ソロイスツに入って3回目の演奏会。1回目は2部に出させてもらっただけだったけど、2回目の去年は中川アンサンブルに木管5重奏に、アヴェ・マリアではソロを吹かせてもらってG線上のアリアではフリューゲルとのデュオと盛り沢山に色々出させてもらって、今年はJIVE! これだけタイプの違うアンサンブルを次々とやらせてくれる楽団が他にあるだろうか? この次は一体何が来るだろう??(笑)
本題の前に・・・大変だった事が一つ。ここ5年ほど風邪などひいたことがないと周囲に自慢していた私だったのに、久しぶりに熱を出して2日間寝込んだ。ちょうど職場に風邪をひいた人がいたのと、先週の土曜日・・・午前中長久手で保育園リハ、午後からジャズバッハ練習、夜はJIVE指導と、容赦ないハードな一日の次にまた夕方から指揮者による指導が夜まで続き、翌日の月曜日が保育園の本番・・・「こんな無茶な週末を過ごして体を壊さない方がおかしい」と親に呆れられていた(苦笑)。年には勝てないということか・・・。その為に保育園本番後はリハまで全く練習できず・・・大事な本番前5日間を、全く練習せず演奏会に臨むハメになってしまった。
熱は保育園本番翌日の火曜日に出たのだけど、その日楽器のリペアを予約してあったので、その為に無理して出勤。おかげで頭がぼーっとして全く仕事がはかどらなかった(苦笑)。楽器のリペアというのは・・・JIVEでいつも金管勢にかき消されてしまう私のか弱い音が悩みの種で、保育園の本番でも1st
Altoとのあまりの鳴りの差に凹んでいたのだけど、保育園で本番を終え、給食を食べながらの歓談中サックスの話題となり「SERIEVってどう?」(SERIEVとは、サックスの型の種類)と聞かれて「抑えつけられている気がする」と言った自分の言葉で「もしかしたら昔使っていたSERIEUならもっとパワーが出せるかも!」と思いついて、さっそく7年ぶりにSERIEUを調整に出そう! と思い至って予約をしたのだった。早く調整したSERIEUを吹きたかったので、熱を出して辛かったのにキャンセルする気にはならなかった。昼休みに楽器を預け、定時ぴったりに会社を出て店に行き、調整を終えた楽器のなんと良く鳴る事!!! SERIEVでは吹いても吹いても鳴らなかった高音がパワフルに響く! 吹きたいピッチに当てられなかった最高音が楽に当たる! 私がずっと悩んでいた原因は楽器だったのか!
ただ、だから今吹いているSERIEVが悪いというわけじゃない。鳴り過ぎるのを嫌うプレイヤーが好んで選ぶというこの楽器は、自然に吹いてやさしい温かい音が出せる。音程も安定しているので他の楽器との室内楽には適していると思うし、パワー全開で吹く必要のないクラシックもこちらの方がいいと思う。「せっかく2本持っているのだから、使い分ければいいじゃないですか」とリペアマンに言われ、クラシックは今まで通りSERIEVを、JIVEと緑山はSERIEUを使おう!と、とても明るい気分で帰路に就いたのだった。嬉しさで熱など吹っ飛んだ気分だったけど・・・次の日やっぱり熱っぽくて喉も痛い。本番に備えて休む事にしたのだった。まさか2日も休む事になるとは思わなかったけど・・・2日目の休みは本番に備えて大事を取っただけで、半分はサボり(苦笑)。でも芯熱が残った感じで本調子が出ない状態は結局このリハまで続き、無理して風邪をぶり返さない様練習もリハまで控えなければならなかった。気を付けていたつもりだったけど、無理が重なると防ぎ様がない。
リハは4時からのJIVEがトップバッター。残響の多いホールでの演奏は予想以上に調整が難しかった。ドラムの前にアクリル板を置いたことでドラムの音量調節はできていたけど、音が反響板を跳ね返って客席に届き、楽器自体から聴こえないという不思議な状況。そして立ち位置によって鳴り具合も違い、奥へ引っ込むと音はこもるけど、かといって一番前に出れば鳴りがいいというものでもないらしい。そういえば尾西のホールにもデススポットがあったなぁ・・・。鳴らないとわかった上で、いつもそこにサックスを配置されて「聴こえないからもっと吹け」と言われて大変だったっけ・・・。アーラ大ホールでの一番鳴るポイントというのを、今回のリハで勉強させてもらういい機会だった。
