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■2004年度を振り返って■
■2004年度を振り返って
◆アニメランキング
◆玩具ランキング
◆おまけ/流行語大賞
◆昨年度の闇鍋


◆アニメランキング
昨今のアニメはサイクルが早く数が多い割りに良作に恵まれない状況でしたが、そんな中でも名作として後世に語り継ぐに値する作品は出るもの。

・一位『SDガンダムフォース』
とりあえず一言
「ガンダムフォース サイコー!!」
ガンダム25周年記念作品にしてTV第10作目にして最高傑作(断言)。

これを「ガンダム」として扱う事に賛否はあるかもしれませんがTV媒体で放映されたガンダム作品の中ではダントツの出来栄え。

昨年の今頃は「裏本命」という扱いであり、
確かに、放映当初はRPGのイベント画面みたいなCG絵や、ロボットが比較的人間臭い動きをしているのに対して人間が人形みたいな動きであるのに抵抗を覚え、キャプテンガンダムのフェイスオープンには通常とは別の意味で度肝を抜かれましたが・・・

「私の名はキャプテン・・・キャプテンガンダム!

回を追うごとに着実に面白くなって行き、1クール終盤のT様登場編を皮切りに安定した面白さを維持できる様になり、3クール序盤に若干の中だるみがあるものの、4クール〜最終回まで神がかった怒涛の盛り上がりは他作品の追従を許さない圧倒的な面白さを誇っていました。
果てしなく燃える、手に汗握る展開、ロボットアニメの醍醐味を堪能できる1作だと思います。
正に2004年度を代表するアニメといって良いでしょう。

昨今では珍しく視聴者や大きなお友達に対する媚びを一切せず、本当の意味での真摯な作りは本来の視聴者である子供だけではなく、大人の観賞にも耐えうる良作であったと思います。

ここのところ何とも言えない微妙な作品が多く低迷している感のあったサンライズロボットアニメですが、SDガンダムフォースは旧来のサンライズ正統ロボットアニメの健在ぶりを見せ付けてくれた作品であったと言っても過言ではないでしょう。
また、2004年度は、陰陽大戦記、ケロロ軍曹と楽しめる作品が多くサンライズのレベルの高さを再認識させてくれた年であるとも言えます。

天宮編〜終盤にかけては全て名作揃いなのですが敢えてベストエピソードを挙げるとしたらコレ!
#26『決戦! コマンダー対キャプテン』
中盤戦最大の山場となるコマンダーサザビーVSキャプテンガンダムの大一番。
まだ本作を未見の人はこれだけは絶対に見て欲しいと思うエピソード。



「宣戦の角」の最上部の玉座で向かい合うヘビーウェポンキャプテンガンダムとコマンダーサザビー。
皆の見守る中、遂に決戦の火蓋が切って落とされた!
爆熱丸、ゼロの二人がかりで完全に圧されていた圧倒的な戦闘力を誇るコマンダーを相手に、

キャプテンは



四方八方から降り注ぐコマンダーのビーム兵器を機動力でかき回し掻い潜る。
「逃げるのだけは上手い様だな!!」と

苛立つコマンダーは必殺のメガキャノンを発射。
ここで、冷静さを失いかけていたコマンダーは僅かなミスを犯す。
大出力のビームを放つ為には必ず足が止まる。キャプテンはその僅かなミスを見逃さず反撃に転じる!


コマンダーのメガキャノンを、今までの経験を生かした『技』で相手の攻撃を耐え抜き、

荒れ狂う台風の目をピンポイントで打ち抜く『精密射撃』によって対抗する!

全てのビーム兵器を封じられたコマンダーではあるが、
必殺突撃モードへと変形し突進。

対するキャプテンはガンビークルモードに変形、今まで温存しておいた必殺技・ソウルドライブマックスモード『獅子の牙』を繰り出し応戦。

両者の必殺技は互角


飛び道具も無く、必殺技も出し尽くした両者はビームサーベルを抜き雌雄を決する
コマンダーの二刀流の前に苦戦を強いられるキャプテン。

そして、キャプテンのビームサーベルが弾き飛ばされる!!
勝利を確信し止めを刺しにくるコマンダー
しかし・・・

ビームサーベルを素手で受け止め握りつぶすキャプテン
性能では劣るものの気迫に勝るキャプテンが徐々にコマンダーを追い詰める。

全ての武器を使い果たし、全力でぶつかり、満身創痍の両者。

最後の勝負は素手での殴り合いとなった。

死力を尽くした結果・・・

キャプテンの必殺パンチがコマンダーを捉えた!!

