マニュアル車操作上の注意点

996ターボのマニュアル車の操作に関して特に気になるところをまとめてみました。
メーカーで今後の車造りにおいて、より操作性の向上が図られることを望みます。

○リバースシフト

 シフトレバーのリバース位置は1速ギアの隣にあり、1速の位置からリバース位置に左
 に動かす時に抵抗があります。しかし、この抵抗がいつも同じように感じられない場合
 があるのが問題だと思います。
 以下私の経験を記します。

 ・ニュートラル位置から素早くシフトレバーを左に動かすと、抵抗を感じずにリバース
  位置まで動いてしまう。実際前進するつもりが突然バックしたことがあります。

 ・シフトレバーを確実に操作してリバースギアに入れた後、ニュートラルからゆっくり
  と1速に入れようとした場合抵抗を感じずにまたリバース位置までシフトレバーが動
  いてしまう。実際何度も1速のつもりがリバースに入り方向転換に時間がかかり、周
  りで待っている車に迷惑をかけたことがあります。
  この場合左下の2速に入れてから、上にシフトレバーを動かし1速に入れるのがいい
  かもしれません! 尚、1速と2速は一直線ではなく少し段差がついています。

 誤ってリバースギアに入ってしまうことがないよう、常に同じ抵抗感をつけるか操作性
 の改善を望みたいと思います。


○坂道発進

 私は今までマニュアル車を乗り継いできましたが、特に996ターボはパワーアシスト
 のクラッチのつながり方がシビアで,ターボでアイドリング時のトルクがなく,電子制
 御スロットルでアクセルレスポンスにくせがあり、今までの車では全く気にならなかっ
 た坂道発進がうまくできなくなりました。クラッチは階段状につながるような感じがあ
 り、アクセルレスポンスはペダル操作に対して遅れ気味で突然吹け上がることがありま
 す。
 マニュアル車では坂道発進の時、クラッチ,アクセル,サイドブレーキの3つを操作し
 なければなりません。それ故クラッチとアクセルのシビアな車だと3つの操作を同時に
 行なおうとするとタイミングのずれによりバックしたりエンジンを空吹かししてクラッ
 チをすり減らすことになります。
 安定した坂道発進を行なうため、下記のように一つ一つの操作を確実にすることにより
 常に同じ態勢で安定に発進できるようになりました。
 坂道でサイドを引いてクラッチを踏みギアを1速に入れた状態からだと、

 1.アクセル操作
   エンジン回転を1200回転位に固定する
   急な坂でも1500回転以下で構いません2000回転は回し過ぎです
 2.クラッチ操作
   半クラッチの位置まで上げて止める
   これが一番微妙な操作が要求されるところでその車に慣れるしかありません
   996ターボではエンジン回転が変化しない範囲の半クラッチで構いません
   エンジン回転が低下するところまでいくのは深くクラッチを合わせ過ぎです
   半クラッチの位置に合わせやすいシートポジションの調節が必要です
 3.サイドブレーキ操作
   アクセル,クラッチを固定したまま(←これが肝心)サイドを解除します
 4.クラッチ操作
   サイドを解除すると車はまだ静止したままだと思うので少しクラッチを上げます
 5.アクセル操作
   車が動き出したらアクセルを踏みます

 基本は以上ですが、慣れにより連続した操作になると思います。
 最新の電子制御やパワーアシストを取り入れたマニュアル車では、逆にクラッチ合わせ
 がやりにくくなるということでしょうか!
 平坦なところでもクラッチとアクセルのタイミングがずれるとうまく発進できませんが、
 タイミングを合わせるように操作することも、マニュアル車を運転する楽しみと感じて
 います。


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