リペア直後には鳴りの良さにあんなに感激したSERIEUだったけど、残念な事にその程度ではJIVE金管勢の音量には敵わなかった(ToT)。やっぱりサックスの音が飛んでこないと言われ、ソロ演奏時のサックス立ち位置を再検討する事に。後で録音を聴くと、これまで聴いた録音の中ではよく聴こえる方だったけど、SERIEUを使った事による目覚ましい効果というのは感じられなかったかな・・・残念! 病み上がりでパワーが出なかったせい、練習していないせいって思いたいけど・・・。それでも高音は当たればスカっと鳴るので以後JIVEと緑山ではこちらを使った方が良さそうな感じ。でも7年ぶりに吹いたこの楽器、かなり気を付けて吹かないと音を外しまくってしまう!!! 本番で使うのは大冒険かも? という感じ。
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暗いステージにスポットが当てられている所で、演奏中順次登場する「幻想即興曲」。静まり返った中での演奏となるホールでやるのはめちゃくちゃ怖い。手が震えて指が変なキーに触ってしまうから、ついつい無難に大人しく吹いてしまうのがいけない。ホルンがアクリル板を反響板に使う事で鳴りが良くなってきたので、本番はもっと自信持ってしっかり吹かないとホルンに消されてしまう。バッキングに徹する「愛が全て」ではドラムとピアノの間で吹く事になり、バッキングとしてはとてもやりやすい位置だけど、後で録音を聴いたら刻みのフレーズがほとんど聴こえない。いや、多分なければ物足りなさを感じる程度には聴こえているんだろうけど、もうちょっとだけ「何をやっているか」が分かる程度にははっきり吹かないと、いくらバッキングとはいえ結構大変なフレーズだから、いなくても変わらないような演奏にはしたくない。「ルパン3世」では私のソロを浮き出させる事が一番のポイント。少し前に出たぐらいではダメだったので、金管部隊から少し離れた場所まで移動する事に・・・ただでさえ緊張するだろう本番で、ソロをド忘れしないかも心配なのに、移動する余裕まで持たなくちゃならない。あと、久しぶりに吹くこの楽器ではフラジオを外す恐れがあるのが怖い。「Sing
Sing Sing」は金管部隊が全員ドラムの後ろに回り、ソロのある私一人ドラムの前で演奏するので、楽に吹いても音量バランス的には問題なさそう。ただ、最初の出始めに、いつも余分に#をつい付けてしまうミスを5回に1回ぐらいやらかすので気を付けなければ(^^;ゞ。(今日もやっちゃった・・・)フラジオはないけど、最高音F#が多発するこの曲は、確かにSERIEUになって、当たればこの音はよく鳴るけど吹き慣れない為に外しやすいのが心配。そして、最後ドラムソロはお約束、我々は客席で鑑賞。緑山氏のドラムはやっぱり最高! 私一人が前に立つこの位置では最後の終わるタイミングが見えないと言ったら「おもむろに後ろを振り向いて合わせればいい」とのアドバイス。なんだかバンマスみたいでちょっとおいしいかも(笑)。バランス調整に手間取ったので1時間半ぐらいリハに時間がかかったか。最近長時間立っている事が辛い私にはちょっとキツいリハだった。
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今回は緊張の照準がほとんとJIVEに向いているので、2部にも嫌な箇所はいくつかあるものの、今年の2部は幾分気が楽。でもJIVEで体力のほとんどを使い果たし、今日は病み上がりという事もあって全く調子が出なかった・・・というか、実はその最大の原因は、SERIEUのネックをSERIEVに付けて吹くというおバカな事をしたから(一度やってみたかったの・・・リハでやるなって!?)・・・普通に音は出るけど、細かいコントロールが利かなくなるので、繊細さを要求される戦メリがすごくヘタクソになってしまった・・・反省(-o-;)。休憩時間に交換したので、その後のViva