倒れ行くコマンダーサザビー。
しかしその胸にはキャプテンと同じくソウルドライブが輝いていた。黒く、怪しく・・・
ソウルドライブを持つ者。キャプテンとコマンダーとの関係は!?


・・・簡単に紹介するつもりが結構長くなってしまった(苦笑)
兎にも角にもこの話は、敵ボスクラスとの一騎打ちとしてもかなり見所があり、二転三転する手に汗握る戦局は間違いなく2004年度のベストバウト。
悪の圧倒的な「暴力」に対して正義側も同様の「力」で対抗したり、インチキ臭いパワーアップや予定調和の萎え展開の多い中、
敵の「暴力」に対して主人公側の「技」「作戦」「経験」そして「みんなの応援」といった全く異なるものを武器に戦い勝利を掴むその姿は身震いする程の格好良さ。
また、CGを使用した作品は多々あれど、本作品がそれらと一線を画す傑作である事を印象付けた回でもある。
既存の作品ではCG独特の、俗に「軽さ」と呼ばれる質量感を出すことの難しさから、こと戦闘描写に関しては肉弾戦を避け銃撃戦がメインになりがちで迫力不足であるのが通例であり、それはCGである以上仕方が無い事、というのが通例ではありましたがそんなものは
全て製作者側の言い訳に過ぎなかったというのがハッキリと証明された、といっても良いでしょう。
前半の緊迫した射撃戦はもちろんの事、
終盤の二頭身半のガンダム達が繰り広げる殴り合いは旧来のセルメーションを上回る精度と迫力と密度、そして「重み」がありました。
CGアニメでもセル画を上回る重量感は出せるのです。


余談ですが、本年度よりはじまるトランスフォーマーギャラクシーフォースはイメージビデオを見る限りでは従来の銃撃戦よりもド付き合いがメインっぽいのですが、これは少なからず本作の影響を受けていると考えていいのでしょうか??


・二位『巌窟王』

第一話からその独特の世界観に引き込まれ、
冬コミでは企業ブースの公式ムック本欲しさに大雪の中を並び見事に風邪を引いたが、
それでも後悔していないくらい思いっきりハマった作品。

この↓なんとも言えないテクスチャー表現は慣れないと目が痛いのですが、


慣れてくるとこれがまた独特の世界観を醸し出していて逆に幻想的で凄く良く見えてきます。

まだ1クールも終わっていませんが序盤における視聴者の引き込みはかなりのもの。
そろそろ復讐劇が始まるのですが、今のテンションを保てるかどうか期待したいところ。
本作の上手いところは、原作の巌窟王=モンテ・クリスト伯を主人公にせず、彼に憧れる少年・アルベールの視点で物語を進めるところ。
今後、尊敬する伯爵が徐々に見せるその本性に彼がどう反応していくのか、実に楽しみです。



・三位/該当作無し

3位以降はほぼ団子状態で敢えて順位をつける作品が無い。
強いて言えば戦隊シリーズでは屈指の完成度を誇る
『特捜戦隊デカレンジャー』
古き良き時代の戦隊ヒーローの魅力を今風のエッセンスで纏め上げた良作だと思います。
ここ数年の戦隊が変化球を投げては失敗していたものばかりだったので尚更良く見える。
直球が速くないと変化球は決まらない、という当たり前ですが意外に難しい事をキチンとやってのけたという点では物凄く評価したい作品。

昨年からの継続ですが『鋼の錬金術師』も、・・・少々言いたい事はありますが全体を見ればかなりの高評価。また、個人的にはかなり感情移入出来る作品であったのも事実。3thOPの歌詞にあるように禁忌と解っていながら「全てを犠牲にしてもいい、あの笑顔をもう一度」という気持ちは痛いほど良く分かる。
『鉄人28号』も作品としての完成度はかなりのものとは思いますが、妙な回顧主義というかなんと言うか本来子供向けアニメのはずが、子供に見せるつもりが無い作りをしている点が引っかかって選外。
原作モノですが、ただ原作に声を付けただけという作品の多い中、原作を遥かに上回る面白さがある『ケロロ軍曹』も一応挙げておきます。序盤、一時無差別アニパロ作品になりかかった時がありましたがそこから良く持ち直したものだな、と(苦笑)。


