3年車検後インプレッション

2003-8-7(木)[ヘッドライト]
私は車に乗る時はほぼ100%ヘッドライトを点灯していますが、ターボオリジナルの
ヘッドライトは内部リフレクタのメッキの輝きも変わらず、ヘッドライトカバーの汚れ
もないようです。
カイエンでは走行中はベンチレーション機能が働きヘッドライトカバーの曇りを防止し
ているが、停車時エンジンの熱でヘッドライトカバーが曇ったり水滴が付いたりするの
が問題となっているようです。911はリアエンジンのせいか、それとも構造上のせい
か分かりませんが、ヘッドライトカバーが曇るということは今までありませんでした。
後、ヘッドライトの形は同じでも表面の模様が異なるものがあるようです。私のターボ
はヘッドライト,フォグランプのガラス部以外の表面は銀色の無地ですが、ここが銀色
の波模様になっているもの(オプション?年式?)を見たことがあります。
尚、ヘッドライトの光軸ですが車検前に比べ上がっているのが確認できました。私の要
求に対してディーラーが対応してくれたのには非常に満足しています。


2003-7-29(火)[タイトコーナーブレーキング現象]
ターボはセンターにビスカスカップリングを用いた4WD機構を持っています。普段は
4WDを意識することはありませんが、右折時ハンドルを目一杯に切って発進すると、
タイトコーナーブレーキング現象によると思われる抵抗を感じることがあります。
スムーズに動き出さずにエンジンに負荷が掛かったような状態になるので、いつもより
動きが鈍くなりますが、特に気になる程ではありません。


2003-7-19(土)[まとめ]
・電気的不具合

 新車時のランプ不点灯は、端子の接触が馴染んできたからでしょうか、その後全く起き
 なくなりました。
 それ以外には合計3度、走行中に燃料計の針が突然0になり、警告灯が点滅しオンボー
 ドコンピュータに警告メッセージが表示されたことがあります。ただすぐに回復したの
 で支障はありません。
 その他、走行中の音・振動など気になることもありません。
 結局3年間で些細なことはありましたが、実質上修理の必要はなく定期点検(リコール含)
 以外で工場に行くことはありませんでした。


・エンジン特性

 新車の時と比べて全く別のエンジン特性になりました。アイドリングトルクが全くなく
 クラッチをつなぐのが早いとすぐにエンストしていましたが、今ではアイドリングでク
 ラッチをつないでもエンジン回転が下がるだけでエンストすることはなくなりました。
 クラッチを半分つないでからアクセルペダルを踏むアイドリングスタートも十分できる
 ようになりました。
 クラッチペダルからミートポイントの感触が感じられなくても、半クラッチはエンジン
 回転の低下やボディの動きで分かり、その状態でもエンストの心配はなくなりました。
 エアコンオンではアイドリングトルクは低下しますが、それでも同様なクラッチ合わせ
 で問題ありません。


・クラッチ特性

 パワーアシストがあるせいか、はっきり言って不自然な感触です。
 最初踏んだ時には軽く感じましたが、踏んでいるうちに重く感じるようになります。
 前に乗っていたフェラーリ348tbも重かったのですが、その重さは一定で踏んでい
 て何の違和感も感じませんでした。長時間運転しても左足が疲れることはありませんで
 した。
 それに比べて踏む重さが一定ではなく不自然に感じ、運転しているうち思った以上に左
 足に疲れを感じることがあります。
 クラッチのミートポイントの感触も感じられませんが、エンジントルクが出てきたため
 クラッチ合わせの操作も楽にできるようになりました。坂道発進も慣れのせいもありま
 すが、緊張せずに普通にできるようになりました。


・マフラー白煙

 エンジンコールドスタート時にマフラーから白煙が出たのは、3年間で161回中17回(9.5%)
 でした。
 今まで所有した車では絶対出ることはなかったのですが、もうもうと白煙を噴き出すの
 で知らない人が見たら故障だと思うことでしょう。水平対向エンジンだから仕方ないの
 でしょうか。
 後、フル加速時にもマフラーから白煙が出ているようです。ディーゼルエンジンではな
 いのですし、これもターボ車の常識から言えばエンジンブローの前兆に見えるかもしれ
 ません。ターボはストリート走行を目的として造られているモデルなので、マフラーの
 白煙については実用車としてもう少し考慮して欲しかったところです。