Musicalはちゃんと演奏できました・・・けど、あとはやっぱり疲れかな。Angel of
Musicのソロでノドに力が入ってイマイチ。リードも良くなかった。この前日リハでは、指揮者は全体の演奏を聴く為に指揮を振らずに客席に行ってしまう。Angel
of
MusicとMariaでそれをやられるのは辛かった・・・それでも、本当はちゃんとテンポを体に持って、互いを良く見合って聴き合って演奏できなきゃいけないんだろうけど・・・まだまだ指揮者におんぶにだっこの私たち。
そして、演奏自体より小芝居を問われる「Jazz Bach」。保育園に続きまたここでも小芝居をやるのだ(苦笑)。先週の練習では時間切れで中途半端に終わってしまい、今日のリハはその続きから。楽譜に奏者の登場タイミングが書かれてあった事から小芝居を入れる事になったこの曲。指揮者の細かい指摘が入ってなかなか先に進まない(笑)。私は一番最後にバタバタと駆け込む事にしたので、その様子を他人事のように見ていた(笑)。小芝居のストーリーを皆がイメージできていないので、多分どう動いていいのかわからず迷っているといった感じ。でもその為に何度も演奏をやり直させられたFluteとEuphのデュオはだんだん上手になっていったけど(笑)。私は、遅刻して呼ばれてバタバタと参入してメンバーを怒らせて・・・となんとなくストーリーを決めて臨み、私の出方には特に何も言われなかった。そしてやっと演奏。演奏自体はサラっと流しただけ。低音のソロ部でバッキングを抑えろと言われたぐらい。やっぱりこの曲は演奏より小芝居が勝負。帰る前に見ていたメンバーに聞いてみたら、私に関しては「キャラじゃない人がバタバタ走るのが面白い」だそうな(笑)。キャラじゃないか・・・まあ、そう振舞っているからね、いつもは(爆)。
そしていよいよ本番当日! 前日は早目に帰って早く休んだのは正解で、本番に向けて上がってきたテンションのせいかやっと体にエンジンがかかった感じ。ちょっと鼻がおかしいかな? という感じはしたけど、治りかけた風邪が、ぶり返した様子はなく体調はいい。明日はどうなってもいいから、今日の本番が終わるまではこの状態を維持できますように・・・と、祈るような気持ちで会場へ。
リハ前に、前日できなかったアンケートの折り込みを手伝い、JIVEのゲネプロは10時頃から。本番同様の暗いステージで演奏に一層緊張感が増し、そんな所へ出ていくのは本当に怖い。演奏が始まると手足が震える。「ホールは嫌だ」とつい弱音を吐いてしまう。でもカッコよく颯爽と歩いていかなきゃ。・・・まあ、その点はマイク前でのスタンドプレーが多かった尾西時代からやり慣れている事ではあったけど。昨日はパワー全開で吹いたけど、今日はもうちょっと楽に吹こうと思っていた。その方が音を外す心配もない。でも朝一だったからか、積極的に吹こうとすると音の出始めがひっくりかえるし、フラジオも外れる・・・「リハでやっておいてよかった」と思えばいいんだけど、やっぱりリハでも成功させておきたかった。このリハで幻想演奏時の私の立ち位置を修正。楽器のベルを客席に向けるのがいいかと思っていたけど、楽器の右側から音が鳴っているつもりで少し斜め方向を向くといいと言われた。その方が他メンバーとの駆け引きもできる。また一ついい勉強になった。ルパンとSingではいくつも音を外した。やっぱり久しぶりの楽器を吹き込まずに本番に使うのは無謀なのか? でも当たればこっちの方が鳴るんだけどな・・・と思いつつ・・・。