■更に微妙なランク
『エルフェンリート』
原作知らずに見せられたらビックリした。衛星とはいえ放送コード大丈夫なんかコレ!?
『プラネテス』
HNK教育
(元はBSですが)だけあって実に解りやすく受け入れ易いハードSFアニメ。
人間ドラマをベースに非常に手堅い作りはかなり好感が持てる。
『デジキャラットにょ』
評判の悪い本シリーズですが昨年に入ってからテコ入れで行われた終盤の『プリンセスハイスクール編』だけは普通に面白い。
『プリンセスハイスクール編』だけはソフトを買ってもいいかなぁ、と思ってたらそれだけ専用セットでオマケをつけて割高なDVDを出すところは流石はブロッコリー。
『Get Ride!アムドライバー』
序盤は微妙通り越して駄目駄目モードだったのですが、中盤以降かなり持ち直して面白くなった。
玩具市場的には年間を通して最も勢いのあった作品。
『マリア様がみてる』
「百合モノ」という新ジャンルのエポックメイキング的作品なので一応。
ただ、アニメの方は、妙な台詞回しが乾いた笑いを誘うものの、物語自体は原作を知らない人にはわけわからんので××。
『ギャラクシーエンジェル第四期』
これはお情けかな。たまーにツボに入る回もありましたが大半は××。
それにしても今作で新キャラを明らかに使いあぐねているのに次シリーズでは更に新キャラ投入と、このシリーズも行き先不安で仕方がありません。しかもツインテールで妹キャラ
(推定)って、そりゃアンタ引き出し無さ過ぎ。


■ワースト作品
2003年度みたいに解りやすい駄目作品がある場合はともかく、粗製濫造されている本年度では駄目なモノは早々に見限るのでワーストランクは無し。
それでも見てしまったのが
『ラグナロク』。これは前にやってたウルトラQが結構好きで見ていたのですが、ウルトラQの後味の悪さから寝つきが悪くて続けて見ていただけ。
あと『ウルトラマンネクサス』はかなり重症な出来だと思う。




■オマケ
◆萌えキャラランキング
一位:日向 夏美(出演作品:ケロロ軍曹)

原作版ではさほど萌えキャラでは無い、とうよりもエロ要員で引いていた部分もあるのですがTV版は凶暴さ120%増しで萌える萌える。間違いなく昨年度ナンバー1萌えキャラ。

二位:アニタ キング(出演作品:R.O.D -THE TV-)

声優・斎藤千和さんにドツボにハマる原因となったキャラ(でもネコミミモードはダメ)
この小憎らしさが可愛いのなんのって。

三位:サリー(出演作品:トランスフォーマースーパーリンク)

本名(ファーストネーム)ちとド忘れ。・・・えーと、誰か教えて下さい。
出番が少ないのが残念でしたが元気で活発な女の子は見ていて非常に楽しい。キャラ的には非常に良かったのですが、劇中での扱いは完全に脇役なのと、たまにメインを張る時があると思えば不自然に前に出るので逆に引いて、この順位。ただしヴィジュアル的にはストライクゾーンど真ん中。

・次点
ウィンリィ ロックベル(出演作品:鋼の錬金術師)/写真左
フランソワ うさだ(主演作品:デ・ジ・キャラットにょ)/写真右

ウィンリィは、・・・まぁ皆まで言うな。私も好きなんだよ!!
うさだママは何ともいえない感性のズレ方がかなりツボ。
◆玩具編
昨年は、年末に携帯ゲーム機の大本命が控えているとあって全体的に玩具業界不調な年でしたが、
その中でも頑張ったもの、頑張れなかったものを紹介


一位『Get Ride !アムドライバーシリーズ』(コナミ)

コナミのアニメ媒体による玩具参入第一弾「Get Ride !アムドライバー」
昨年度、子供からマニアまで幅広い層をターゲットに最も活気のあった商品郡。
これは個別の商品ではなく「シリーズ」として評価。
またマニア層も、ガンダムや超合金、トランスフォーマーといった昔からあるシリーズとは若干年齢の若い学生層を中心にヒットし新たなるユーザーを獲得していった、という点も注目したい。

