コンサートレポート
管理人の視点から書き残したコンサートの記録です。
2010.7.27 ダイヤモンド ソサエティ下呂にて
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今日は緑山軽音楽部単独のでの1stライヴ。本番は夜7時からだったけど、昼に緑山邸に集まってリハーサルを行った。まずは昼食後にデュオから。浜辺の歌とリベルタンゴの2曲・・・といっても浜辺の歌もリベルタンゴもできあがっていたから今日は確認だけ。浜辺の歌は問題なく、リベルタンゴは中間部でピアノに旋律が移る箇所を見直しただけで2度通して終了。リベルタンゴは決して簡単な曲ではないのだけど、そんな曲がサッとできてしまうって楽しい。随分前からピアニストがやりたいと言っていたこの曲。曲の進行を綿密に作らなければ難しいと思っていたけれど、La Vie en Roseのピアニスト智子さんが書いておいてくれた楽譜のお陰で緑山でも気軽に演奏する事ができた。
ベースが遅れてくるのを待つ間、客の入り具合を見ながら、もうちょっと曲を増やそうとデュオで少年時代、ドラムが加わったトリオでイパネマの娘を追加。こういう気楽にサっとできるレパートリーが常に何曲かあると便利。ただ私に楽譜がないとできないから、これは私が個人的に今後見繕っていかなくては。またそのうちに楽譜を漁りに行こう。
予定より大幅に遅れてベースが到着。1時間ほどで4人での曲をささっと確認。先週はノリがイマイチだったけどさすがに今日はいいテンションで演奏できていた。でも普段から危うかったI Do What I Wantはちょっと危なっかしかったか・・・他にも若干ヤバそうな箇所はあったように思ったけど、本番直前に気にしてもしょうがない。あとはノリ良く楽しくできたらそれでいい。
4時ちょっと過ぎぐらいにリハを終え、それぞれ楽器を積み込んで下呂へ・・・こちらは幾分涼しいかと思ったけど、岐阜と変わらない暑さ。練習中もエアコンの効きが悪くなるし、夏の暑さは辛い。白川の緑山邸から下呂温泉まで40分余り。信号がほとんどなく、車も少なく、初めて走る道のドライブはなかなか快適だった。
先に楽器を置く為に会場のダイヤモンドホテルへ・・・初めての会場。ロビーの中央にグランドピアノがあって、周囲に座り心地のよさそうなテーブルセットが並ぶ・・・聴く側にはとても居心地よさそうな感じ。ステージが見やすいようにテーブルとイスを並べ替え、楽器の準備は後回しにして食事へ。食事は人気店だという回転寿司。回転寿司といえど、あなどれないネタの良さでかなり混む店だとかで、今回同行した緑山氏の奥様が席を取っておいてくれたおかげで、すぐ食事できた。ホントにネタのいい店。北陸へ行った際市場内の回転寿司もネタが良くておいしかったけど、それに負けないぐらいおいしかった。大トロ・中トロが口の中でとろけるようだった(笑)。いいお店を教えてもらった。本番前にいい店で腹ごなしさせてもらった。
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ホテルに戻ると私の両親が到着していた。下呂市内の母の実家にいる義理の叔母を今日のライヴに誘ってもらったのだけど、「誘っておいて行かないわけには・・・」と、遠いのに下呂まで聴きに来てくれたのだった。ちょうどお墓参りができて良かったと言っていたけど、両親の協力に感謝。義理の叔母に会ったのは何年ぶりだろう?