そして2部のゲネ。アンコールを軽く流してJazzバッハ。本番の靴を履いて、わざとバタバタ大きな音を立てて走っていったら、後から指揮者に「びっくりするからやめた方がいい」と言われた。さすがに調子に乗ってやり過ぎた(^^;ゞ。本番は静かにバタバタ走っていかねば(笑)。自宅ではいつも、毎朝出勤前にバタバタと慌ただしく音を立てて階段を昇り降りしていつも母に呆れられ「床が抜ける」と父に言われる私。実はそれをステージでやろうとした(爆)。「一番おいしいところを取っていったね」と皆が言う。そうなのか? それはもう、本番のDVDを見ないとわからないだろうな。
2部の残りのゲネ。昨日より体調は良く、リードの調子も良く、正しいネックを楽器に付けて、今日はいつもの調子で戦メリもきれいに吹けた。Musicalのフラジオも楽に成功。
昼食時、気になるJIVEゲネの録音を確認した。幻想は恐れずしっかり吹かないとホルンに押され気味だし、愛が全てもバッキングは昨日同様モヤモヤしたまま・・・ただ、トランペットのソロに合わせて吹くオブリガートは良く聴こえたので、あの場所だから聴こえないわけじゃない。刻みだから聴こえないのだ。本番はちょっとだけ音を長めにしようと思った。「音が飛ばない」と言われ続けたルパンは「こんなもんか」という程度。SERIEUによって当初期待したほどクリアには聴こえない。長島やマーゴよりは随分マシだけど・・・これが限界かな。あとは音を外さない事を祈るのみ。
今回写真撮影を、メンバーの知人がボランティアで引き受けてくれて、朝からいろんな場面で撮ってくれていたのだけど、JIVEメンバーで今後のCDジャケットに使えそうな写真を撮るとの事で、衣装を着て楽器を持って集合。プロのサックスカルテットが客席で楽器を持ってカッコつけて写っている写真をCDジャケットに使っているのをいくつか見た事があるけど、そんな写真を撮ってもらった(笑)。枚数は随分撮ってもらったけど・・・どんな写真が撮れているか楽しみ。こういうノリって結構好きかも。
・・・なんて、プロの真似して遊んでいたら、すぐ開場時間になってしまった。急いで楽屋に戻って音を外しそうな箇所、指が滑りそうな箇所を再確認。朝吹いた時よりはちゃんと高音が当たるから、JIVEの本番はSEIREUで行こうと決心! 心配してもキリがないし、あまり吹いていてもリードも自分も疲れるだけなので、本番15分前には舞台下手に移動して本番を待った。いつもイヤな待ち時間。でも写真を撮ってもらったり「JIVEもJazz
Bachみたいに走って行ったら?」などバカな事を言われたり、本番前なのに既に感激して涙する緑山氏がいたり・・・そんな事をしているうちに緊張は序々にやわらいできた。ここまできたら自分を信じて開き直るしかない。アガったっていい演奏にはならないし、楽しまなきゃ損!って自分に言い聞かせて・・・
木管アンサンブルが終わってJIVE演奏開始。2部冒頭Jazz
Bachでの登場と大きく差を付けるべく、精一杯颯爽と歩いてステージへ・・・一番怖い瞬間・・・ただ、尾西時代もそうだったけど、前日リハ、当日のゲネに続いて、本番は3回目。同じ状態で3回目に演奏する本番は幾分慣れるので、よほど自信のない状態でない限り結構落ち着いてできるもの。吹き始めをちゃんと鳴らして、指を滑らせないで、ドラムを聴いて走ったり遅れたりしないように、音を外さないように・・・あれこれ考え過ぎて冷静過ぎたかもしれないけど、どうにか失敗せず最初の1フレーズを終了。これで気が楽になって、あとはいつもの調子で吹けた。昨日のリハや午前中のゲネで外しまくった高音やフラジオは全部当たった! パワーを9割に留めて冷静さを残して、失敗しやすい箇所は全部無事クリア! 幻想さえ終わってしまえばこっちのもの(笑)! 次の「愛が全て」では精神的に休憩させてもらえる(笑)。ただ、ちょっと安心して気を抜き過ぎたか、若干ミスしちゃったけど(^^;ゞ。ルパンもSingも皆が同じテンションで、そのテンションをどんどん上げて、最高に盛り上がっていった。音ば飛ばないルパンでのソロも、心なしかリハよりも自分の音が良く鳴って聴こえたので気分が良かった!
