーホットなアルバム。日本にもディガーなディスコアルバムは数こそ少ないが存在します。しかし、ファンキーなディスコを聴けるアルバムとしては最高峰なんじゃないですか?、和ものでは。この辺は。ファンク好きにとっては世界で見ても実に充実したファンク/ディスコのキラーチューン満載のグレイトアルバムの一枚に違いないデス。

ディスコディスコいってるが、ファンク度が非常に高くもはやファンクとしか思えないキラーファンク/ディスコB2『ASK ME』、A2『GIMMIE THE KEY』、A3『HUSTLE WIT EVERY MUSCLE』、B5『WNCHOCO』。を筆頭に和ものブレイクびーつにもってこいなクールでドープなイントロ部はつかえるA5『BAZUKA』。ディスコよりのキラーファンキーディスコB3『DISCO BABY』と非常に充実している。他有り。細かく使え所多いし、パンチラインも多い非常に使え所多いDJキラーアルバムだ。
B5とA2は疑いようのない正真正銘のどファンクっ。つ!!

B5『WNCHOCO』はブラックメンによる真っ黒なラテンアフロファンクを聴いているとしか思えない中盤以降は尚更。ハードアフリカンファンクやアフロビートを収めたRUSS DEWBURY良質コンピ『CLUB AFRICA』なんかに入ってても違和感ない亜熱帯な音だといつも思ってしまう。この曲だけ安田明とビートフォークオリジナルのようだ。凄まじい。。A2『GIMMIE THE KEY』も重厚なホーンが入るディスコピッチのファンク!。ここまでファンキーだともはやディスコではあるものの完全なるファンクだ。ギター、ベース、ホーン、コーラス、歌、とファンクでしかない演奏っていうのはこのようなものをいうんだと思います。


LISTEN MUSIC『ブラジルへの想い』にて実際にプレイしたB3』を聴いてもわかるようにクレジットを見なければ日本人とは全く分からないです。女性ボーカル曲が多く占めるが、インストナンバー、男性ボーカルありでバラエティに富んでいる。英詩です。
尚カバーアルバムなんですけど’それとわかる’どヒットナンバーはざっつウェイぐらいで他は基本カバーってわからないし、もともと原曲がよくある世界ヒット超有名曲ではなく、レアグルーブなソウル/ファンクナンバーばかりだ。youtubeで聴くことできる。
クニ河内とかれのともだち: 切狂言
GENRE:JAPANESE ROCK
STYLE:PSYCHEDELIC ROCK/NEW ROCK/FUNK/BREAK BEATS/DRUM BREAK
RELEASED:Reissue 1985(original LP released 1970)
FORMAT:LP ALBUM
COUNTRY:JAPAN
LABEL:KING RECORDS - K20A-635
COMMENT:なんてかっこいいんだ・・・・。これが日本からのファンクへの返答だっっ!!日本語詩がのるファンクとしては随一のかっこよさを誇ると思います。。ロックのほうでは高名な名盤。
このレコードは絶対いれたかった。
これは日本のニューロックの名盤の一枚として世界中のロック愛好家、音楽ファンから確固たる地位と人気と評価を誇っているワン・オブ・ザ・トップの一枚だが、そんなことは聴き手には関係ない笑。

『切狂言』はこれこそ日本からのファンクの回答だぁっつ!飛びぬけてファンキー。もはやロックだの本家のファンクスタイルうんぬんだの関係ないです。ファンクマナーにちっとも沿ってないのに強烈にファンクっ!。これをファンクっていってるの聞いたことないけど笑**アア〜〜なんてかっこいいんだろう。反則的なかっこよさだ。。ジョー山中の粘着質なボーカルは現行日本ファンクバンドの大阪モノレールのボーカルが奇跡的にファンクサウンドとマッチしてるのに近い感覚だ。(モノレールは英詩だが)。そしてまたまた、ベースがハンパなく図太くブイブイ黒うねりしてて超猛烈かっこいい!!この時代の日本にはベースのかっこいいレコードけっこう存在してますが、トップの’ひとつ’ですね。これは。ミディアム・ハード・ファンク/ハードロック。
みなこの音を文字で表現するのが難しいみたいで、いまいち的確に表現できていないような気がする。ロック/ハードロックっていうより、この聴きあじはファンクのソレだ。こういうのはファンクっていうんですよ、と、いいたい*。