大まかに別けると、まずか「素体」となる人形。それに装備する「強化武器」。そして乗り物から素体へ装着するアーマーになる大型アイテムである「バイザー」の3種類がラインナップされ、素体である各フィギュアを軸に様々な装備、装着、組み換え遊びが楽しめるというもの。
はっきり言ってしまえば、この遊び方は旧ミクロマンのソレですが、ミクロマンが出来の良い可動フィギュアとしての進化を選んだ結果、忘れてきてしまった大切な遊び心をしっかりと持ち、それを回顧するだけではなく今風のセンスでまとめ上げたシリーズがアムドライバーであったと言えます。

変形玩具としてみると全てが見立て変形な上に組み換え式。その上、変形形態が「ボード」とある意味「言ったもの勝ち」的なものであり決して技術水準の高い物とは言えませんが、それを補って余る魅力やTVを初めとする宣伝媒体での演出が購買意欲へと結びつき、ヒット商品となったと言えるでしょう。

確かにキャラクターと組み合わせると、この板っきれが格好良く見えるから不思議。


いや、ブリガンディモードは普通に格好良いけど。

ただ、やはりコナミのノウハウ不足からか肝心なところにクリックやジョイントが入っていなかったり、開き直ったかの様な余剰パーツの山が出るものなどもあり、全体としてあと一歩捻りが足りなかったのが実に惜しい。
また初期ロットでは関節強度、パーツ精度等品質管理面での個体差も散見された。
塗装や成型色にはかなり気を使っている様に思えるのだが、ジョイント径の精度が甘くパーツを装着しても保持しきれなくポロポロ落ち、ストレスが溜まるというのもマイナスポイント。
しかし、出た欠点は次のシリーズでは多少なりとも改善されていた、というのは評価に値します。

同シリーズの最初期(左)と最後期(右)に出た素体とバイザーを見比べるとコナミ玩具が一年で物凄い進化を遂げた事が良く分かります。



他のメーカーも良い意味で影響を受けて欲しいところ


二位『超合金魂 ザンボット3』(バンダイ)
これに関しては散々語りつくされた感があるので敢えて語る必要無し。
下半身の可動に難があるものの、元々可動する事を考えていないデザインを実に上手く纏め上げていると思います。
組み替え変形なのは許容範囲とは言え、
欲を言えば、今までのシリーズにあった「台座」が付属していなかったのでどの形態で遊ぶにしてもパーツが余るのが残念なところ。


写真はムック本「超合金魂計画」の誌上通販限定品。
モノクロの適当な箱で来るかと思ったらキチンとしたパッケージがついていて嬉しかった。
これだけ出来の良いザンボエースが出ただけでも大満足。



三位『アクショングレートモデル インパクター・ロギア』(コナミ)
シリーズ中唯一の敵側商品であり、発売日2日後に退場という間の悪さから(後に再登場しましたが)最後は投売り常連アイテムになってしまいましたが、クオリティの高さはシリーズ中群を抜いて高いものでした。
初期ラインナップであった主役連中
(左右の黄色と赤参照)と比較すると、雲泥の差。

初期ラインナップでは明らかに他社製品と見劣りするものだったのですが、半年後発売されたロギアで一気に戦隊やライダーといった男玩メインアイテムに匹敵するクオリティにまで進化した事に敬意を払いこの評価。これでバンダイ、タカラのアドバンテージはゼロ。
本年から両社がどう出るか非常に楽しみでもあります。



次点『ビルドロン/ブルーティカス/スペリオン

玩具の出来自体は2004年度屈指。
リーダーを中心に手足を自由に組み替えるという旧スクランブル合体のコンセプトをしっかりとアレンジし、旧製品の欠点であった拳、ゲタ、頭部といった余剰パーツ問題を解決していた点はかなりの高評価。
同シリーズ中に再三クズみたいなリカラーを出した上で、5体合体の内に2組のリカラーと萎える事をやってくれたのが残念ですが、それを差し引いてもかなり満足の行くアイテム。ただ、手足がリカラーなので組み替えてもあまりイメージが変わらないという旧来の欠点はより強くなった気がしないでも無い。
この3体の中では特にブルーティカスがお気に入り
(オンスロードは単体でもかなりイケる出来)。次いでビルドロン。スペリオンは、リーダーであるアフターバーナーがスカスカなのがちょっと。
本来はもっと上位に挙げても良いと思える玩具ですが「帰るまでが遠足です」の理屈でこの順位。
仮に手足が全て別型でしっかりとした品質でユーザーの手元に届いたのであればベストに挙げても良い玩具だっただけに実に残念です。
品質管理の点で特に酷いのがスペリオン。パッケージやモールドから判別するに明らかな組み間違いがあるにも関わらず
「製品仕様」と言う事で交換には応じませんでした。
当然これは次の商品であるブルーティカスの入荷にも影響した事は言うまでもないでしょう。