これまでも楽しかったJIVEの本番だけど、これほどエネルギーに満ちた演奏ができたのはこれが初めて! 緊張感の大きさが逆に大きなエネルギーを生んだかも? いつもステージの魔物にイタズラされて事故が起きる本番だけど、今日は天使が降りてきたのかもしれない。
すごいと思ったのは、部分的に一緒にアンサンブルする者同士がアイコンタクトを取ったり、隣同士寄り合ったり・・・普段練習で一度もやった事がない事を皆が自然にやっていた(私も)。楽器を吹いていない部分は皆笑顔で手を叩いたり踊ったり、本気で楽しんでいた。そしてSingの最後・・・最高潮に盛り上がり、フレーズ最後の音をたっぷり塗りつけ、間をたっぷり取り、最後のフェルマータをたっぷり伸ばし・・・練習でこれまで一度もやった事がないendingを、自然に皆が合わせてやっていた! これには感動した。体中が熱くなる思いだった。皆の心が一つになるってこういう事なんだと、これまでも感じた事はあったつもりだったけど、これほどの一体感を感じたのは初めてだったかもしれない。実に爽快な気分だった。こんな楽しかった本番は生まれて初めてだと思える本番だった。素晴らしいステージだった!!! この後に2部が控えている事を忘れるほどの充実感だった(笑)。
舞台をハケると指揮の吉住氏が「この後で2部をやりたくない」と・・・(笑)。彼にこんな言葉を言わせたJIVEは大成功だった!と確信。でも成功に酔う暇はない。すぐ楽屋に戻って着替えて、私は楽器をSERIEVに切り替えなくては! バタバタと準備して舞台下手に行ったら、もうJazz
Bachのメンバーが舞台で音出し中。心の準備をする暇がない! といつもなら嘆くところが、JIVEの大成功ですっかり気が楽になり、2部にも怖い箇所がいくつかあるのに全く緊張感なく、今から本番だとは思えない平常心で出番を待っていた私。周囲と和やかに話をしている間にいきなりステージでは本番開始。そしてJIVEとのギャップを意識しつつ、でも足音は控えめにステージへ・・・イスにつまずく事もなく、無事楽譜を受け取って演奏を開始。緊張しまくりだったJIVEに比べて、あまりにも平常心で演奏した自分がすごく不思議だった。この調子でミスなくプログラムは進んでいった。本番は金管勢が本気で吹いてくれるから、休み小節中思わず笑みがこぼれて体が自然に動く。みんな練習と本番とで別人のよう。本番のテンションって素晴らしい。でもさすがに恐怖のフラジオが待っているViva
Musicalの前には個人的に緊張感が走った。外すのを恐れて慎重になり過ぎて、ちょっと音が切れ切れになったけど、とりあえずフラジオは成功。その後トランペットの後でやわらかく吹くソロも悪くない音で成功・・・ここまで来たらもう怖い箇所はない。最後まで楽しく演奏できた。昨日のリハではヘタクソだった戦メリも今日は調子よくキレイに吹けたし、最後の君の瞳に恋してるは、本番で初めて聴いた金管の楽しげな演奏に上手く乗せてもらって木管勢も楽しく吹けたという感じ。
大きな事故なく、とっても楽しく、無事本番は終了した。
