日本海軍重巡洋艦「鳥海」です。
この作品はモデルアート社様より発行されています
「艦船模型スペシャル No.21 ミッドウェー海戦A」に作例として掲載されました。
キットは1/700アオシマ社製「鳥海」を使用し
一部にエッチングパーツを使用し、ディテールアップしました。

左舷より撮影しました前部主砲塔および艦橋周辺です。
あまり手を加えずキットのクリア艦橋窓を活かした作例ということでしたので
常套手段の艦橋窓枠エッチング化などは行わずキットのクリアパーツを使用しています。
1/350ばかり制作していますとなかなかリノリウム張りの艦船に出会えませんので
新鮮な気持ちで制作することが出来ました。
左舷からみた艦橋のアップです。
前部マストの支柱を真鍮線にかえたので
ほぼキット素組みの状態ながら、
締まった印象になりました。

後部主砲塔と艦載機格納庫のアップです。
さすがにカタパルトはエッチングパーツを使いたい。ということで
この作例で唯一エッチングパーツを使いました。

艦載機の運搬軌条もしっかりとモールドされており、とても作りやすい、良キットでした。
(主砲の旋回用ポリキャップがゆるゆるなのが改善されればかなり満足のゆく内容です)

艦を正面よりみたアングルです。
同時期に1/700きりしまを制作していたのですが
きりしまと比べたときの鳥海の船体の細さには驚きました。
細長い船体にこれだけの重武装。ぎりぎりのラインで
設計されていたのだなと感じざるを得ません。

左舷後部より見た艦橋周辺です。
日本の巡洋艦独特のすらっとした船体に
大きな艦上構造物が印象的です。
右舷よりみた錨甲板です
錨鎖を金属パーツに置き換えたのが見て取れます。

キット自体に鋼鉄継ぎ目表現がモールドされているので
手を加えなくても綺麗な仕上がりです。
右舷後部よりみたアングルです。
手すりなどを使用していない分あっさりとした印象
ですが、1/700スケールではあまり違和感を感じません。
大きな艦橋に艦載機格納庫という設計思想が
現用艦と被っているという偶然がまた面白いです。