他の楽曲はというとA面はどれも打っていて、『タイム・マシーン』はドラムブレイクつき。そして非常に独特のサウンドをしている。ハードロックともファンクとも日本のポップスのそれとも言い切れない。ファーイーストファミリーバンドの『パラレルワールド』あたりと相性が良くつなげたくなる。そういう独特の音だこれを東洋的というのか?う〜む。まあディガーにはドラムブレイクあって打っててかかっこよければそのスタイルってのは関係ないんですけどね。『人間主体の経営と工事』はDJXXXLのJAPANEASE BREAK&BEATSに収録されたことでこのLPを一躍ディガーたちも注目をするようになったような感じがする。要は打ってる曲だ。

SIDE Aが熱いがSIDEBも見逃すことはできない良質な楽曲群だ。
まずB2『恋愛墓地』が見逃されてしまいそうな曲だが、実は凄く秀逸な1曲だ。ヒップホップ以降の曲感覚で聴くことができるまともにいい曲だ。ゆるいがちゃんと打ってるドラム。シタールを全編にフューチャーしたアジアの旋律にジョーの漂う声。ピープルあたりといい音だ。メロディー展開でなくリズム、グルーブに重きを置いていて、曲のつくりは演奏を追加した近年のヒップホップと変わりない。まさに現在のクラブサウンド的だ。要は踊るにはビートが弱いがDJもチェックすべき非ダンス・サウンドということだ。アシッドロック。曲調かわる中盤までかけるのが肝だ。他にも上質なアシッドロック/アシッドサイケやサンプリングソース、DIGものに入れたいものもある。レビューは省いたが、細かくポイントポイントで抜ける使えるいい音かなりあります。


全編日本語で歌われるその人生学ともいえるその詩はすごい。響く。
日本のロック史にのこる名盤である当盤。このレコードは近年再発がなくオリジナルは勿論、再発盤もレコードっていうだけでどれも高額な対価を支払うことになる。フラワートラベリンバンド周辺のデータをまとめて聴いてみた時この一枚を発見できた。ほかはいまいち引っかかるものがなかったです。高名なSATORIも何度も聴いてみたが、LPを買う気にはならない。

FTBとハプニングスフォーのメンバーによるアルバムなので、FTB関連の一枚として、GS期〜傑作内田裕也とフラワーズ『チャレンジ!』〜トラベりんバンド。また、ハプニングスフォーとその周辺の文脈は日本のロック史上大変面白くそして重要すぎるが、とりあえずここではパスしときます*大変だし他でもやってるしね笑。この辺のロックは面白くてしかたないんですけども*この辺の音はチェックすべきサウンド満載*
東京キッドブラザース: 鳴罹自成音盤 黄金バット
GENRE:JAPANESE ROCK
STYLE:PSYCHEDELIC ROCK/ART ROCK/JAZZ ROCK /FUNK /BREAK BEATS
RELEASED:1971
FORMAT:LP ALBUML
COUNTRY:JAPAN
LABEL:POLYDOR MR 5005
COMMENT:
強〜力にカッコイイ音が入ってるんですよね。コレに!ロックのレア盤には大枚を支払いたくないんですけどもコレはしょうがない。幻盤といわれるオリジナルか5桁ごえの高額な再発盤を買うしかない。どっちにしろ激レアで滅多にでてこなくて欲しくてもどうしようもなかった。これは身開きジャケのオリジナルです笑。
東京キットブラザースに関してはまず、天井桟敷、寺山修司、J・A・シーザー絡みとして自分中では同種のとらえ方をしているところがあります。結構数がでてますが、ロック方面の方たちには有名だが、なかなかその、クラブ、ヒップホップ、ブラックミュージック方面での取り上げられたのを見たことがなく、まだあまりその魅力に気が付かれていないように思う。ブラック畑には認知が低い。そのドープネス、や不気味で暗くおどろおどろしい音や。強力にビートの効いたいかがわしくも強烈に尖ったロック。ドラムがビート刻んだ特別なサウンドが耳をとらえて離さない。どうしてもという特別な音が多々あって結構な数揃えてしまいました。(田園に死すとかの冒頭なんてドープなヒップホップのサンプリングにもってこいだしシーザーのシングルもドープだったなぁアレも完璧なソースだ高くてパスだけど笑。国境巡礼歌は超ヤバイ音多い!!)

