“平成22年3月13日JRダイヤ改正[関西地区編]”
平成22年(2010年)3月13日施行JRグループダイヤ改正の関西地区フォトレポートです。(一部編集中)
■山陰本線京都〜園部間(嵯峨野線)
○山陰本線京都〜園部間(嵯峨野線)完全複線化
今回のダイヤ改正で唯一といってよいプラス要素。所要時間では最大9分程度の短縮を実現しています。
しかし、データイムでは運転時隔を適正化した程度で、運転本数はあまり増加していません。
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 複線化を記念して出発式を開催。 |
 記念ヘッドマークを掲出した221系記念臨時列車。 |
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 ハンドルの平面部に密着させたため傾斜が付いてしまっていました。 |
○113系が嵯峨野線区間から撤退
今回の嵯峨野線区間複線化に伴って車両の運用も適正化され、113系がこの区間から撤退。
普通・快速列車は221・223系による運転へ統一されました。
※写真はすべて改正直前期の撮影
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○183系福知山車BB編成定期運用終了
旧雷鳥編成を改組・交流機器使用停止をして183系化したBB編成による福知山線口の
定期特急運用が取り止めになりました。
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 定期運用最終日のBB編成による北近畿号(回送)。 |
■片町線(学研都市線)
○片町線京田辺〜木津間を7両編成化
片町線では京田辺〜木津間のホーム施設の増強工事を行ったいましたが、このほど完成し、
京田辺駅での207系電車の分割併合作業を解消、全線7両での運転を開始しました。
これにより、321系の運用範囲も木津まで拡がっています。
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 同志社前駅の改正直前状況。 |
 ホーム延長部分は立入禁止でした。 |
■関空特急「はるか」
○関空特急「はるか」一部臨時列車化、西九条停車解消
関空特急はるかでは利用者の少ない昼間の列車で一部の列車を臨時列車化しました。
臨時列車は当面毎日運転され旧来通りの30分ヘッドを維持しますが、ついに間引きに向けた布石が打たれた格好です。
また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへのアクセス便宜のために行っていた西九条停車が取り止めになりました。
車内設備ではカード式公衆電話(6両基本編成で2台設置)が使用中止となっています。
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 西九条駅に停車する関西空港行き。 |
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 西九条駅に停車する京都行き。 |
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 増結3両編成の運用方も変更されました。 |
■奈良駅完全高架化
段階的に進められてきた奈良駅付近高架化事業で、最後に残っていた桜井線(本改正から愛称:万葉まほろば線)
が高架化され、線路の高架化が完了しました。高架下道路・施設の整備事業はまだ未完成で
特に駅コンコースも改札外は仮設部分が目立ち、工事中のまま「平城遷都1300年祭」を迎えてしまいました。
このあたりは、当初工程になかったと思われる旧奈良駅舎の保存・移設関連にかかった日数がそのまま響いているかもしれません。
駅舎のデザインはかなり実用本位なものでコンクリート構造の輪郭線や架線・信号柱が目立つ線路面はあまり美しくないものです。
ホーム・改札内コンコースもかなり殺風景で装飾の類は外観と改札外コンコースに見られるのみですがそちらはいまだ工事中の部分も
多く、駅前整備が完成するまではまだ仮設感が残るでしょう。
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■500系新幹線電車が東海道本線から撤退(画像編集中)
世界鉄道史上最高峰の外観デザインを誇る500系新幹線電車が東海道新幹線から撤退し、
今後は短編成化された山陽新幹線「こだま」のみでの活躍となります。
車種の変更は3月13日のダイヤ改正を待たずして行われ、2月28日までの運転となりました。
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■特急「雷鳥」がついに1往復に(画像編集中)
485系使用の老舗特急「雷鳥号」はついに1往復のみの運転に縮小され、基本編成両数も6両に
短縮されすっかり寂しくなりました。天然記念物よりも先に絶滅する日が見えてきたようです。
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