コンサートレポート

管理人の視点から書き残したコンサートの記録です。

 2009.4.18 Cafe HIGUCHI(各務原APITA店)にて

 
 

Cafe HIGUCHIでの2回目のコンサート。
今回は「コーヒーブレイク」がテーマという事で、カフェにちなんだ曲が選曲されたけど、こうやってテーマを決めると選曲って難しい。前回は「2部はJazzyに」と言われたのでこちらから多く候補を出せたけど、今回は私の方からはほとんど候補を出せず、ほとんど主催者側から出された候補曲がそのままプログラムとなったけど、主催者も結構苦労した様子。そしてそのほとんどが、歌をそのままサックスで吹くものだったのだけど、歌は歌詞があるから同じメロディを繰り返しても問題ないけど、楽器でそれをやるのにはムリがある。かといって、アレンジの才がない私は、結局そのままやるしかなかったのだけど、楽譜自体の難しさとは違った難しさに今回は悩まされた。私にできる事といったら、オリジナルの歌い方に合わせてサックスの歌い方を研究する事。主催者は「いい感じだ」と喜んでくれたけど、お客様は果たしてどうだったのだろうか? 中には「コーヒーカンタータ」など、ソプラノサックスでクラシカルに演奏できる曲もあった。私は個人的にこういうのは大好き。ただピアノはちょっと大変そうだった。バッハは難しいから・・・私だったら、本番緊張しなきゃいけないほどの難しい曲はやらない事が多い。ムダに緊張して演奏の質を下げるより、余裕を持って臨む事で演奏の質を上げたいから・・・でも、このピアニストは「でもやりたいから」って挑戦するとか。実際本番はバッチリ弾いていた。こういう精神は見習わなきゃ。

 それでも、2回目という事もあって要領を得ていたし、私の方は技術的に難しい曲もなく、知人が聴きにくる予定もなかったので、ほとんど緊張感なく本番を迎えた。会場の電子ピアノが新しくなっていて、今回が初お目見えだとか。音色は前のピアノよりもよくなっていたけど音量バランスをとるのが難しかった。弾き手にはほとんど聞こえなくても、客席側にはかなり大きく聞こえる。本番中1曲終わる毎に音量を調節するしかなかった。ちょうどいい音量はわかったので、次回は問題ないけど。

 前半はコンサート目的じゃないお客様が多く、その話し声に対抗してMCに力が入り過ぎたり、失敗はなかったものの演奏に集中できなかったりと、イマイチの出来栄えだった。こういう場で演奏する以上、マナーの悪いお客様がいる事は覚悟して臨まなければ。これもいい経験。でも後半はマナーのいいお客様ばかりで静かに聴いてもらえた為、MCも演奏もスムーズに、気分よく進められた。唯一失敗したのが、私の立ち位置。ピアニストに完全に背中を向けた状態だった為、チャルダッシュ演奏中に上手く合図が送れず、ピアノが1人突っ込む事に・・・これも次回に向けての反省点。やはり私の顔が見える場所にピアニストにはいてもらわなくては。

 GWに控えた明治村の宣伝をしたところ、興味をもって「聴きに行こうかな」というお客様がおられた。このTeaTimeConcertの常連のようで、音楽自体にも耳慣れていた様子で「サックスで初めてチャルダッシュを聴いたけど、サックスもなかなかいいものだ」との嬉しい声。あと、驚いたのが、今回知人は来ないと思っていたのに、小学校・中学校時代の同級生がお母さんと一緒に来ていた。各務原APITAには良く行くのだそうで、このコンサートもチェックして楽しみにしていたとか。事前に知っていたら緊張したかも・・・でも、思わぬところで懐かしい顔に会えて嬉しかった。ピアニストの知人で、大学の吹奏楽サークルでクラリネットを吹いているという女性が「木管楽器の音がするソプラノサックスは初めて聴いた」との事。確かにプロでもない限りソプラノサックスを柔らかな音色で吹く人は少ないので、こういう言葉が聞けたのも嬉しい事。ソプラノは最近安定してきて、自分でも気分よく吹けるようになってきているので、ソプラノのレパートリーをもっと増やしたい。あと、その人が「前回と音色が違ってやわらかかったが、楽器が違うのか?」と聞いてきた。楽器は変わっていないけど、吹き方は大きく変えた。前回聴きにきた両親に「あの会場であのパワーで吹くと吹き過ぎ」と言われていたので、今回は力を抜いて楽に吹く事を心がけたのが良かったと思う。

 苦手な歌物ばかりのプログラムだったけど、終わってみれば結構気分よく吹けて楽しかった。伴奏者である主催者も私とのセッションは楽しいと言ってくれている。今後もこういう本番を大事にこなしていきたい。