バレットレコードの視聴で『U.S.A.』を知ってトップウォントだったんですけど。ほかにも『書を捨てよ』にもある独特でビート効いたロックあったり、FORサンプリングソースなシーザーみたいな暗めのあったりして欲しかった。ところがこの念願だったこのアルバムを実際手に入れてみてどうだ?

う〜む。なんていうかすごい。すごい音楽だ。期待を大きく上回る。面白いしとにかくすごい。シーザーのアルバム何枚も聴いてきたし、キッドの西遊記も書を捨てよももってるけど、これは。。。また違うなぁ。他の曲にはそんなに期待してなかったのに。。とにかく面白いし自分にはすごくしっくりくる。

まずこのアルバムについてのレビューは極端に少ない。また、このような表現での執筆を見たことないですけど、
これはアルバムを通してかけた時感じるのはヒップホップ以降のクリエイターが作ったような構成感覚70sのベトナムとかトルコ、インドとかのファンク、ロック、フォーク、民族音楽にあるとんでもなく混沌とした仰天音世界をこの一枚で味わえてしまうということだ。しかも日本だ。。昭和の、日本人の独っく特の音。ここまで日本っていう音楽ってないよなぁ。すごくカッコイイ。それは今回とりあげた村岡実とかの尺八、和太鼓とか和楽器をつかった日本独自の旋律っていうのもあるけど、そういう音楽ではない。駄菓子屋とか白熱灯とコカ・コーラにジャズ喫茶って感じかなぁ。ブリバリでサイケデリックなロックなんだけどすごく日本だ。アルバム通してここまで聴かせられてしまうと。20世紀少年のサントラに入れて欲しいくらいだ?笑。この熱気ととにかくがむしゃらにやってやるっていう音。昭和感は。

劇団の歌は昔の日本人の歌しかもプロの歌手っていうのとも一線を画している。ものすごく独特だ。これ好きな人は佐藤允彦の昭和元禄も好きだろうなぁ?。アルバム全体にドラムがすごく硬質でエッジが効いている。なんか和ものの中でも群を抜いてる硬質ビートのアスファルトのドラムを連想してしまう。んで、歌よりド効いてて、そこにまたでかいセリフがのってきてあからさまに笑ボリューム絞ってバックミュージックなったり、でまたボリュームでかくなったりして。すごい混沌としてる。ブリバリなトランペット、笛とか入っちゃうし、とにかく独特だ。確かにふつーのヒトに進めるって感じはしないかなぁ?。好きモノには超好きって音か。

『USA』は短いけどジャズ/ロックディガーたちならこの一曲のためだけにでも所有したいと思わせるだろう激烈ヤバイ飛びぬけた音だ。そう他では得ることのできない超強力なレアグルーヴだ!!

他にプレイ可能なレアグルーヴ曲として、A3『おかぐら』がある。この曲は何度聴いてもやっぱりヒップホップなんだよなぁ。ファンク/ヒップホップ/ブレイクビーツ/ジャパン・ロック。ホントわかってる展開でブレイクが入ってくる笑。。また安定したジャパニーズ・ロック/レアグルーヴA『ロック鶴の街』もわかってるブレイクありの抜群な曲だ。
『ラブ・ラブ・ラブ〜ダ・ダ・ダの歌』のラストあたりのアップテンポなロックチューンもメチャメチャかっこいい。
他にもあります▽▼。同収録のいくつかの暗めの曲も異常に打っててカッコイイ。『まつり』もヤバイなぁ。ヒップホップ位の速さにして聴くとまた、すごいっ危ない笑。『花・雪・風』も実にやばい!ウータンクランにサンプリングされそうなその独特なドープネスはやばい。2枚使いされているシーンが浮かぶ見事な曲だ。

