“西日本旅客鉄道225系直流近郊型電車”

2010年5月18日〜

※各画像はクリックすると別ウインドゥで拡大表示します。

■西日本旅客鉄道225系直流近郊型電車

JR西日本ではアーバンネットワークエリアで
運転している「新快速」電車用として223系に替わる
新型車両、225系を開発・製造しました。
この度、第1編成が近畿車輛より落成し、
2010年5月17日に報道公開、翌18日には自力運転
による出場回送・公式試運転が行われました。

公式試運転後は暫らくの沈黙の後、
2010年6月6日に網干→向日町操間を回送
6月7〜10日に草津→京都間で性能試験を行いました。


●225系の衝突事故時安全対策と客室内設備

車両前頭運転台部分(鋼製、車両構体はステンレス製)に衝突時の衝撃を吸収する構造
(クラッシャブルゾーンといわれ乗用車では一般的)を採用している。
225系では先頭部で台枠と運転台部分の接合部を工夫し、
衝突時の衝撃を運転席上部へ逃がして吸収し、
客室内でかかる衝撃をほぼ半減させる効果が得られるとしている。
また、吊り手を増設し目立つ色(橙色)とし、手すりの角に丸みを持たせて
急制動時の人体への圧迫を軽減させている。
座席は基本的には従来と同形式のようだが、座面高さを調整。
補助シートは223系2000番代と同様で背ずりはせり出さない。
トイレはドア部壁面を曲線化して面積を拡大。室内での車いすの取りまわしに配慮した。
車内情報提供表示機は321系のように液晶モニタを枕木方向に設置、
321系と違いモニタに対面して座る事になるため視認性はよい模様。

●公式試運転時部品脱落事故

5月18日の第1編成公式試運転で屋上のヒューズボックスのふたが脱落。
ロックがされていなかったものと見られるが、トンネル内の風圧で外れた模様。
けが人等は無かったが、安全対策を施した最新鋭車両として前日に報道公開した翌日であり、
イメージダウンも甚だしい。


第1編成各車


クモハ225-1
2010.06.09


2010.06.17


モハ224-1
2010.06.09


2010.06.16


モハ224-2
2010.06.09


2010.06.16


モハ225-501
2010.06.09


2010.06.16


モハ224-4
2010.06.09


2010.06.16


モハ225-302
2010.06.09


2010.06.16


モハ224-3
2010.06.09


2010.06.16


クモハ224-1
2010.06.09


2010.06.16


各部構成部材


シングルアーム式パンタグラフを採用
2010.06.10



2010.06.15


WDT63A台車
2010.06.09


WTR246B台車
2010.06.09


計測用車輪に交換された先頭台車
2010.06.16



2010.06.16


連結面車体角部にオフセット衝突
(隣接車体間の枕木方向乗り上がり)防止板を設置
2010.06.09


銘板類
2010.06.17


車体側面強化から梁構造が変化し窓割りに影響している
2010.06.09


車内、補助シートの背摺りは復活していない模様
2010.06.15


■試運転状景

●草津→京都間性能試験
2010.6.7〜10

編成:225系第1編成(データ採取日2010年6月9日)
(←下関)クモハ224-1+モハ224-3+モハ225-302+モハ224-4
           +モハ225-501+モハ224-2+モハ224-1+クモハ225-1(東京→)

時刻:(6月7〜10日、予備日11日)
向日町操→京都(0)→(回9990M)→草津
草津→(試9991M)→京都(7)→(回9991M)→向日町操
向日町操→京都(0)→(回9992M)→草津
草津→(試9993M)→京都(7)→(回9993M)→向日町操
向日町操→京都(0)→(回9994M)→草津
草津→(試9995M)→京都(7)→(回9995M)→向日町操

京都
2010.06.09

京都〜山科間
2010.06.09

京都〜山科間
2010.06.09

京都
2010.06.09

京都
2010.06.09

京都〜山科間
2010.06.10

京都〜山科間
2010.06.10


●京都→嵯峨嵐山間性能試験
2010.6.14・16・17

編成:225系第1編成

時刻:(6月14・16・17日、予備日18日)
向日町操→(回9990M)→京都(30)→(9990M便)→梅小路
梅小路→(9291M便)→京都(31)→(試9291M)→嵯峨嵐山
嵯峨嵐山→(回9290M)→京都(31)
京都→(試9293M)→嵯峨嵐山
嵯峨嵐山→(回9292M)→京都(31)
京都→(試9295M)→嵯峨嵐山
嵯峨嵐山→(回9294M)→京都(31)→(9294M便)→梅小路
梅小路→向日町操

二条
2010.06.16

京都
2010.06.16

京都
2010.06.17

京都
2010.06.17

京都
2010.06.17

丹波口
2010.06.17

太秦
2010.06.17

京都
2010.06.17

京都
2010.06.17


●第2編成公式試運転
2010.6.15

編成:225系第2編成

京都
2010.06.15

京都
2010.06.15


■試運転(走行未確認分、供試編成不明)

●近江今津→網干間性能試験
6月21日、予備日22日
網干→(回9570M)→近江今津
近江今津→(試9571M)→網干

●(ブレーキ試験?)
6月28・29日、7月2・8・9・12・14・17・21・23・29・30日、8月2・4・5日ほか
向日町操→(回9520M)→京都→(試9520M)→永原
永原〜近江今津(往復)>
永原→(試9527M)→京都→(回9527M)→向日町操

●(増備編成公式試運転?)
7月1・22・26日、8月3日
吹田信→(試9563M)→永原
永原→(試9562M)→大阪〜


■以後は5000番代登場や慣らし運転等で試運転が高頻度化した為、割愛します。





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