コンサートレポート

管理人の視点から書き残したコンサートの記録です。

　2009.10.09　稲沢リーフウォークにて

　今日はワンコインコンサートの主催者からの依頼で、稲沢リーフウォークでのコンサート。最近増えてきた巨大ショッピングモールには一角に広場のようなスペースがあり、近くの各務原イオンにもそんな場所があって度々イベントが行われている。このリーフウォークも音大の学生やプロが呼ばれてコンサートが行われている事は知っていたけど、まさか自分が呼ばれるなんて！　平日の夜だった為、会社は休みを取らなければならなかったけど何としても引き受けたかった。

　伴奏はワンコインに引き続いてのピアニストに依頼。彼女もその本番の次の日に自分のピアノ教室発表会を抱えていて厳しいスケジュールの中だったけど無理を聞いてくれて、今回の依頼を引き受ける事ができた。

　このリーフウォークでは、ずっと土曜日の昼にファミリー向けにコンサートが行われてきたとか。この秋から会社帰りの社会人・カップル向けに、ちょっと大人っぽいコンサートを･･･という趣旨で企画される事になったらしい。７月のワンコインの演奏を主催者は気に入ってくれた様子だった事からの今回の依頼か？　依頼を受けたのが９月初めで本番まで１カ月しかない状態だったから新たな曲にはあまり手を出せなかったけど、ワンコインでサマータイム・スターダストなど、ピッタリな曲を何曲かやっている。また、伴奏譜を入手したのもあって、チャルダッシュをソロイスツでも演奏予定のボサノヴァ調アヴェ・マリアに入れ替えた。加えてピアノソロの幻想即興曲もディズニーのナンバーに変更してもらい、ワンコインに比べると少し大人っぽい、ラフに聴けるプログラムとなった。

　アヴェ・マリアはソロイスツの演奏会でも演奏予定だったから練習してあったし、それ以外は全てワンコインで演奏した曲ばかり。今回の演奏会向けに私が新たに取り組む曲はなかったけど、伴奏者はこのアヴェ・マリアに相当苦労したらしい。確かにリズムセクションなして、このシンコペーションの多い曲を演奏するのは大変だと思う。ソロイスツでもその点は難しかった。事前の伴奏合わせではこの曲に１時間以上費やして、遅いテンポから気長に繰り返した。この伴奏者は大抵、この方法を取る事で感覚をつかんでくれる。とはいっても、この短期間に指定テンポでの演奏はとてもムリ。安全に演奏する為に、デモ演奏に比べてかなり落ち着いたテンポで本番は演奏する事にした。

　この日の前日に台風が来て、昼過ぎまで電車が動かず、いつも利用する名鉄が動いてくれなかった為、先に動き始めたＪＲで出勤。本番の日は休みを取る予定の為、遅く出勤したとはいえやるべき事を終えないと帰れず、終電間際まで仕事しなければならなかった。でもこの日のうちに台風が通り過ぎてくれて一安心。

　そして本番当日。５時半に会場入り。会場は周囲にスタバやサーティーワンがあり、吹き抜けの２階からも聴く事ができる、予想していたよりいい場所だった。音の響き具合もまあまあ。ただ、やはりピアノがクラビノーバというのが、ピアニストにも弾きづらいし、聴いて合わせる側にとっても聴きづらく、客席に向けてはスピーカーが使われても、ステージ上では意外に聴きづらかったが、これはしょうがない。リハーサルは音出し程度できればよかったので、一番心配なアヴェ・マリアのみ確認程度に演奏し、あとの残り時間は伴奏者に好きな様に弾いていてもらい、私はその間に入口に貼ってあったこの日のコンサート案内を写真に撮ろうと外へ･･･(左上写真)　この案内はチラシにも印刷して新聞に折り込まれたそうで、そのチラシを特別にもらった。

　控室へは社員様の通用口から。名前を記入しビジター様の名札を受け取り･･･こういう事は一般の会社と同じ。ただ帰りはカバンの中を見せなければならなかった点がこういう店ならではの厳しさ･･･といっても形式だけ、といった感じの見方しかされなかったけど。雰囲気のいい休憩室があるのが羨ましかった。私が今出入りしているビルには休憩室などなく、自社が入っているビルの休憩室も喫煙者以外は利用しづらい雰囲気。多分店舗の裏側というのはどこも同じ感じだろう。万博の時も思ったけど、こういう場所での本番は普段足を踏み入れない領域に入り込めるのが楽しい。

　そして本番。平日の夜だからさほどお客さんは多くない･･･と聞いていたけど、会場に並べられた席以外にも周辺の店や２階から聴く人がいて、思っていたより多くの人が聴いてくれた。マイクを通して･･･ではあったものの自分の音が心地よく響き、さほど緊張する事もなく、聴いてくれるお客様方の表情もよく、とても気分よく演奏させてもらった･･･こういう本番にも大分慣れてきたと感じるこの頃。１箇所、１回目のステージでアヴェ・マリアでそれまで失敗などしたことない箇所で指が誤動作したのが悔しいけど･･･来月のソロイスツの演奏会の宣伝もさせてもらった。おおっぴらに何かを配布する事は禁じられていたので「興味のある方は声をかけてください」と一言言ったら１０人ほどから尋ねられ、メールアドレス等を伝えた。さてどれほど問合せが来てくれるのか･･･？特に熱心に聴いてくれた学生は演奏会に来てくれそうな様子だった。学校でサックスを吹いていると言っていたけど･･･そういう子に気に入ってもらえる事は本当に嬉しいし、こういう個人の活動でソロイスツの宣伝に貢献できるなら嬉しい事！　こんなコンサートを、今後もどんどんやりたいもの。･･･できれば各務原イオンなどで･･･

　おおむね上手くいったコンサートだったけど･･･一つ失敗！ＭＣで「うちの近くのイオンにもこんな場所があって･･･」と一言入れたら「イオンは最大のライバルだからＮＧ」と、主催者に注意されてしまった。そう、このリーフウォークは「アピタ」。そんな事など全く頭になく･･･以後お店でコンサートをやらせてもらう時は気をつけねば･･･(^^;ゞ！