◆ワースト玩具 『SC-14 キッカー』


2004年度を代表するワースト玩具と言えば間違いなくコレ。
トランスフォーマー20周年、ミクロマン30周年記念アイテムにして最大の汚点
決して出来の悪い物とは言えません。むしろ良い品であるはずです。
ただ、それも良い状態でユーザーの手に渡らなければ全く意味がありません。
ここ数年のタカラ系玩具の品質管理の悪さは目に余るものがあったのですが、流石に我慢の限界を超えていたのがこれ。
不良率では群を抜き、恐ろしい数の不良品の山を築き上げてくれました。
可動を売りにしている玩具が、ちょっと動かしただけで破損。・・・それならまだしも開封前から破損していたり、開封の針金をほどく振動で破損したりと、最早ここまで来ると
欠陥商品なんじゃないか!?と思うくらい酷い有様。
対象年齢5歳以上のアイテムですが、とても5歳児の遊びに耐え得る作りとは思えません。

ある意味でここで失った信用がスーパーリンクアイテム総崩れの元凶であったとさえも考えてしまいます。もちろんその他色々な要因がありますが、ただでさえ売れ行きの芳しくないシリーズでその上に不良品の山とくれば入荷の二の足を踏んで当然です。
確かにスーパーリンクは売れませんでした。旧来のシリーズの明確な売り上げ数を完全に把握しているわけでは無く感覚的なものですが、少なくとも都内量販店ではウェブダイバー、ダイガンダーよりも売れ行きが悪かったと思います。
ウェブダイバー、ダイガンダーはお世辞にもヒットしたとは言い難いシリーズでした。最後には物凄い量の投売りがなされてしまいました。
しかし、彼らはクリスマス商戦を戦いました。
スーパーリンクはそれ以前にクリスマス商戦前に売り場から撤退を余儀なくされておりました。
結果は同じ「負け」であっても、この差は大きいと思います。
前作・マイクロン伝説を「大惨敗」と評した方がいましたが、スーパーリンクの場合はっきり言って惨敗とかいう以前の問題で「不戦敗」。実に情けない結果です。


ただし、商品の魅力が劣っていたかと言えばそこは全くの逆。
商品的な魅力では決して他社製品に劣ってはいませんでした。
ワーストと挙げたキッカーも決して悪い物ではありません。むしろ良い物だと思います。

しかし、メーカー側が良い物を良い物としてユーザーに届ける姿勢があまりにもお粗末だったと言わざるをえません。

この点を改善しない限り、どんな商品を企画しても結果は同じ様な気がしてなりません。


◆流行語編(内輪ネタ)
2004年度のユーキャン流行語大賞はどこで流行ってるのか解らない、というよりもチョー使い勝手の悪い言葉の『チョー気持ちいい』でしたが、ここでは私の身の回りで流行った言葉を紹介。


一位『フィギュア萌え族(仮)』
2004年11月22日大阪朝日放送「おはようコールABC」にて自称ジャーナリスト・大谷昭宏氏が提唱。
奈良女児誘拐殺人事件の犯人は「フィギュア萌え族(仮)による犯行

■フィギュア萌え族(仮)の定義
少女フィギュアなどのマニアを指す。
「自分に対する反論」に対応できず他人の心の動きをつかめない未成熟なオトナ。
生きた少女を性愛対象とするいわゆる「ロリコン」とは違う

自分の発言に責任を取らない自称専門家も十分に未成熟なオトナだと思いますが?
ともかく、全国放送でフィギュアコレクター=犯罪者という図式を植えつけた聞き捨てなら無い発言。
その後、各オタク系サイトにおいて自らを自虐的に「フィギュア萌え族(仮)です」と言ったり「フィギュア萌え族と言うなぁー」との書き込みがあった事から一気に広まった。
この発言を受けて、奈良の事件であるはずなのに何故か秋葉原一体で国家権力による苛烈なオタク狩りが行われ年末商戦に向けて
酷い報道被害を被った事を私は決して忘れない。(尤もその実態は年末に向けての検挙率稼ぎだったらしいが)