本番を終えて、ようやく今回来てくれたサックスのエキストラとゆっくり話ができた。忙しくてなかなか練習に参加できなかった今回のエキストラ。1回だけ来てくれた練習は平日の短い練習時間だったし、前日リハも慌ただしかったし、本番前は自分が緊張しまくっていてとても彼女に声をかけてあげるゆとりがなく、ほおっておいて申し訳なかった。同じ小串門下だった彼女とじっくり話をしたのはこれが初めて。気さくないい子だった。音の傾向が私と良く似ていて上手く音を寄せてくれたし、基本ができているから練習参加が少なくても確実に演奏してくれて、一緒に吹いていてとても吹きやすかった。次回以降も彼女に来てほしいけど、土・日は仕事で一杯だとか。現役学生時代もいい音で吹いていて卒演にも出演し、卒業後しばらくは同じ大学だった仲間とカルテット活動をしていたみたいだけど、今は教える仕事をしているだけで演奏活動は一切していないとか・・・もったいない話だ。機会があったらまた彼女とも縁をつないでいきたいもの。
片づけを終え、撤収を前に皆で立ち話。その場にいた吉住氏との話の中に先日の保育園本番の話題も出て、奥様の事もいろいろと教えてもらって、彼女のセッティングがおおよそ把握できた。私が想像していた状態とは逆のセッティングだった事に驚いた。多分私の状態と比べて、かなり吹き方が違うと思われるけど、おおよその想像はつく。セッティングがわかったし、彼女の音も録音が残っているので、ちょっと研究してみようかな。まずはマウスピースを買わなきゃ!
最高に気分よく終わった本番。どうにかいい体調で迎え、元気に打ち上げに赴く体力も残っていた(笑)。宴席でのみんなの様子もすごく明るい。こういう場にいると、ソロイスツの人たちは本当に音楽が好きで熱心なのだと改めて思う。JIVEのメンバーが近くに来て、私が入った事で皆が頑張って練習したと言ってくれた。そういえば緑山でもそんな事を言われたっけ。私がちゃんと仕上げてくるから、皆のやる気を刺激したのだと。久しぶりに真剣に練習したと(笑)。私の方こそ皆が熱心だから何も言う必要がなく、私はただ自分の演奏に責任を持って参加していればいい状態を居心地良く思っていたのだけど、まさか私が活性剤になっていたとは(笑)。どこへ行っても私の存在や、私が要求する事が重くて敬遠されてきたのに、緑山でもここでも歓迎して喜んでもらえる。歓迎されて慕われて頼りにされて・・・こんな幸せな事ってない。絶妙なタイミングで尾西からソロイスツに移り、いい出会い、いい機会を得たと、隣にいた緑山氏と顔を見合わせた。本当にいい巡り合わせだったとしみじみ思う。「でも自身がそういう機会を常に欲していなければ逃したかもしれない」と吉住氏は言われる。諦めずに自分の居場所を求め続けて頑張ってきて本当に良かったと思う。願わくば、この幸せが長く続きますように・・・
Jazzバッハでの私の登場の仕方が想像以上にウケていたみたいで「JIVEで颯爽と登場した姿はすごくカッコ良かったのに、Jazzバッハではバタバタと登場した、そのギャップが面白かった」という言葉で爆笑と共に注目され、ちょっと恥ずかしかった(^^;ゞ。変なところでも評価を受けてしまった。でも保育園での小芝居から始まって、意外にこういうのも結構好きな自分を今回初めて知ったかもしれない(笑)。早くDVDを見たい。