コンサートレポート
管理人の視点から書き残したコンサートの記録です。
2010.10.16 JazzDream長島 サザンベルスクエア・ステージにて
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今日はJIVEでのジャズドリーム長島LIVE。ソロイスツの金管メンバーが出演するつもりで申し込んだという話は聞いていたのだけど、その返事が忘れた頃に来て、急遽JIVE・・・Bear's
Bandで出たいという話になって、突然飛び込んできた本番だった。楽しいJIVEでの初本番が長島でできる! それは嬉しかったのだけど、急に決まった話で、しかもトランペットが2人しか都合つかなかったので金管が5名の曲のみしか使えない。JIVEの練習は9月中頃に1度だけやっているけど、金管5名の幻想即興曲と、金管6名の愛が全て、SING
SING SINGが練習してあっただけ。そしてその後本番までの間に組んだ練習が先週の土・日の2日のみ。この2日間で幻想、ルパン3世、I
Got Rhythm、愛するデューク、ジブリメドレーを仕上げるという無謀な強行手段での、今回の本番だった。プロ向き、ハイアマチュア向きを含む結構難しい曲ばかりを5曲も、よくこの少ない練習回数で仕上げたもの。ソロイスツだからこそできた事だと思う。
長島は20代の頃にナガシマスパーランドに行ったきり、ジャズドリーム長島は初めて。一度行ってみたいと思っていた。かなり広いしお客さんも多い。ステージもいい場所にある。ライヴをやるには最高の場所だ。1時ちょっと過ぎ頃にサウンドチェック。ステージの屋根のせいか、屋外だというのにデッドな感じはなく、自分の吹いた音がいい感じで響く。とても吹きやすいステージだった。ピアノの音量調節にちょっと手間取っていた様子。初めて本番で使うエレキピアノに、使い慣れない借り物アンプじゃやむを得ない事。緑山でもそうだけど、生音じゃない楽器はホント毎度調整が大変だ。サウンドチェックだから曲のほんのさわりしか演奏していなかったけど、聴いていたお客さんの反応は上々。拍手も出る。いい反応が得られそうな感触だった。
リハの後本番まで1時間ほどあったので、ジャズドリーム内を散策。何かいい物ないかな〜と。アウトレットだから安いかと思いきや、さほど安くはない。っていうか、多分元が高い商品が多いのだろう。特に購買意欲をそそる物には出会えず、ウィンドーショッピングのみで散策終了。
そして本番。メンバーの中には緊張している様子の人も・・・。緑山での多い本番経験のおかげで、こういう本番にはとても強くなった私。ほとんど緊張しないでステージに上がった。でも初めて人前で吹く曲ばかり。初めての曲はやっぱり怖い。心配なフレーズが近付くと緊張してくる。特に幻想の1回目ソロではすごく怖かった・・・それでも冷静にミスタッチなくこなせたのは、多い本番に鍛えられたおかげと、この1週間いろんなテンポでじっくり練習しておいたから。心配なフレーズの対応も確実にできるようになってきた。でも1ステージ目では怖いところはやや消極的な演奏になったかも? I Got Rhythmまで失敗なく無事終えて、あとに残った心配な要素のないジブリとデュークはすごく楽しく吹いた。先にプレッシャーのかかる曲が済んでしまうのっていい(笑)。お客さんの反応もよかった。1Fだけでなく、2Fからも大勢の人が聴いてくれている。後半余裕のあるところで客席を見渡してみると、人々の楽しそうな顔がはっきり確認できた。聴く人が楽しんでくれている様子がはっきり伝わってくるのは屋外でのLIVEならでは。ホールではなかなか感じられない事。こうして1ステージ目を無事終了。
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1回目の録音を聴いたメンバーから「サックスが弱い」との意見。サックスだけ少し前に出るか? との意見もあったけど、数十センチ前に出たところで大した変わりはない。この編成の中でソリストのように1人だけ前に出てしまうのも変だし・・・1部はややリードが薄めだったためリキむと音がひっくり返りそうで力を入れられなかった事もあったので、2部は厚めのリードでしっかり吹く事で今回は対応しようと思った。JIVEのCDを聴いてもやや弱いサックス。木管5重奏ではうるさくて抑えなければならないサックスも、さすがに金管5本と一緒では太刀打ちできない。この点は今後の大きな課題になってくるだろう。