・オイル消費

 オイル消費は1,400Km/l位で安定してきました。これも普通の車の常識に比べれば多す
 ぎるように思います。
 これはターボのレスポンスを良くするため、タービンの潤滑に潤沢にオイルを消費して
 いると考えることにしましょう。


・シフトチェンジ

 シフトストロークはフェラーリ348に比べれば当然短いですが、944,951に比
 べると少し大きいように感じます。シフトチェンジはどのギアにも軽く入ります。
 低速でニュートラルから1速に入れる時だけ力が必要になります。
 尚、1速に入れるつもりでリバースに入ってしまうことについては、シフトレバーを勢
 いよく動かさずに操作することにより、リバースに入る前の抵抗を感じることができ誤
 シフトはしなくなりました。ただ逆に言うと素早くシフトチェンジすることができない
 ということにもなります。
 慣れないと誤シフトする可能性があることについては、安全にかかわることなので改善
 を求めたいと思います。


・ステアリング

 グリップ部の盛り上がりですが、握っているうちに縫い目が滑らかになって手が痛くな
 ることはなくなりました。パワステで扱いやすく小回りもききます。目一杯切っても異
 音がでるようなこともありません。


・スピード

 ターボのフル加速ですが、街中では2速まででしょう。3速や4速になっても加速は衰
 えないので、自分の思っている以上に絶対的なスピードが出て、一般人が操れる領域で
 はなくなります。


2003-7-12(土)[車検時確認事項]
車検時にディーラーに確認した事項とそれに対する返答を以下に記します。

・エンジンオンでCDチェンジャーがリセット

 バッテリーの能力が低下する冬場では、エンジンオンでCDチェンジャーがリセットされ
 る。CDチェンジャーが電圧低下に敏感すぎるのでは?

 →通常そのような場合セルモーターが回らなくなると思われる。CDチェンジャーもしく
  はオーディオコントロールユニットの不具合も考えられる。少し様子を見て下さい。

・エンジンオン時にオイルの燃える白煙がもうもうと出る

 大体8回に1回位の割合です。これは仕方ないのでしょうか?
 オイル消費は1,400Km/l位で高レベルで安定。

 →ターボはそういうものです。

・フルスロットル時の白煙?

 1,2速フルスロットル時後ろを見ると、少し白煙のようなものが見えます。
 以前ディーラーの整備担当者から、ターボのオイル消費が激しいのはオイルがシリンダ
 ー内で燃えているからと聞いていて、エンジンが高回転になると燃えるオイルの量も多
 くなりマフラーから白煙として見えるようになるターボ固有のメカニズムでもあるので
 しょうか?

 →ターボはフルスロットルでマフラーから白煙が出ます。他のターボと同等で特に多い
  ということはありません。タービンの軸受けのオイルもあると思われます。

・燃料計表示不具合

 今まで走行中3回燃料計の針が突然0になり、警告灯が点滅しオンボードコンピュータ
 に警告メッセージが表示されたことがあります。ただすぐに(1分位)回復するので特に
 問題にはなりませんが、頻度が多くなってくれば要チェックです。今のところ再現しな
 いので、原因究明は不要です。

 →コンピュータのチェックで異常ありません。

・ヘッドライトの光のカットが水平で前方を照らさない

 996ターボの光のカット
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 過去の車の光のカット(キックアップ)

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 今まで所有した車では左側の光のカットが斜め上にのび前方を照らしていましたが、タ
 ーボは左側の光のカットは右側同様水平になっているのでその分前方を照らしません。
 光軸は基準内で最大まで上方に調整して欲しいと思います。
 そもそも、前方を照らさない光のカット自体がよくないのでは?

 →光軸が下がり気味だったので、基準内で最大限上方に調整しました。
  光量の多いHIDランプなので、上方の光はカットするようにしている。

・タイヤ磨耗

 表面の模様の溝がかなり浅くなっています。ただ中央にあるタイヤを一周している太い
 溝は深いです。

 →現在1万5千Km走行でまだ溝があり、2万Kmを越えたあたりで交換でしょう。


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