とにかく全編に打ってる曲が多くて、しかも異常に硬く強い笑*
それ以上になんていえばいいのかこの感じは、レアグルーヴやら使えるとか以前に歌、セリフ、またそのセリフの響き、合いの手、コーラス、音の質感、演奏、詩の内容、その世界観がすごく面白い。アルバムを通してかけた時のソノ感じはほんとに混沌として面白い。

柳田ヒロだったのか。これはズバ抜けて凄いってのがあってどれもサイケデリックでギターが超絶カッコイイんですよね。でもクレジットはスルーしてて今回見てみて、あって思いました。だいたい水谷公正だったとは。ソロLPもってるけど。そうかジュリアンコープがこのアルバムではギター神も大人しい演奏しか聞かせてくれないっていう意味が少しわかった気がする。あれはあれで傑作だし好きだ。しかしピープルとか恍惚の昭和元禄、原子共同体なんかのソレではない。そしてそれはこの柳田ヒロ参加ものの時も多い。日本のロックがまた。まぁカッコイイ。これはまいりますね笑。

ヒップホップのサンプリング 別にトラックを作るっていうのではなくても、サンプリングされるようなドープなソウルやファンク、ロック、OST・・・大好きなんでこのあたりはたまらないです。しかも日本独特でくそドープ!!
 
ホントにここ数年の勢いは異常なほど凄まじい。世界中の音楽愛好家たちが日本のジャズ、ロック、歌謡曲、アニメ、サウンドトラック。。に注目し、熱心に掘り起し、新たな価値観での再評価が進んでいます。その流れはアジアのレコードも例外ではない。今回は特に世界中の音楽好き、DJたちの熱い視線が集まるもまとまった資料がなく、より多くの情報が欲しいと熱望されているだろう音楽。ビートが効いててホット&クール、いわゆる踊れるようなレコード。日本のレアグルーヴのなかからこれぞというモンスター・レコードを現時点で未だにレコードでの再発のないもの&随分前に再発されはしたものの非常に入手の困難なレコードから選んでみた。(村岡実/バンブーは2014LP再発されました。)

今回取り挙げたレコードは日本のロックファンであったり、コレクター、ジャズファンであったり各方面の愛好家にはそれぞれ有名なレコードたちでもあると思います。しかしレアグルーヴとして聴けるということに関しては今でもまだまだ未発達の分野だと思います。基本的に自分の耳で聴き確かめこれは使えると判断していくものだ。そこにはジャンルという概念はなくすべての音楽がその対象になる。その中で幾人にイイと、またはクラブでプレイされ認知されたものがクラシックといわれるようになる。

今回取り挙げたレコードはレアグルーヴ・クラシックのセカンド・シーズンから次のシーズンになるクラシックス、またはその最有力候補だと思います。ファースト・シーズンはレアグルーヴ発祥の地ヨーロッパでのシーンで注目されていた日本のジャズ/フュージョンだろう。笠井紀美子のバタフライやゼロ戦、中村照のユニコーンあたり。また、ヒノテルのスネイクヒップあたりだと思うんですけど、セカンドシーズンはここ最近の和ジャズブームや日本の発掘がすすみ、あまりにもレアな希少盤だったこと、注目されていなかったことなども作用しようやく近年認知されてきた新たなクラシックスだと思うんです。

日本のレアグルーヴを探すなら’猪川次郎’の御三方で(造語です笑)決まりでしょう!個人的にずっと思ってました。入口であり出口でありえると、今やソレは共通の認識になっていると思う。拘りなく選んだ今回のセレクションはやはり御三方の支配率が高い笑☆。どれもが世界トップクラスの一級品で目玉になるレコードばかりだ。
 HOME  ILLUST GALLERY  LISTEN MUSIC  DISK REVIEW PUCAS WORLD  LINKS  BBS   UP DATE  CONTACT
 SINCE 2005
All design and illustration and DJ MIX by pucas. PUCAS SITE