そして2回目。2回目は大分楽な気分で演奏できた。1部であんなに怖かった幻想も落ち着いてできた・・・というか、やや運指の不安な箇所でやりやすい運指を、なんと本番中に偶然発見!! これで次回以降少しでも安心して演奏できるようになるかも。2部はMCも調子が出て、突然メンバーにワンフレーズを吹かせる「無茶振り」炸裂! 私に対しては「怖くて無茶振りできなかった」と後から言われたけど(笑)。もし振られたらTake Fiveでも吹こうと思っていたのにな〜。でも突然「楽器を吹いて何年になる?」と聞かれ、「10・・・」と言いかけて、そろそろ20年が経とうとしている事に初めて気づいた。もうそんなになるんだなぁ・・・と。この無茶振りがお客さんには結構ウケていたみたい。こういうMCも楽しくていい。あれだけステージ上で楽しく笑う事の多い本番がかつてあっただろうか? そんな雰囲気のステージだったから、きっとお客さんにも楽しい時間を過ごしてもらえたに違いないと思う。演奏自体は、いくつか不慮の事故もあったけど冷静に対応できた様子だし、たった3回の練習であの演奏なら上出来。とても楽しい、いい本番だったと思う。
美濃加茂まで戻って打ち上げ。今年8月頃「金管アンサンブルにサックスの加わった楽譜が出たから、今度一緒にやってみない?」と言われ、「いいよ〜」と軽く返事をして始まった私のBear's
Bandへの参加。でも実は、このBear's Bandがソロイスツ金管メンバーが中心になって去年まで活動していたシンパティコバンドの生まれ変わりだった事、シンパティコが解散してから、ずっとこのバンド結成に向けて準備が進められていた事、シンパティコ健在の頃から私の存在が望まれていた事など、色んな事を初めて知った。あちこちから必要とされて、楽しく活動に参加させてもらっている今日この頃。今日の本番中MCでも「うちのエース」だと紹介してもらえる。「こんなに自分が必要とされたのは、ここが初めて」と言ったら「どうして今まで埋もれていたの?」と言われた(笑)。決して埋もれていたわけじゃない。活動拠点が岐阜じゃなかっただけ。でも確かにここまで派手には活躍させてもらっていなかった。岐阜に拠点を移した事で私の音楽人生は180度変わった。尾西で悶々としていた10年もの年月がウソのよう。
「こっちに来てから、さらに伸びたんじゃない?」と私と共にBear's Bandのメンバーとなった緑山氏。そう、これだけ活躍の機会が多いと真剣に練習するし、共演するメンバーに力を引き出してもらっている部分も多いし、ソロイスツでは常任指揮者の下これまで以上にいい勉強をさせてもらっている。緑山軽音楽部ではいろんな音楽を聴き、取り組む機会が増えた事で、私自身の音楽の幅も広がった。そんな中で演奏がすごく安定してきて、吹く事がこの上なく心地いいと思えるこの頃。岐阜に拠点を移した事で力を伸ばしてもらった事は間違いない。自分が一人で頑張るだけじゃダメ。上達するには環境や仲間に恵まれる事がすごく大事だと改めて思った。いい仲間がいてこそ上達できる。ソロイスツのメンバー、緑山のメンバーにはどんなに感謝しているか。
私の演奏がJIVEのCDの中のサックスと全く遜色ないと言われた。なんて嬉しい言葉。あのCDにひっついて練習した甲斐があった。音色やフレーズの作り方、歌い方など、緑山でコピーを繰り返してきた事で、もしかしたら音をコピーするだけじゃなくて演奏までコピーできるようになってきたのかも?・・・なんて(調子乗り過ぎ・・・?笑)。でも、もしそうなれたら、出したい音を良く聴いてみっちり研究して色んな音が自在に出せるようになる? クラシックでもジャズでもフュージョンでも一層自在に吹き分けられるようになる? 上手い人の技術をこっそり盗む事もできるかも? そんな風になれたらいいな。がんばろっと!!