<容量について>
ハードディスクの容量ですが、WindowsVistaとしては最低80GBはほしいですね(XPの場合は20GB)。
80GBあれば足りますがあくまで最低でもです。
問題はTVパソコンなどの録画をするパソコンです。
それらは容量が大きいに越したことはないのですが、目安として30分録画するごとに1.8GB必要と考えてください。
まあ、最近は大容量ハードディスクもあまり高くないです。
多少読み書きの速度は遅いのですが、頻繁に使うデータでなければ、外付けハードディスクに保存しておくという手もあります。
<ハードディスクの寿命>
ハードディスクは、大体2〜3年ほどで壊れる物です。
回転していますし、読み書きも頻繁に行われる物ですからね。
では、寿命の長いハードディスクとは?
一つは回転数を減らすことです。
回転数を減らせば、軸への負担も減り安全です。
実際、回転速度による読み書きの速さは、大きなファイルを扱わない限り、そうそう実感できるものではありません。
しかし、最近では高回転ディスクでも信頼性が向上しており、大差はないともいわれています。
また、どっちが正しいかはハッキリしないのですが、「熱を持つと短くなる」と「冷やすと短くなる」の二つがあります。
どちらも耳にした情報なので真相は不明ですが、無難なのは「熱しすぎず、冷やしすぎず」ですね。
寿命を見られるソフトもありますが、使用開始から2年前後経過や調子が悪いなと感じ始めたら、マメなバックアップをおすすめします。
いつ壊れるかわかりませんからね。
まず、故障してメーカーに送れば、大体ハードディスクは交換です。
少なくとも初期化はほぼ行われると思っておいたほうがいいです(ハードディスクに限らず)。
<読み書きの速度>
読み書きの速いハードディスクとはどういう物か?
単純には、回転数が高い物を選べば速いです。
しかし、大きなデータを扱わない限り、「速くなった」とそうそう思えるものでもありません。
また、ハードディスクは外側から書き込まれるため、高密度のハードディスクを選べばより高速になりますが、
こちらも大きなデータを扱わない限り体感できないでしょう。
もう一つはシークタイムが短い物です。
シークタイムとはハードディスクの読み書きを行うヘッドが目的の位置まで移動する速度を表したもので、これが短いほど高速です。
これは動き始めるのが早いため、体感速度は向上します。
体感速度上げるものとしては、バッファ(キャッシュ)容量というものがあります。
データの転送速度に比べ、ハードディスクの書き込み速度は遅いです。
ハードディスクにはそれを補うために、送られてきたデータを一時的においておく自前のメモリがあります。
大きなデータを扱うことの多い人は、バッファ容量の大きな物を選択することで体感速度を上げることができます。
最近のSATAIIハードディスクはNCQという、ランダムアクセス能力を持つものもあります。
例として、「1,2,3,4」と読み込むべきデータがあるとします。
従来はディスク上で「3,2,1,4」と並んでいれば、「1,2,3,4」と読み込むために3周しなければなりませんでした。
しかし、ランダムアクセス機能があれば、「3,2,1,4」の順でも読んでいくことができるためため1周で全部読み取れます。
よって、体感速度が速くなります。
どれにしても、時々(月一が目安)ディスククリーンアップやデフラグを行ってこそ、生かされるんですけどね。
メンテナンスは重要です。
<RAID(レイド)構成>
最近はRAID構成というものを目にすることも多くなってきました。
では、RAID構成とは何か?
下の表にまとめたので、興味のある方はどうぞ。
タイプ | HD数 | 特徴 |
RAID 0 | 2台〜 | 2台のハードディスクにデータを分散して書き込むため、データの読み書きが速い |
RAID 1 | 2台〜 | 2台のハードディスクに同じデータを書き込み、一方が壊れても残った方で読み書きができる |
RAID 0+1(10) | 4台〜 | RAID 0とRAID 1を組み合わせたもので、高速かつデータが失われにくい |
RAID 5 | 3台〜 | 修復情報とともに分散して記録するため、1台が破損してもデータを修復することができる |
07.04.29:NCQを追加。微妙に修正
06.09.30:アップロード