<ハードディスクとは?>
コンピュータ内でデータやプログラムを記憶する装置のことです。
磁性体を塗布または蒸着した金属のディスク(「プラッタ」という)を一定の間隔で複数枚重ね合わせた構造になっています。
これをモーターで高速に回転させ、磁気ヘッドを近づけて、データの読み書きを行います。
ディスクとヘッドは、10ナノメートルまで接近するため、振動に弱いです。
HD(ハードディスク)やHDD(ハードディスクドライブ)などと略されることもあります。

<UATAとSATA>
それぞれ、UATA(Ultra Advanced Technology Attachment)、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)の略です。
UATAは過去に主流でしたが、最近ではノートパソコンを除き、SATAにその座を譲りました。
SATAはUATAに比べより高速な転送速度とランダムアクセス性能を持っており、また接続がより容易になっています。
また最近では、より高性能になったSATA-IIが主流です。
SCSIという安定性の高い規格もありますが、これはサーバー用途が主です。

<大きさ>
デスクトップ向けは3.5インチ、ノート向けは2.5インチがそれぞれ主流です。
しかし、デスクトップでも省スペース型などでは2.5インチのこともあります。

<容量>
GB(ギガバイト。メガバイトの1000倍)で表され、この数値が大きいほど多くのデータを保存できます。
最近は高容量HDが低下価格化しています。

<回転数>
rpmで表され、ディスクが1分間に何回転するかを表しています。
基本的に高いほど読み書きが高速ですが、ノートパソコンではバッテリーの寿命に影響します。
回転数は、3.5インチでは、主流の7200rpmに加え、より高速な10000rpmもあります。
2.5インチには、主流の5400rpm、そして7200rpmがあります。

<バッファ(キャッシュ)容量>
ハードディスクの書き込みはパソコン全体からすれば、非常に低速です。
それを補うためにハードディスクは、送られてきた書き込みの追いつかない分のデータを一時的に記録しておく自前のメモリを持っています。
これはバッファ(またはキャッシュ)容量と呼ばれています。
8MBと16MBの物があり、16MBのほうが高速です。
しかし、大して大きなデータを扱わない限りは、8MBのほうが低価格な分無難でしょう。
大きなデータとは数MBを超える大きさのデータです。目安として。

<シークタイム>
読み書きを行う磁気ヘッドが、ディスクの読み書きを行う目的の位置まで移動するのに要する時間です。
これが短いほどディスクの読み書きが高速です。

<プラッタ容量>
ハードディスクはディスクを何枚か重ねた構造をしています。
プラッタ容量はそのディスク一枚にどれだけデータを書き込めるかを表しています。
大きいほど高密度で、若干ですが読み書きが速いらしいです。

<軸受け>
流体軸受けという物がありますが、これはこれまでのベアリング式の物に比べ、静穏性や耐久性が優れています。

間違いなどがあれば掲示板などでご指摘をお願いします。

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07.09.16:「UATAとSATA」を追加
06.11.12:アップロード