犯人はコミケ二日目というフィギュア萌え族の祭典真っ只中に逮捕されましたが、フィギュア萌え族であるかどうかは不明。というよりも新聞報道を見る限りではむしろ「いわゆるロリコン」に受け取れる。

なお、フィギュア萌え族(仮)を提唱したジャーナリストの大谷昭宏氏は前言撤回するどころか未だ徹底抗戦に構えを見せている。
ただ、オタクというのは1つの作品を10年でも20年でも応援し続ける種族だと言う事だけは覚えておいて欲しいところ。


それにしても、以前ドールコレクターが犯罪者という図式で報道された時はボークスが正式な抗議文を出しましたが、今回の一連の報道でフィギュア関連では最大手といってもいい海洋堂は微動だにしませんでしたね。大阪なのに。

まぁ、あんまり言葉にして言いたくはありませんが、
マスゴミ連中はろくな取材もせずに伝聞推定でバッシングをしているようですが、
もし仮に彼らの言うようにオタクが犯罪者予備軍であり、危険な集団であるのならば今頃テレビ局から火の手が上がってるって(苦笑)
危険どころか、逆にこちらが無害なのを知りつつ興味本位で差別してバッシングしている様で非常に腹立たしい。

※参考
■報道被害【奈良女児誘拐殺人事件における、マスコミのオタクバッシングまとめサイト】


二位『帰るまでが遠足です』
本来の意味は読んで字の如く。
玩具業者の間では、それが転じて
「商品はお客様の手に届くまでが商品」という意味で使われる。
いくら良い商品を企画し、完成度の高い試作品があってもそれがお客様の手に届かなければ何の意味もなさない、という事。
当初はブラインドパッケージアイテムの極悪アソートに対して使われていたが、夏前頃からは主にタカラ系アイテムの品質管理の悪さに対して使われるようになった。

「アクロイヤーの初期不良がありました」
「はぁ
(溜息)、またですか。ホント、帰るまでが遠足だって言うんですよ・・・」

PSP発売以降は圧倒的にPSPに対して使われる事が多くなる。

また、小学校の先生が口にする言葉である事から
「そんな事は小学生でも知ってます」という侮蔑の意味も込められている。


三位『ゲートキーパーズ』
後藤圭二氏キャラデザのGONZOアニメの事ではない。
ソニーが誇る特殊工作部隊の方。
今年出来た言葉では無いものの、『i−pod』『ダブ録』『ニンテンドーDS』というソニー製品の強力なライバルが現れた事に加え、個人Blogが流行った事も相まって猛威を振るった
ソニー製品の影口がちょっとでもあれば即参上。どこをどう検索したのか、PSPのネタなど掲示板で1回あったか無かったかの当サイトにも訪問履歴が残っているところが何とも恐ろしい。
そこまでやる根性は認めるが、だから逆にネットに落ちてるソニー情報は信用がおけない。
それにしても比較広告でさえタブーとされている日本において、会社ぐるみでこんな事をやってて世間的に問題にならないのかが不思議。



次点『スーパーリンクだ!上になれ!!』(「下になれ」でも可)
トランスフォーマー系同人誌でエロ、やおい問わずやたらに見かけた言葉
ンバー1萌えキャラ。
■新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお付き合いお願いします。
私は年賀状も年賀メールも書かない主義なので、これにて挨拶に代えさせていただきます。
(それ以前に喪中ですが)


2005年といえば、トランスフォーマーファン的にはユニクロン戦争、そして初代コンボイが倒れる年。
リアルでも3回目となるトランスフォーマー20周年記念の年にして本当の正念場。
さてさて、今年はどんな年になることやら・・・


■冬コミの影響で体調が滅茶苦茶悪い年末年始・・・
一年の計は元旦に有りと言いますが、まぁなんとも酷い年初め(涙)

大学時代からの毎年恒例行事である『忘年会〜新年会』の闇鍋を開催するも、高熱と腹痛で殆ど何も口に出来ず横で白湯を飲みつつ見てるだけの自分が何とも悔しい・・・。
今年は久々に破壊力の高い鍋が出来上がったのになぁ・・・

・・・てゆか、人間の食い物の色では無いですね