そして本番。会場の響き具合はちょうどいい感じだし、明治村のように終始ピアノと2人だけだと心細くて緊張するけど緑山のメンバーとの本番は安心して臨める。明治村でやった曲より数段難しいのに、ほとんど練習時と変わらない精神状態で演奏できた。不思議なほど緊張しなかった。3月のスプリングコンサートの時はそれなりに緊張したのだけど、2回目だからかな? ただ、デュオで最初に演奏した曲だけは不安定だった。思っていたより吹き始めのピッチが低くなってしまって・・・冷房の効いた場所ではよくある問題なのだから演奏時にもうちょっと気を配らなくては。2曲目以降はピッチも演奏も安定し、緊張もせず、空調がほどよく快適な中で、とても気分よく演奏できた。
1時間以上に渡る演奏時間の中、私が抜けるのは途中1曲だけ。通常なら体力的にかなり厳しい状態なのだけど、ピアノにアドリブを渡した間の数小節間だけでも客席に座って水分補給できたのがありがたい。その適度な休憩のおかげで最後までいい調子を保って演奏できた。練習中よく失敗する、リベルタンゴのグリッサンドや、My LoveのHigh Fも無事成功、全ての曲に渡ってたいしたミスもなく、本番のいいテンションの高さも手伝って、熱い演奏を楽しむ事ができた。ここ最近やってきた本番の中で、最も理想的な状態で演奏できたと思う。さすがにスペインの最後の方になって息が切れてきたり、アンコールの情熱大陸ではリキみ過ぎて音がひっくり返ったり・・・まあこの程度はご愛嬌。夜市にお客さんを取られたようで、やや客の入りが少なかったのが残念だったけど、いいコンサートができたと思う。
ここで演奏するべき時間は7時からの2時間。余った40分ほどの間はピアニスト一人でのコンサート。その間私たちは客席でくつろぎながら歓談させてもらった。聴きに来てくれた義理の叔母が大感激していた。「CDは作っていないのか?」とまで聞かれたし、6日のミュージックフェスティバルも来てくれるそう。あの人がこんなに音楽が好きだったなんて初めて知った。6日は是非ご近所さんも誘って聴きに来てほしいもの。さらに驚く事にこの叔母、我が緑山ピアニストのお母上を知っていたし、ベーシストとも顔見知り。そしてベーシストのお母上の実家が私の母の実家の近所・・・世間ってなんて狭いんだろう!
ここ最近の私の本番をほとんど聴きにきている私の父。耳慣れてきて最近の父の批評は結構参考になる。私が一番気にしていた事・・・このバンドでは私の音が小さい。アルトでの中低音・・・特に静かに聴かせる箇所が聴こえないとの事。「一番聴かせてほしいのに」と父が言ってくれたように、私自身もそこは一番聴いてほしいところ。静かな箇所だけでなく全体的に、PAを使うならともかく、サックスを生音だけで使うなら、周囲の音量をもっと落とさなければならないだろう。元より大音量のドラム、そしてアンプで音を拡大しているエレピとベース・・・という周囲を相手に、時には自分で吹いていて自分の音が聴こえない事もあり、いつも本番での音量バランスが心配だったし、周囲に対抗するように力いっぱい吹くとコントロールが乱れ、演奏が荒くなる。本当は常に8割程度のパワーで楽に吹けるといいのだけど・・・だから「今後はサックスにPAを使っては?」とリーダー緑山氏に提案してみた。ただ緑山氏はできればサックスは生音の状態でバランスを取りたいとの事。そしてサックスに対して周囲の音量が大きすぎる事も今回のライヴで認識してくれている。生音で勝負させてもらえるなら私としてもありがたい事。今後に期待。
10時少し前に下呂を出て、途中コンビニに寄っても日付が変わる前に帰宅できた。下呂←→各務原は2時間もかからない。思ったより近かった。(っていうか、とばし過ぎ?) 帰ってすぐ録音を編集。途中子供に録音機を倒されて心配したけど、壊れる事なく録音は無事入っていた。まあまあの出来だったと思っていたけど、こうして聴くと反省点が一杯! 自分が自覚している以上にリズムの感じ方が甘い。これまで緑山邸で度々録音を聴いて確認してきたつもりだったのに・・・。またリキみ過ぎている箇所は音程が不安定だし、改善したつもりだった悪い癖が随所に出ている。思った音が出ていない箇所も多い。「私ってこんな演奏していたんだ・・・」と、粗だらけに聴こえる自分の演奏。まだまだ修行が足りない・・・と、思わずため息。ε==(-o-;)