コンサートレポート

管理人の視点から書き残したコンサートの記録です。

 2006.5.29 尾西信用金庫 6F例会場にて


 前日に尾西市民オーケストラ定期演奏会に出演したばかりで、定演に続くこの日の本番は疲れた体には少々キツかったが、それでも前日ほどのプレッシャーはなく、楽しい本番だった。

 今回の本番は尾西ロータリークラブ例会での演奏。地元の名士達の集まりである。例会とは、本来講師を招いての勉強会の場で、元はベーシストの不破氏の元に講演依頼として来た話を、半ば強引にコンサートにしてしまったそうで、果たして私たちが演奏などしてよかったのだろうかとの疑問は未だ残る。が、喜んで聴いていただいたとの話を後から聞いたので、良しとしよう。場所は尾西信用金庫ビルの5階。会議室のようなホールで、窓からの眺めがなかなかいい。音響がデッドだと聞いていたが思ったほどではなく、響き過ぎず、各楽器の音が良く通る適度な響きだった。10時半にセッティングしてリハーサル開始。皆まだ目が覚めていないようで、ノリも悪いしミスも多かったが、不思議と不安はなく、本番は上手くいきそうな気がしていた。・・・と、ここでハプニング発生!私が楽譜を忘れてきてしまったことに気が付いた。今回初めて人前で演奏するテナーでの曲「Over the Rainbow」。前日の定演が終わって気が緩んでいたのだろうか・・・?音は全て頭に入っていたのだが、本来アルトで吹き慣れた曲の為、テナーでの運指が出てこない。しかたがないのでリハ終了後から本番までの空き時間に、頭の中にある音をメモ程度に書き出し、本番に臨んだ。

 本番はリハ中の予感通り、とても上手くいった。私に関しては、前日の定期演奏会とのギャップだろうか、ここまで緊張しないでリラックスして臨んだ本番は久しぶりだった。余計な緊張がない分、自身が演奏を楽しむゆとりがあった。私だけでなく、他のメンバーもリハより断然いい演奏をしていたと思う。そんなバックに支えられ、実に気持ちよく演奏した私だった。特に楽譜を忘れて、本番前急いで書いた走り書きを頼りに演奏したテナーが、この日は絶好調だった。リードとの相性が非常に良く、会場の響き具合も良く、実に気持ちがよかった。・・・いやいや、いい気になってはいけない。楽譜を忘れるなどという初歩的なミスをしてしまったのだから。(反省)

 実は本番中にもハプニングがあった。ベースにつないだアンプの電源が入らなかった。不破氏はかなり焦ったことと思われるが、それでもアンプなど不要と思えるだけの演奏をこなしたのは、さすがである。・・・後から聞くと、相当強めに弾いたらしいが・・・お疲れ様でした。

 参加者の中には「先日ウィーンへ行ってきた」などと言われる方がおられ、本場の音楽と聴き比べられて恐縮した私たちだったが、この日の演奏中の聴衆の皆様の反応も、悪くはなかったと思う。曲に合わせて体を動かしながら聴いてくださる方が目に入る時というのは、嬉しいものである。

 本番終了後は、準備された昼食をいただき、近くの喫茶店での楽しい歓談の後、解散。演奏は上手くいったし、昼食は美味しかったし、楽しいTeaTimeだったし・・・実に楽しく充実した1日だった。

 ・・・本番前に「お嬢様方」と紹介された時、思わず目を合わせて苦笑いした私と智子さんだった。(^^;ヾ